気管支喘息の対処法は?
急に気温が下がり木々の紅葉が進んで来ました。
秋の深まりとともに、気管支喘息のお子さんは症状が出ることが多くなってきます。
今シーズンは10月に季節はずれの大きな台風2つが日本列島に上陸するなど、不安定な天候が続いています。
お子さんも大人も気管支喘息に注意の必要な時期を迎えました。
Q1:喘息はなぜ秋になると症状が出やすくなるのでしょうか。
A1:お子さんの喘息の90%くらいはアレルギーが原因であるといわれています。
ハウスダスト・ダニ・動物の毛などの原因となる物質(アレルゲン)が吸気とともに体の中に入ってくると
アレルギー反応が引き起こされます。
気管・気管支が狭くなり、痰が多くなり咳が出てきます。
症状がひどくなると「ゼーゼー」や「ヒューヒュー」などの音(喘鳴;ぜんめい)が聞こえるようになり呼吸が苦しくなります。
喘息のお子さんの気道(鼻・喉・気管・気管支)は過敏性が強いため、
わずかな刺激で狭くなり前述のような症状が現れます。
朝夕の気温の変化が大きくなったり台風(低気圧)が到来したり秋には、
気道が刺激されやすく気管支喘息の症状が出やすくなると考えられています。
Q2:その他どのようなときに喘息が起きやすくなるのでしょうか。
A2:秋から冬になるとお子さんは風邪(上気道炎)をひきやすくなります。
上気道炎(ウィルス感染)が引き金となり気管支喘息の症状が出てくることはよくあります。
上気道炎の熱が下がり元気がよくなったのに咳がなかなか止まらない、
寝入ってからしばらくすると咳がひどくなり目覚めてしまう、
明け方咳がでて起きてしまう、などの症状がある場合は気管支喘息の疑いがあります。
そのほかタバコの煙は有害物質を多く含んでいるために、
気管支喘息のお子さんは気道が刺激されやすく発作が起こることがあります。
喘息の方がいるご家庭では家族全員が協力して禁煙することが大切です。
「Q3」以下についてはおのクリニックの院内報「Kazuboh@mail」第19巻第10号通巻255(2017年10月1日発行)をご覧ください。
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創刊号(1999年5月1日)から第256号(2017年11月1日)までのバックナンバーファイルを待合室の書棚においてあります。