荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

黒川博行の巻、いつたび。

2015年09月24日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を




過去の記事。
黒川博行の巻。
黒川博行の巻、ふたたび。
黒川博行の巻、みたび。
黒川博行の巻、よたび。

黒川博行著【後妻業】を読了しました。

筧千佐子の事件もまだまだホットな中、実にタイムリーな作品。

もちろん、とても面白かったです。

近年の黒川博行作品においては、あまり殺人が絡まなかった様な気がしますが、さすがにこの作品では殺人が描かれておりました。

そのせいか、どこか作品のトーンが暗かった様な気はします。

作品中、【後妻業】はチームで動いております。

黒幕は結婚相談所の所長・柏木、実行犯が69歳の小夜子。

決してチーム仲は良くありません。

もっとも悪党が組む理由なんて【お金】しかないのでしょうが。

この柏木の目線。

そして小夜子に父親・耕造を殺された娘・朋美の目線。

朋美の弁護士が雇った私立探偵・本多の目線。

この三者の目線で物語は進むのでした。

さすがの筆力でして、サクサク読めます。

黒川博行作品お馴染みの喧嘩シーンもちゃんとありました。



一方、筧千佐子は一本独鈷で犯行を重ねていたのか、と思ってましたが、どうやらそうでもなさそう。

黒幕に東大出の弁護士がいるとか。

確かに法的なジャッジを70前のババアが出来るとは思えません。

木嶋香苗もそうでしたが、オンナはホント怖い怖い。

そう。だから僕はババアやデブやブスが嫌いなのです。



さて、この【後妻業】ですが来年映画化されます。

さすが直木賞を受賞するとバンバン映像化のお話が来るんですな。

小夜子に大竹しのぶ、柏木に豊川悦司、朋美に尾野真千子、耕造に笑福亭鶴瓶、本多に永瀬正敏という豪華キャスト。

ん~、豪華は豪華なんですが、ちょっとミスキャストってトコがあるかな。

大竹しのぶって僕は全然お芝居が上手いと思いません。

泣き叫んでるだけって感じしかないのです。

その大竹しのぶの関西弁か…、ダメそうだな。






たかじんの嫁も怪しいとか言われています。

過去の記事。
やしきたかじんの巻。

『君がよい妻を持てば幸福になるだろうし、悪い妻を持てば哲学者になれる』ソクラテス(古代ギリシアの哲学者・BC469~BC399)


最新の画像もっと見る