林試の森公園を散策(2)
約一年前、林試の森公園を散策していましたので、今回の散策を(2)としました。
薄日のさす穏やかな天気なので、会長さんご夫妻が休んでおられる羅漢寺さんへのお詣りを兼ね、林試の森公園に出かけました。
散策のコースは次の地図の赤線です。
距離は全長約5Kmと、短いのですが、
行人坂の勾配と区間距離を見るために掲載しました。
長年乗り降りしていた目黒駅から歩きました。
先ず、雅叙園の方へ行人坂を下りました。結構な坂道です。
この坂名のいわれは、
「・・・寛永年間(1624)このあたりに巣食う、住民を苦しめている不良のやからを放逐する為に、徳川家は奥州(湯殿山)から高僧行人『大海法師』を勧請して、開山した。
その後、不良のやからを一掃した功で、家康から『大圓寺』の寺号を与えられた。
当時この寺に『行人』(修行僧)が多く住んでいた為、いつとはなしに江戸市中に通じるこの坂道は行人坂と呼ばれるようになった。」
その急坂を降り切ったあたりに大圓寺があります。
ここは明和九年(1772)の江戸大火の火元とみられ、境内にはその際焼死した人々を供養するために五百羅漢像が祀られています。
(江戸の三大大火:明暦の大火・明和の大火・文化の大火 その一つ)
中でも注目されているのが、「とろけ地蔵尊」です。
大火の熱で、地蔵石もかくやありなんか。
そしてのちに、会長さんご夫妻の眠る羅漢寺にお詣りし、さらに目黒不動さんへお参りしました。
さらにその先に進むと、林試の森公園があります。
もと、林野庁の「林業試験場」の在ったところです。
今は、「都立林試の森公園」と云われています。
整備された広くゆったりした公園です。
先に訪れた際、
「ひとところ、地面一杯に白い綿毛のようなものが広がっていて、奇妙な感じ。
帰ってから、公園管理事務所へ電話で聞きましたら、『リュウジョ』という柳の木の一種の花が散ったものだと、
丁寧に教えてくれました。」
と、メモしていました。
気になって、真っ先に来てみました。
名前は「カロリナポプラ(ヤナギ科)」とありました。
ネットで調べてみましたら、
花は5月から6月頃、高い木の上の方で咲くので気が付きにくいそうです。
白い綿毛付の種で、風に乗ってフワーッと飛んでくるそうです。
その量がすごいとか。別名「カロライナハコヤナギ」。
今回は相当に枝を剪定していて、花が少なかったのかな、または時期が遅かったのかな、殆ど白い奇妙な綿毛は見れませんでした。
(後ほど、写真を拡大して見ると、
上の方にはうす黄色い花がいっぱいに咲いているようにもみれます。再度確認したいものです。
なお、以前に管理事務所の人が教えてくれた、「リュウジョ」とは、白い綿毛のことらしいです。)
公園の中には、子供さんたちの遊び場も多く、七夕祭りの準備もされていました。
その他の珍しい木を挙げると、
ハンカチノキ
コノテカシワ
毎朝、ラジヲ体操に行く途中のこの木は、こんもりと並木状に整理されていますが、本来の姿にお目にかかりました。
今、丁度実を着け始めたようです。私の観ている木も、日の当たる方には実がたくさん付いていました。
ボダイジュ
名のごとく、お寺の境内によく植えられているそうです。
6月頃薄黄色の香り良い花が咲くそうです。
今回は見れませんでしたが・・・。
またの楽しみにしましょう。
都内にはこうした植物園があちこちにあります。
目黒教育園、小石川植物園、神代植物園、等々・・・。
まだまだお迎えが来てもらっては困るよ~!