迷走する麻生内閣が景気対策の「目玉」として打ち出した「定額給付金」を批判する某政党のビラにあった「バラマキ一瞬増税は一生」というキャッチコピーがとてもわかりやすく、私としてはかなり気に入りちょっとしたマイブーム(←もしかして古い言い回し?)になっている。
閑話休題。
私はファッション誌を除いて本を買わない人なのだが、今月号の「文藝春秋」はかなり気になっている。なんたって、あの好奇心のまま精力的に突撃する知のおじさんである立花隆氏と、これまた驚異的な記憶力をもち、豪胆でプロフェッショナルな起訴休職中の外交官であり知の変人・佐藤優氏が、科学書・哲学者からSM小説まで厳選した必読の教養書200冊をめぐって対談しているのである。ミシュランのガイドブックに踊りたくはないが、これは見逃してはいけないっ。
それも本音を言ってしまえば、自分には教養が足りていない、ないのがコンプレックスだからだ。(そんな内心を透視したかのようなタイムリーなcalafさまのブログに笑わせていただいたのだが、むしろ本物の教養人に遭遇できたら、圧倒されて私なんぞ近寄りがたく苦手な人と感じるだろう。矛盾しているかもしれないが、ビール片手にプロ野球の結果に一気一憂する男性の方が親しみやすく好きなのだから。)
頭脳が優秀だから教養があるか、そうではない。学歴はあまり関係ない。知識が豊富だったら教養があるか、それも一概に言えない。勿論、社会的なステータスが教養に結びつくとは限らない。教養を論じるなら、それだけで延々と文章が続きそうだが、知性もあり、知識も豊か、それでいて芸術への造詣も深く人間的な品格もある人が、教養人ではないだろうか。私の中では、漠然と感じている教養人は、オペラを鑑賞するにもスコアを持参してきた丸山真男氏と「法の人間学的考察」を80歳過ぎて書き上げた小林直樹氏、何度挑戦しても読破できないため(汗)次点としたい評論家の小林秀雄氏あたり。もっともその教養人がこのおふたりぐらいしか浮かばない点が、己の教養のなさを暴露しているようだが(恥)。。。
calafさまが小説の類がなく愕然とした立花隆氏と佐藤優氏のお薦め200冊。本屋さんで物色した限りでは、立花隆氏は正統派でさすがに幅広い分野を網羅していて、佐藤優氏の100冊はこれも佐藤優氏らしくどきどきするくらいマニアック。難解な哲学書を読めば教養が身につくわけでもなく、SM小説といった性の深淵も理解できる人間としての奥の深さが必要なのだろう。
そのおふたりの100冊をリストアップしているブログをご紹介。
■「One Day It”ll All Make Sense」⇒立花隆編&佐藤優編
学生時代までは小説ばかり読んでいた私も、これでは教養が身につかないとジャンルを広げたが、この200冊のうち、読んでいるのはたった10冊程度!これはかなりまずい!もっともこれはどうよ?と疑問に思う読みたくない本もある。
次は、読書家52人による死ぬまでに読みたい生涯の一冊。これも8冊まで読了!
では、私がcalafさまにお薦めした小林直樹「法の人間学的考察」&ロバート・P・クリス「世界でもっとも美しい10の科学実験」の他、開設以来弊ブログでとりあげた本の中でお薦めしたい本も。(「文藝春秋」で既に掲載済みの本は除く)
・「夢の世界とカタストロフィ」スーザン・バック-モース
・「人類が消えた世界」アラン・ワイズマン
・「雪」オルハン・パムク
・「孤独なボウリング」ロバート・パットナム
・「わたしを離さないで」カズオ・イシグロ
・「市場には心がない」都留重人
・「ピアニストが見たピアニスト」青柳いづみこ
・「水平記」山文彦
・「われらはみな、アイヒマンの息子」ギュンター・アンダース
閑話休題。
私はファッション誌を除いて本を買わない人なのだが、今月号の「文藝春秋」はかなり気になっている。なんたって、あの好奇心のまま精力的に突撃する知のおじさんである立花隆氏と、これまた驚異的な記憶力をもち、豪胆でプロフェッショナルな起訴休職中の外交官であり知の変人・佐藤優氏が、科学書・哲学者からSM小説まで厳選した必読の教養書200冊をめぐって対談しているのである。ミシュランのガイドブックに踊りたくはないが、これは見逃してはいけないっ。
それも本音を言ってしまえば、自分には教養が足りていない、ないのがコンプレックスだからだ。(そんな内心を透視したかのようなタイムリーなcalafさまのブログに笑わせていただいたのだが、むしろ本物の教養人に遭遇できたら、圧倒されて私なんぞ近寄りがたく苦手な人と感じるだろう。矛盾しているかもしれないが、ビール片手にプロ野球の結果に一気一憂する男性の方が親しみやすく好きなのだから。)
頭脳が優秀だから教養があるか、そうではない。学歴はあまり関係ない。知識が豊富だったら教養があるか、それも一概に言えない。勿論、社会的なステータスが教養に結びつくとは限らない。教養を論じるなら、それだけで延々と文章が続きそうだが、知性もあり、知識も豊か、それでいて芸術への造詣も深く人間的な品格もある人が、教養人ではないだろうか。私の中では、漠然と感じている教養人は、オペラを鑑賞するにもスコアを持参してきた丸山真男氏と「法の人間学的考察」を80歳過ぎて書き上げた小林直樹氏、何度挑戦しても読破できないため(汗)次点としたい評論家の小林秀雄氏あたり。もっともその教養人がこのおふたりぐらいしか浮かばない点が、己の教養のなさを暴露しているようだが(恥)。。。
calafさまが小説の類がなく愕然とした立花隆氏と佐藤優氏のお薦め200冊。本屋さんで物色した限りでは、立花隆氏は正統派でさすがに幅広い分野を網羅していて、佐藤優氏の100冊はこれも佐藤優氏らしくどきどきするくらいマニアック。難解な哲学書を読めば教養が身につくわけでもなく、SM小説といった性の深淵も理解できる人間としての奥の深さが必要なのだろう。
そのおふたりの100冊をリストアップしているブログをご紹介。
■「One Day It”ll All Make Sense」⇒立花隆編&佐藤優編
学生時代までは小説ばかり読んでいた私も、これでは教養が身につかないとジャンルを広げたが、この200冊のうち、読んでいるのはたった10冊程度!これはかなりまずい!もっともこれはどうよ?と疑問に思う読みたくない本もある。
次は、読書家52人による死ぬまでに読みたい生涯の一冊。これも8冊まで読了!
では、私がcalafさまにお薦めした小林直樹「法の人間学的考察」&ロバート・P・クリス「世界でもっとも美しい10の科学実験」の他、開設以来弊ブログでとりあげた本の中でお薦めしたい本も。(「文藝春秋」で既に掲載済みの本は除く)
・「夢の世界とカタストロフィ」スーザン・バック-モース
・「人類が消えた世界」アラン・ワイズマン
・「雪」オルハン・パムク
・「孤独なボウリング」ロバート・パットナム
・「わたしを離さないで」カズオ・イシグロ
・「市場には心がない」都留重人
・「ピアニストが見たピアニスト」青柳いづみこ
・「水平記」山文彦
・「われらはみな、アイヒマンの息子」ギュンター・アンダース
理由は簡単、団鬼六はすべてではありませんがほとんど読破しております。
立花さんの奨める本のなかにはオイラー、ガロアがありこれは当然と大きくうなずいたのでした。オイラー、ガロアともcalaf少年のあこがれでしたから。
・・・さすがに、calafさまであります。
ジョルジュ・バタイユやマルキ・ド・サド、はたまた稲垣足穂でないところがcalafさまらしい!
またまた爆笑させていただきました。いやあ~凄いですね。
>オイラー、ガロアともcalaf少年のあこがれでしたから。
そんな純な少年も青年になると攻める範囲が広がるのですね。^^