『ドンカマ』=おカマを掘らないように気をつけて車間距離をとって走ること(don't kamahoring)そうそう、クルマは急に止まれないからね。安全運転、安全運転。ブレーキきゅって踏んで。ブレーキきゅ~~ってオイ!
『SILVER ELEPHANT “Super Omunibus”』(1993)「星観る人」が参加しているオムニバスCDです。これに『俳句』というキノコさんのオリジナル曲が収録されています。私はリズムを機械に縛られるのがキライなので、録音前のスタッフとの打ち合わせで「一発録り・ドンカマなし」を強く主張しましたがあっさりと却下。どうしてもドンカマを使わざるを得ない…そこで悩みに悩んだ末、出てきた結論は「テンポが自然に揺らぐドンカマを作る」。
当時私はヤマハの「QX-3」というシーケンサを持っていました。これはどこでも好きな所に「テンポチェンジ」が挿入できる機能がついていたので、これを活用したのです。
①まずドンカマなしで普通にバンドで演奏してカセットテープに録音する
②QX-3に曲の構成通りのドンカマを打ち込む…「俳句」は途中に8分の17拍子とかが入るので変な汗が出る
③録音したバンド演奏とシーケンサのリズムがぴったりシンクロするようにQXに細かく「テンポチェンジ」のコマンドを入力する
④あまりの重労働に「何でオレこんな事やってんだ?」と腹をたて近所のゲーセンに現実逃避しに行く(主にピンボールで遊ぶ)
⑤ピンボールでいいスコアが出せず「台が悪い」などとつぶやきながら帰宅し重労働の続きをやる
…こうして苦労して作ったものの、結局デキには不満足でした。やはり私は「バンドは一発録り・命」ですね。