ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

アミー (2) @岐阜県恵那市

2022年07月24日 | 岐阜県(東濃・老舗)

岐阜県恵那市の明知町にある「日本大正村」を散策。以前にも訪れて、その渋い佇まいを味わった元旅館付きのカフェー「アミー」の前を通るとまだ営業が続いていた。ただし今回もカラオケの音が漏れ聴こえてくる。外にはまだ「パイオニア・レーザーカラオケ」の看板があるし(笑)、相変わらず地元のご老人のカラオケ熱は凄いなァ。そこに入っていく勇気は無いので入店を諦め、散策を続行。他を廻ってから裏手の細い路地の「うかれ横丁」まで来るとカラオケの音が止んでいた。ちょうど歌っていただろうご老人が颯爽と出て行くところ。なので今回は勇気を出して裏手の入口(写真下3枚)から入ってみることに。強い日差しで陰っていて見づらいが、入口ドアの上には”AMI◇アミー”の文字が描かれたステンドグラスが。

 

店に入ると相変わらずちょっと暗い照明で何とも言えずいい雰囲気のオーセンティック・バーのような店内。以前と同様ご高齢の女将さんが1人。フロアーに色々置いてあるのはご愛敬。テーブル席に腰掛け、カウンター近くに掲げられたメニューを眺める。飲料の品数は少ないので、中から「アイスコーヒー」をお願いした。他にはサラダ、ピーナッツ、チョコレート、あられ、フルーツ等があるが、このバーの酒肴のような品のわりにお酒が載っていないのが不思議。地元のご老人はここでは呑まないのかな。それとも載っていないだけか。普段店の中では携帯電話を取り出さないが、他に客も居なかったので女将さんに声をかけて1枚だけ写真を撮らせてもらった(写真下)。

アイスコーヒーは、甘納豆と”九州黒棒”という黒砂糖のお菓子付き。日差しが強くて喉が渇いていたので、冷たいコーヒーと甘い菓子が旨い。せっかく店内の静けさを味わっていたのに、お母さんが気を利かせてテレビを点けてしまった。あるのか無いのか分からないが、この雰囲気でビールやウイスキー、カクテルなんか呑んだら気分がいいんじゃないかな(でもカラオケは勘弁…)。次に立ち寄れる時までお元気で。(勘定は¥500)

以前の記事はこちら

↓ 表から入ると階段があり、地下に降りて行くようになっている。そのカラフルなタイルで彩られちょっぴりモダンな意匠が何とも素敵。

 

 


 

↓ 裏の入口がある「うかれ横丁」。かつては洋食屋、料理屋、軽食屋等が並んでいたようだ。

 

↓ かつてはカツ丼の亜種「デミカツ丼」が評判だったという創業昭和9年(1934)の「旧・グリルたなか」(建築詳細不明)。店はとっくに廃業しているのに、今にでも再開しそうな雰囲気だ。中はどんな風なのか見てみたいナ。

 

↓ 通りで見付けた建物(建築詳細不明)。ガラスの入った掃き出し戸があるから何か商店をやっていたろうか。よく見ると壁面はモザイクタイルでびっしりと装飾されている。

 

↓ 有料施設「大正時代館」の一部となっている喫茶「カフェー天久」(建築詳細不明)。大正12年(1923)創業の京都のカフェーが昭和61年に廃業するにあたって内装、什器、備品一切を寄贈され復元したものだそう。喫茶だけの利用は出来るのかしら。

 

↓ 南北街道に残る「丸太食料品店」(建築詳細不明)。瓦庇下のアールの付いた看板が素敵。

 

 


 

 

喫茶 アミー(AMI)

岐阜県恵那市明智町1270-2 B1F

 

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コメント
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