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投げ込み寺とは

2018-03-12 | 読書

「江戸の暮らし122話」(つくばね舎) 刊

    日本風俗史学会 編  267頁~ より

 

投げ込み寺とは

 

「死んで引き取り人のない遊女や行き倒れなどを埋葬する寺、・・・

新鳥越の西芳寺、三ノ輪の淨閑寺、新宿の成覚寺などがそれ。

あらかじめ掘ってある穴へ死体を投げ込むのでいう。」

 

「生きているときは、その美しさと若さ故に、売れっ妓として太夫となり、

郭のトップをしめた誉れ高い遊女であっても、その身分はに近い。

それ故に彼女たちは、

死すると天秤棒に手足をしばられて運ばれ、投げ込み寺に葬られる。・・・」

 

「淨閑寺、過去帳に記載されない無縁の人の葬られる寺でもあった。

ここに葬られたドクロは、260年間(徳川時代の)に一万体以上もあった。

境内に大きな墓碑が立ち「新吉原無縁仏」と記されている。」

 

現在も、だれが供養するのか、供花と線香の煙が絶えないそうです。

 

その供養塔には、「生れては苦界、死しては淨閑寺」と刻まれてるそうです。

残酷な一生です。

 

 

 


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