kazuフォトローグ

「徒然なる日常」を写真で語ります。

小堀遠州の燕庵再現

2017年06月21日 | 趣味
梅雨前線の北上で、風・雨、大荒れの天気である。
こんな時は、家にじっとしている他はない。

月初、上野・東博に、特別展「茶の湯」を見に行ったことを思い出した。
小堀遠州設計の茶室、燕庵(国宝)が再現されていた。

今や女性の習い事になってしまっている感のする茶道だが、
もとはといえば、足利将軍家、武士のたしなみだった。

カメラ爺の若かりし頃、父が、若い女性相手に、自己流で茶道の点前をしていたことを思い出す。
炉を切った六畳間で、和服姿の父と女性が茶をたしなむ姿に、心がときめいた。

そんなことがなければ、茶の湯に興味を持つことはなかっただろう。
茶碗や茶室を見ると、やすらぎのようなものを感じるのだ。

現役のころ、全国各地を訪れ、名園、名庭を見た。
その中に、小堀遠州設計の庭がいくつもあった。
縁側から眺める庭の美しさに感動したことを覚えている。

東博の展示で、彼の茶室が見られたのは、また、すばらしかった。

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2 コメント

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家の宗教は真宗、個人は臨済 (6944)
2017-06-21 22:01:13
茶道といえば鎌倉時代、禅宗(臨済)の僧・栄西が宋時代の中国から持ち帰った作法が全国ブランドを得て、室町時代に至り将軍(足利)家を巻き込み日本文化の基軸に据わったことに始まる。

6944は学生時代、明治期にお裏(裏千家)から分かれた大日本茶道会に属し、お茶をたてていた。
高年女性からは珍しがられ、ちょっぴり「もて」もした。

いま、つまらぬ作法の細部にこだわる家元制度を嫌う。
お茶は自在に飲んでこそお茶である。

お茶といえば茶碗。茶碗といえば天目だ。
6944宅にも加賀の殿様前田侯爵家に伝わった建盞(けんさん)=天目の別称=があった。
今はもう帰らないあ~の夏の夜の夢である。
日本文化を愛でる国家の片隅で起きた小さな税のお話である。
天目では飲んだことないな。 (kazu)
2017-06-22 11:48:42
6944さんへ

もう帰らないとは、現物納税しちゃった?

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