事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

猫の悲しみ2

2016-08-24 16:22:12 | 本と雑誌
傾物語」、シリーズ唯一のパラレルワールド物だがこのタイトルいつも忘れちゃうのよな、こっちが「鬼」だったかなあ?とか、もろに吸血鬼の忍が主人公だもんね、「ブラック羽川に殺され」かけた事情がわかった(完全に忘れてたのだ、このセリフはアニメで聞いて記憶にあった)ので再読
8月20日の事件、この世界では「夏休み最後の日」だという、北海道だったのか、そこ・・・だから「猫(白)」は8月下旬の事件ではあっても夏休みは終わった後(アララギが宿題をどうしたのかナゾのまま)、「猫」の方が先に出たので「傾」ではまだ起きてない事件のことをアララギと忍が話し合うシュールぶり、そう言えば「今はハートキャッチプリキュアを放送している年なのか?」(by忍)もウケた、してないよ「二人はプリキュア」じゃない?(たぶん)

「傷」「つばさ」「傾」と間をおかずに読んでみると改めてアララギの鈍感ぶりがハンパじゃないわな、パラレルワールドが滅びかけたのも結局のところは彼が羽川をブラック化させたから・・・とはっきり言えるわけで、いやシリーズが始まった頃にはパラレルワールドの存在なんか作者も知らんかったろうけど

細かいことながら都市伝説を調べてたパラレル忍野がパラレル羽川の「金髪幼女を連れた怪しい男にフルネームを呼ばれて逃げた(ついでに言えばその声はアララギに似てたような)」という証言を聞いてないらしいのもけっこう重要かも、何でも知ってるようで彼女は「都合の悪い記憶を封印する能力」もあるということなのよな(by忍)

さらにあんまし関係ないけど最新作「撫」の終り近くで「戦場ヶ原の家に火をつける」(by扇)なんて一見わけのわからんセリフが出るのも「猫」にそんなシーンがあったから、もちろん未遂だったけど(だよね?これも一部アニメの記憶)

ところでこれは電子版にちゃんと「あとがき」もついてるのがエラいんだがこの話は次の「花」に続きます・・・って全然違うじゃん、「花」はここに全然出てこなかった神原(学年すら変わってる)の一人称だろ?あれほど執着してた戦場ヶ原に一言もふれない(違った?)のがちょっとじゃないすごいフシギ、アララギ/ヶ原カップルは今頃どうしてるんだか、「撫」のあとがきで次は結婚式みたいなこと言ってるけどまさかね(と思いたい)

ついでだからもう一つ、扇は最初女の子という設定(神原もそう言ったとのこと)だったが「花」「撫」では男の子になってる(神原はそれを全く不審に思っていない)、学年が変わった時に性別も変わった、そん時(羽川が苦労して作ってくれた)忍野の姪って設定も失われたってことでよいのかな?だったらもう立派な怪異、排除される危険性大ってことよね