ファッション70's 第23話

■第23話

記憶を取り戻し、自分が本物のコ・ジュニだと知ったドミでしたが、ドンヨン以外の人たちにはその事実を明かしませんでした。
子供の頃、姉妹のように仲良くしていたガンヒのことを思い出したドミは、ガンヒを抱きしめ「私たちの出会いは運命だったのかも。初めて会った時から私はジュニさんのことが好きだった。またあの頃みたいに仲良くなれないかな？」と言うのですが、ドミが記憶を取り戻したことを知らないガンヒは冷たい態度・・・

そんな中、ビンが香港から帰国しました。喜ぶドンヨンにビンは、「腕のことに同情してドミのことを諦めるなんて言うなよ。」と言うのでした。そんなビンにチビのジュニの話を切り出したドンヨン。「どうして最近、みんなチビのジュニの話をするんだ？」と不思議がるビンなのでした。
アンサンブルに帰ったビンは、みんなに腕のことがバレないよう必死に明るく振る舞いました。

記憶を取り戻してから初めてビンに会ったドミは、子供の頃に優しくしてくれたビン兄さんを思い出しながらビンを見つめます。何も知らないビンは、「俺に惚れたのか？」と言うんですけど、ドミは真実を語らず、ビンの帰国を喜ぶのでした。ビンの右腕の異変に気付いたドミが「病院へ行かなきゃ」と言うのですが、動揺したビンは「大丈夫だから構うな！」と大声で叫びました・・・
「ドミのお荷物になりたくはないけど、諦めることはできない・・・」とひとり悩むビンなのでした・・・

本物のジュニ探しを続けるコ会長は、遺言状を書きました。その内容とは、「太乙紡織と子会社ビューティ、その他の財産をすべてコ・ジュニに相続する」というものでした。この"ジュニ"とは、ガンヒのことのようで、本物のジュニの身代わりとしてしまって傷つけてしまったガンヒに対するコ会長の精一杯の気持ちなのでした。「すべてガンヒに相続してしまったら、本物のジュニお嬢様には何も残りません」と反対する秘書でしたが、コ会長は「ガンヒにはビジネスのセンスがある。本物のジュニのことは、愛情をもって抱きしめてあげたい」と言うのでした。

アンサンブルでは、大阪万博でデビューする生徒を決めかねていました。最終候補はドミとジュニ。2人はファッションショーで対決することになり、それぞれがチームを組んで勝負することになるのでした。太乙紡織のお嬢様という権力を行使し、染物屋の娘である先輩をチームに迎え入れたジュニは、パン先生も裁断師として指名しました。一方、ドミはアンサンブルの生徒たちが誰も協力を希望しなかったため、1人でファッションショーに臨むことにするのでした。実は、アンサンブルの生徒たちはみんなで「ドミとジュニには協力しない」と約束していたんです。でも、1人だけジュニに「実家の会社を助けるから」と唆されて裏切ったようです・・・

アンサンブルへジュニに会いに行ったコ会長でしたが、ジュニは相変わらず「心を傷つけられた」とコ会長を許しません。
コ会長の姿を見つけたドミは、実父を複雑な気持ちで見つめていました・・・コ会長と喫茶店へ行ったドミは、「パンは食べないんだ」という言葉に生き別れになった日のことを思い出して、涙するのでしたまだドミ＝ジュニだと気付いていない会長は、自分がドミを傷つけてしまったのでは？と心配し、ハンカチを貸してあげました。そして、別れ際にコ会長は、「最近、ジュニを傷つけてしまってね・・・君が慰めてくれるかな？」とお願いするのでした。

実母ヤンジャを訪ねて行ったガンヒ。ヤンジャはガンヒに「一緒に海外へ行って暮らそう」と言いました。反発するガンヒでしたが、最近ドミの様子に変化があったことが気になるガンヒは「ドミは気付いてないよね？」と言い、「もし、ドミが知っていたら、今頃大騒ぎだろうよ」とヤンジャ。

ビンの右腕が動かないことにポンシルが気付いてしまいました！「俺がこの家を出るまで知ってほしくなかったよ。もう、右腕は使えないんだ。今の医学ではどうにもならない。あるだけマシだろ？ごめん。泣くなよ、死ぬよりマシだろ？」と言うビンを泣きながら抱きしめ、「私のせいよ。ごめんなさい・・・」とポンシル。

ビンとドンヨンは、非公式に勲章を授与されました。「動かなくなった腕の補償はこれで十分だ」と笑顔のビン。しばらく休暇を与えられた二人は、いろいろ語り合うことにしました。「ドミへの気持ちも語り合おう」と言うドンヨンに何も知らないビンは、「2人で愛を育めよ。俺は俺のやり方でやるから」と言うのでした。すると、「ビン、お前の知らないことがあるんだ」とドンヨン。

その頃、ガンヒは寮の部屋でドミのカバンを倒してしまいます。元に戻そうとしたガンヒでしたが、そこには大邱で暮らしていた頃に使っていたノートがありましたガンヒは、ドミが記憶を取り戻したことに気付くのでした！