数秒経ってふっと我に返る。
貴石屋も宝飾屋もそっぽを向いたまま
見ないふりをしている。
「ちょっと…、どうしてこんな事…」
私は恐る恐る問いかけた。
「しっ!静かに!」
柳さんはそっと後ろを振り返る。
「何?一体どうしたの??」
私は小声で聞きながら柳さんを見た。
苦笑いしながら彼もそっと私を見る。
「…追われてる…w」
「は!?」
追われてるって誰に?
それとこの行動と何の意味があるの…?
「小谷に来てる…wごめんw」
「誰が?」
「くのいちw」
「???」
意味がさっぱりわからなかった。
「少し優しく話聞いてたらなんか勘違いされた…w」
!!!
その言葉で全てを理解した。
全くこの人は…。
私は柳さんの腕を振りほどく。
貴石屋の前で立ち止まり一目散に去っていく忍者様。
可愛らしい忍者様だ。
乙女心をもて遊んだのか、この方は。
「可愛いね~^^とか言ったんじゃないの?」
「言ってないw」
「好き とかは?」
「言ってないってw」
私はため息をつく。
わかってる。
彼のご兄弟はみんな優しい方。
面倒見も良くて下心無しで優しい。
だからこそこんな誤解もされてしまう。
本人はわかって無いんだろうなぁ…。
はっ!
私が抱きしめられた理由は!?
「彼女のほとぼり冷めるまで俺の恋人の振りしてくれないかな…。」
そういう事だったのか…。
あれはわざと忍者様に見せつける為に…。
「嫌です^^」
「頼むよ~。」
「面倒事に巻き込まれるのはごめんです^^」
「お願いっ!!」
柳さんは悲痛な表情で私を見る。
「あんまり女の子泣かせちゃ駄目だよ?」
「まこは俺の事嫌い?」
「え!?」
さっきまでの慌て顔はどこへやら
柳さんは穏やかな表情に変わる。
「俺はまこの事好きだぞ^^」
「…。」
そういう言い方が誤解を生むのに…。
なんでさらっと言うかな…。
私達は友達だ。
出来る限りの協力はしてあげたいけど
こういう問題はあまり首を突っ込みたくない…。
「長引かせないでよ?恨まれたくないし…。」
「わかってる!迷惑はかけないから。ありがとな^^」
友達 友達。
彼の言っている事をいちいち真に受けてたら大変だ。
私は自分に言い聞かせる。
私は何もされてない。
2人で小谷で石を打っていただけ。
ただそれだけだ と。
貴石屋も宝飾屋もそっぽを向いたまま
見ないふりをしている。
「ちょっと…、どうしてこんな事…」
私は恐る恐る問いかけた。
「しっ!静かに!」
柳さんはそっと後ろを振り返る。
「何?一体どうしたの??」
私は小声で聞きながら柳さんを見た。
苦笑いしながら彼もそっと私を見る。
「…追われてる…w」
「は!?」
追われてるって誰に?
それとこの行動と何の意味があるの…?
「小谷に来てる…wごめんw」
「誰が?」
「くのいちw」
「???」
意味がさっぱりわからなかった。
「少し優しく話聞いてたらなんか勘違いされた…w」
!!!
その言葉で全てを理解した。
全くこの人は…。
私は柳さんの腕を振りほどく。
貴石屋の前で立ち止まり一目散に去っていく忍者様。
可愛らしい忍者様だ。
乙女心をもて遊んだのか、この方は。
「可愛いね~^^とか言ったんじゃないの?」
「言ってないw」
「好き とかは?」
「言ってないってw」
私はため息をつく。
わかってる。
彼のご兄弟はみんな優しい方。
面倒見も良くて下心無しで優しい。
だからこそこんな誤解もされてしまう。
本人はわかって無いんだろうなぁ…。
はっ!
私が抱きしめられた理由は!?
「彼女のほとぼり冷めるまで俺の恋人の振りしてくれないかな…。」
そういう事だったのか…。
あれはわざと忍者様に見せつける為に…。
「嫌です^^」
「頼むよ~。」
「面倒事に巻き込まれるのはごめんです^^」
「お願いっ!!」
柳さんは悲痛な表情で私を見る。
「あんまり女の子泣かせちゃ駄目だよ?」
「まこは俺の事嫌い?」
「え!?」
さっきまでの慌て顔はどこへやら
柳さんは穏やかな表情に変わる。
「俺はまこの事好きだぞ^^」
「…。」
そういう言い方が誤解を生むのに…。
なんでさらっと言うかな…。
私達は友達だ。
出来る限りの協力はしてあげたいけど
こういう問題はあまり首を突っ込みたくない…。
「長引かせないでよ?恨まれたくないし…。」
「わかってる!迷惑はかけないから。ありがとな^^」
友達 友達。
彼の言っている事をいちいち真に受けてたら大変だ。
私は自分に言い聞かせる。
私は何もされてない。
2人で小谷で石を打っていただけ。
ただそれだけだ と。
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