蒲田耕二の発言

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ハゲタカ

2011-04-24 | 社会
去年起きたハイチや04年のスマトラ沖大地震をさしおいて、日本だけを特別扱いするのはおかしいんじゃないか――という意見が、米ハーバード大マイケル・サンデル教授のシンポジウムで出たそうだ。

心情的には、なんと心ない、少しは被災地の実状を見ろよ、といいたい。だが、ハイチの犠牲者が24万、インド洋大津波が28万と聞けば、なるほどなあとも思う。

それだけじゃない。日本の被災に全世界が救援の手を差し伸べてくれるのは、単に同情からだけではないそうだ。せっかくの善意に、ヒネくれた見方をするようで心苦しいが。

日本は大打撃を受けても復興する力がある。そこに投資すれば、大儲けするチャンスがいくらでもある。どんなメカニズムで儲かるのか、金儲けに縁のないオレにはとんと見当もつかないが、めざといハゲタカ投資家には宝の山に見えるらしい。

第2次大戦後の闇市で、後ろ暗い連中が濡れ手で粟の荒稼ぎをやったようなものか。

だが、本当に援助が必要なのは、自力復興がかなわない貧しい国の人々ではないか。日本への支援は本当にありがたいと思う。しかし、日本以上に悲劇的な状況のハイチやインド洋沿岸諸国への援助も忘れずにお願いしますよ。

マイケル・サンデルといえば、いつだかNHKがシンポを中継していた。そのとき出演した石田衣良とかいう三流作家のアホさ加減には、開いた口がふさがらなかったね。

飛行機でもなんでも最初はリスクが伴った、だから原発も一度や二度、事故を起こしたからといって辞めてしまうのはよくない、などといってる。飛行機事故が何世代もあとの子孫に祟ったりするか。バカが。

さすがに中国の女子学生が、飛行機と原発じゃ被害のレベルが違いすぎて比較にならない、とたしなめていた。若い人の方が、はるかに良識的だ。

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