千の天使がバスケットボールする

クラシック音楽、映画、本、たわいないこと、そしてGackt・・・日々感じることの事件?と記録  TB&コメントにも☆

宇宙で聴きたい音楽

2004-12-31 15:07:45 | Classic
肝心のレクチャーよりも、頭髪の芸術的なステイルに注目してしまう池辺晋一郎さんと女優の若村真由美さんが司会をされているN響アワーに、先日、日本科学未来館の館長=毛利衛さんがゲスト出演されていた。

毛利さんはクラシック音楽が大好きだということで、ご自分で宇宙から撮影されたハイビジョン映像に、実際に宇宙で聴いた音楽を紹介するという楽しい番組だった。神秘的で広大な宇宙空間に浮かぶ地球の映像にバッハやモーツァルトの音楽が実によくあっていた。あまりにも広大で漆黒の闇が広がる宇宙に、小さくはかなく、あかるく輝いている地球の姿は、モーツァルトの音楽のように限りなく美しく尊く、そしてその存在のもたらす意味が神の意志によるものかどうかわからないが、神々しい輝きと神秘性はバッハの奏でる旋律がふさわしい。
あの映像と音楽を聴いたものは、ほんの少したちどまり、何かを感じ、考え、生きている喜びをちょっぴり味わえる、そんな素適な番組だった。池辺さんもいつも以上に会話を楽しんでいた。

ところで、大変興味深かったお話しは後半で話題になった、毛利さんが2回目の宇宙飛行で行った実験である。それは坂本龍一さんの協力をえて、ピアノ曲、室内楽、オーケストラ、オペラなどを作曲してもらい、宇宙でそれらを聴いたらどのように感じるかという内容である。実験結果はご本人としては意外で驚いたようだ。
毛利さんは日頃は弦楽器を好み、あまりオペラや歌曲のような声楽曲は聴かないそうであるが、宇宙船の中で一番心に響いたのがオペラ、つまり人間の声だったという。
その結果の意外さに驚きつつも、何故だろうかと考える。
というのも、私自身も毛利さんと同様、弦楽器が大好きで声楽は殆ど聴かないけれど、あのハイビジョン撮影を見ながら、自分が同じ実験に参加したらやっぱり人間の声を楽器とした曲に最もひきつけられるだろうと感じたからである。
どんなに高価で素晴らしいストラバリウスも、人間の声にはかなわないということだろうか。

宇宙船で旅行する時、常備薬としてスーツケースに入れるのは、バッハとモーツァルト、私もそう決めている。そして忘れてはならないのはGackt。
彼のどの曲を宇宙で聴きたいか、紅白歌合戦(おそらく10時頃かな)を観ながら今夜は悩んでみようっと。

(な、なんとトラックバックなるものを失敗して2回も送信してしまった。さぞかし相手の方は迷惑であろう。。。)

Gackt

2004-12-26 16:40:07 | Gackt
Gacktが好きだ。
というようりも、惚れていると言ってしまった方が正直だ。

何年か前、地方のある政治家が「僕の趣味は妻だ」と発言したときはおじさま系の週刊誌でちょっとした話題になった。そこには、おぼっちゃまが子持の年上女性に捕まってしまったという揶揄と、男子たるもの女房のことを惚気て公言するのは少々情けないぞ、というささやかな非難が記事の調子から感じられた。
(もしかしたらちょっとした羨望もあったのかも?)
当時、趣味というのは、美術鑑賞、テニス、読書、競馬・・・などそこには対象と”play”がセットになって初めてうまれるのに、”妻”という一人の人物・或いは対象のみを趣味というカテゴリーに当てはめることができるのだろうか、と疑問だった。
そして妻を趣味にするというのは、どういう状態なのだろうかと。

けれども、今はその時の政治家の気持ちが笑えるくらいわかる。
一人の、しかも遠い存在の芸能人を好きになった瞬間から、彼の音楽、声、姿、語り、どんな小さなこともリサーチして鑑賞し、堪能しているのであるから、これもやはり趣味と言えるのであろう。
趣味が良いと言えるかどうかはわからないが、私にとってはGacktを感じる時間は至福の時・・・。