怪食一家 支店

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辺境地帰省編その四

2005-08-15 14:05:54 | Weblog
今日8月15日は、そう終戦記念日で、、、先の戦争で、、という話ではありません。もし、期待されていた方はすいません。いわゆるお盆、の長崎方面での風習というか、その辺の話をご紹介したく思います。

いやね、お墓で花火をやる風習はどうも普通ではないらしいというのを知ってびっくりしたんですよ。20過ぎてから。そして、どうも私の爆竹耐性が一般的に半端ないレベルにあることもわかってきました。

それもこれも原因が精霊(しょうろう)流しにあるようです。

「精霊流し」っていうと、さださんの曲で有名ですね。きょーねーんのってフレーズで始まる暗めの音調の曲ですね。下のページに歌詞が表示されています。しかしながら、精霊流しは、けっしてしめやかに故人を送るものではないのです。
http://www.hi-ho.ne.jp/momose/mu_title/syourounagashi.htm


精霊流しを行なうのは、だいたいが初盆のおうちです。つまり、このお盆までの一年間にご家族がお亡くなりになったところが対象です。お盆自体は先祖があの世から戻ってくるという言い伝えの中、親戚が集まって先祖の供養したり近況報告したりだったりてなところですが、初めてのお盆を迎える際には、いつも以上に儀礼的というかいろんな事を行ないます。

故人が現世に戻るといわれる13日には、「うちはこっちだよ」とわかりようにお墓で提灯を掲げて、爆竹を鳴らしまくります。まあ、最近は花火くらいでおとなしくしているようですが、、。

そして、15日には(海の向こうにある)あの世へ帰るということで霊が安心して帰られるように、お御輿みたいな船を組み立て、騒々しく親戚一同で爆竹を鳴らし狂いながら船とともに河口や湾口へと向かいます。かつては船自体に火とかつけて沖へ流したりしてたのですが、岸で燃やして終わったり、いまはダイオキシンの発生やら環境的なところから、船を河口に置いて帰るのが一般的になってしまいました。しょうがないのは十分わかりますが、味気なさにすこしばかり寂しさを覚えます。

なぜ爆竹を鳴らして騒々しくってところですが、歴史的に長崎は中国オランダの文化が残っていることより推察できるかと思います。中国では祖先を祭る節々には爆竹を鳴らす風習があることから、多分中国の風習から来ているはずです。

そんなこんなで、爆竹耐性が強い私です。この先どこで使えばいいかまったくわかりませんが、お盆がくるたびに、相変わらず今でも血沸き肉踊るバイオレンスな私がいたりします。ばくちくばくちくー。


***

長崎新聞社による、一昨年の長崎市内の精霊流しの様子のページです。どれくらいの爆竹が鳴り響くかが窺い知れます。音つき動画ですので、様子は窺い知れるかと思います。二つ目の動画の最後にこのページを閲覧コメントいただいている方に縁深い船が出ています。ぜひご確認をお願いします、ちびかずさん。
http://www.nagasaki-np.co.jp/kankou/douga/09/


精霊流しのレポートはこちらがわかりやすいです。
http://www.nagasaki.web-saito.net/syoronagasi.html
やはり、県外からいらっしゃったりした人のほうが客観的に伝えられそうです。

え、今日のレポートはないのかって?実は、私長崎市内の人間ではないんですよ。行くの面倒で、、、。

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