総合病院 第9話

■第9話

懲戒委員会にかけられたハユン。
病院側は、「医者として経験を積み、その経験を生かして医療弁護士になるのがいい」
という結論に至り、ハユンに伝えました。
但し、"今後、同様の事態が起きた時には 行動する前に必ず
科長と研修担当のドフンに相談する。守らなければ、自動的に解雇"
という念書にサインすることが条件付きです。

ハユンは、「今回の件で、自分の未熟な知識と先走った行動が
患者や医者にどれほど大きな傷を与えるか分かりました。
やってみたいんです！患者の苦痛と医者の苦痛と
直接感じ、理解したくなりました。
それを私自身が感じて理解できるまで、やってみます。」と言うのでした。

医局に戻ったハユン。
微妙な空気が流れる中、ヨンハンは
「レジデント1年目に与えた損害に対し、償ってもらおう。」と
POD（術後経過日数）2日以内の患者をすべて担当するという任務を
ハユンに命じるのでした。

担当している幼い少女コンジュ。
肝臓移植をする必要があるのですが、母親からの生体肝移植は
不向きであることが判り、脳死患者からの移植を待つしかありません・・・
思い通りに事が進まないことに落ち込むジンサン。
ハユンは、以前 ヒョヌがやってくれたように
自動販売機を蹴っ飛ばして缶ジュースを無料でGETして
ジンサンに差し入れしちゃいました

娘に肝臓を提供できないことを知って落ち込んでいたコンジュ母は、
隣の病室の肝硬変を患う女性患者ファンさんと親しくなりました。
2人は、話をしているうちに同郷で年齢も同じであることを知り、
血液型まで一緒だということが分かると、コンジュ母は移植を決意するのでした

検査の結果 移植手術が可能になり、感謝するファンさんは
コンジュ母に「謝礼を払うわ」と話すのでした。
その会話を偶然聞いてしまったヒョヌは、臓器売買では？と疑い、
ファンさんを問い詰めました
一方、コンジュ母を問い詰めたジンサンは、「お金目当てじゃない！」と主張。
納得いかないヒョヌは科長に相談し、臓器提供委員会で話し合うことになりました。

2人が出会って間もないこと、2人の経済力の差が大きいこと、
謝礼の申し出をしたが、コンジュ母が断ったこと・・・
などから判断し、問題ないのでは？と副院長は言うのですが、
"提供が決まった時点では謝礼の約束がなくても、謝礼を出すと暗示した可能性がある"
という見解になり、手術は見送ることになりました。

「私は肝臓が必要で、彼女はお金が必要です。
与えられるものを交換するだけ。
人生って持ちつ持たれつでしょ？聞き間違いだったと言ってください！
私の命がかかっています！お願いします！」
涙ながらに訴えるファンさんでしたが、
ヒョヌは「僕は、原則に従うまでです」と言うのでした。
その様子を見ていたドフンは、自らの経験をヒョヌに話し、
「外科医はロボットだ。緻密でないと患者を救えない。
だが、涙を流せるロボットだ。患者と共に心を痛める。
ファンさんは、君が憎いはずだ。
君もつらいだろうが、受け止めてやれ」と助言するのでした・・・

その夜、ジンサンと2人で飲みに行ったヒョヌ。
酔いつぶれたジンサンを部屋まで送って帰ったヒョヌは、

患者の切実な思いに無関心な人が なぜ医者になったの？

というファンさんの言葉と、

外科医は涙を流せるロボットだ

というドフンの言葉を思い出し、迷っていました・・・

その頃、当直で病室を見廻っていたハユンは
ファンさんが吐血して苦しんでいることに気付き、ヒョヌに連絡しました

駆けつけたヒョヌとジンサン。
ファンさんはコンジュ母と手を握り合っていました・・・

「今からでも肝臓をファンさんに提供したい」と話したコンジュ母。
ジンサンは、それが本心から出た言葉だと判断。
ヒョヌは真心を疑ってしまったことを後悔していました・・・

そんな中、他病院で脳死患者がいて コンジュが移植手術を受けられる
ということが伝えられました
喜ぶコンジュ母。

「コンジュ母がいい人だから、神様が助けたのね・・・
コンジュの手術費は、私が払いますから・・・
臓器売買じゃないから大丈夫でしょ？」とファンさん。
ヒョヌは、ファンさんが移植手術を受ける機会を奪ってしまったことを
申し訳なく思い、涙がこみ上げてしまいました
隠れて泣くヒョヌの姿を見たジンサンは、声をかけようとするのですが、
ハユンが止めるのでした・・・

落ち込むヒョヌにギテが声をかけると、
「罪人になった気分です」とヒョヌ。
ギテは、「医者は、患者の前では罪人だ」と言うのでした。
「何か方法はありますか？」とギテにすがるヒョヌ・・・

その直後、ドフンのところへ行ったギテは
「1対2の分割移植をしないか？」と提案。
1つの肝臓をコンジュとファンさんに分割して移植しようと言うのです！
ドフンは、ギテがマスコミの注目を集めるために
難しい手術を提案しているのだと思い、断るのですが ギテは否定。
「一番大事なのは、患者の命だ！」とギテ。

ギテもいいところあるじゃん

新しい手術の試みに科長と副院長は反対するのですが、
「自信があります！」とギテ。
するとドフンも、「コンジュ母の同意が得られればやってみます！」と言ってくれました

コンジュ母に分割手術を提案するドフンとジンサン。
「少しでも不安ならば、断ってもいい」と話すと、
コンジュ母は分割手術を決意してくれました。
そして、コンジュとファンさんは 必ず生還して再会することを約束して
手術室へ向かいました。
ファンさんは手術を決意してくれたコンジュ母にお礼を言いました

ドフンとギテは、共に分割手術を行うことに。
コンジュ母は、医師たちと共にモニターで手術を見守ります・・・

さて、手術は成功するのか？

そんなところで、第9話終了です

このドラマ、いろいろと勉強になりますね