荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

黒川博行の巻、よたび。

2015年08月04日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを




過去の記事。
黒川博行の巻。
黒川博行の巻、ふたたび。
黒川博行の巻、みたび。

WOWOWで放送中のドラマ【煙霞-Gold Rush-】第1~2話を観ました。


原作は【破門】で第151回直木三十五賞を受賞した黒川博行の【煙霞】。

直木賞効果なのか黒川作品もドラマ化が増えて来ました。

【破門】もBSスカパー!でドラマ化されております。

さて、この【煙霞-Gold Rush-】ですが実に面白い。

基本、黒川作品は全て関西弁が飛び交います。

問題はドラマ化の際、非関西人を起用するという愚挙。

非関西人の関西弁は違和感が大き過ぎます。

今回の【煙霞-Gold Rush-】は登場人物の演者さんがすべて関西出身者なので、安心して観る事が出来ました。

【破門】も黒川作品ファンの僕としては、とても楽しく観る事が出来たのですが、何の知識もなくドラマだけ観た場合は、ひょっとしたらそれほど面白くないかも。

桑原と二宮がいろんな事務所に行っちゃ『権利書どこでっか?』とか『同意書貰いましょか』とか喋っているか、ふたりで何か食ってるかのどっちかですから。

たま~に差し色として、桑原のステゴロが展開されるくらい。

それに比べると、【煙霞-Gold Rush-】はなかなかリズミカルで起伏があり、観ていて飽きが来ません。

原作にも忠実ですから黒川作品ファンにしたらお腹いっぱいでしょう。

あ、【破門】も忠実でしたけど。

森山未來のグズグズぶりははまっておりますし、高畑光希ちゃんのサバサバぶりも観ていて気持ちが良いです。

高畑光希ちゃんって上手いっすね。

【女子ーズ】のバンカラキャラも【問題のあるレストラン】の計算高いブリッコキャラもとても自然でした。

過去の記事。
女子ーズの巻。

木村祐一も出ておりますが、僕、このヒトのお芝居好きなんですよね。

【名探偵の掟】とか。

また、【破門】に続き、今回も木下ほうかが出演しております。

なんともクセのある関西弁で、完全に黒川作品俳優ですね。

ホント、芸達者な俳優さんばかりで観ていて楽しい作品。

それに比べますと、変なしがらみばっかで製作される地上波のドラマなんて観る気が失せます。



以前、黒川作品でありながら舞台を東京に変えちゃったクソドラマがありました。

水曜ミステリー9で放映された【警視庁黒豆コンビシリーズ】がそれ。


黒川作品は関西弁がキモ

『関西人じゃない方が関西弁を喋っているとモゾモゾするので、今回、そのストレスはないと思います(笑)』高畑光希(ニッポンの女優・1991~)


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