すきっぷ すきっぷ らんらんらん♪

ダイビング大好き!!テニス大好き!!美味しいもの大好き!!
な、kazupiの気まぐれ日記♪

2006・秋 京都散策 PartⅡ~【高台寺】編~

2006-11-28 00:00:16 | お出かけ
さて、ゆっくりランチを楽しんだ後は、高台寺へ。
平日の昼下がりと言うのに、観光客で賑わっています。
台湾からの団体観光客にも出くわしました。さすが京都。

この高台寺は、
豊臣秀吉亡き後、その菩提を弔うために
秀吉夫人の北政所(ねね)が1606年に開創したお寺。
庭園には紅葉があちこちに植えられており、
紅葉を心ゆくまで堪能することができます。
また、庭園中央には落ち着いたたたずまいの池があり、
その周辺の紅葉を水面に映し、それはそれは美しい。

少しですが、写真で紅葉をお楽しみくださいまし~。


2006・秋 京都散策 PartⅡ~【THE GARDEN ORIENTAL KYOTO】編~

2006-11-27 00:12:56 | レストラン
24日金曜日、職場の同僚総勢10名で、京都へ繰り出しました。
かずぴー、この秋2回目のプチ京都散策です。

今回の目的は、【THE GARDEN ORIENTAL KYOTO】でのランチ。
9月に行った御影の【蘇州園】の姉妹店です。
蘇州園があまりにすばらしかったので、ぜひ京都のお店にも、と前々から計画。
1ヶ月も前から予約入れてくれたmomoちゃん、本当にありがとですm(_ _)m
しかも、一週間前には、下見にまで行ってくれるという入念さ。
ああ~、ほんと頼りになる姐御です

その下見時に発見したという『京都情緒をたっぷり味わえるお店までの行き方』。
これがもう、本当に素晴らしい
結構、歩くのだけど、道のりが楽しくてたまりません。
四条通を八坂神社方面に歩き、『花見小路』を右に入ります。
この花見小路が、石畳で町屋の並ぶ「これぞ京都!」という町並み。
ほら~、舞妓さんが前から歩いてきた~~~!!きゃ~素敵
(ってもしかして観光客だったりして?
お茶屋さんも連なっています。
うへ~、一回舞妓遊びなんぞをしてみたいわ(どこのオヤジや!!

そして、建仁寺の手前で左に曲がり、坂を上り下河原町通りに出ると、
今度は先頭を歩くmomoちゃん、誰かのおうちの中へ・・・???
と思いきや、『石塀小路』と言うれっきとした道。
両脇を板塀にかこまれた石畳の道は幅120cmくらい?
「ええ~、ここ、通っていいの~?」「すご~い」とかついキャーキャー。
きっと、ここを通るみんながそうなんでしょね、
板塀には【静】と一文字、趣きある毛筆の『書』があちこちに貼られてありました 
スマソ・・・
そこを通り抜けたあと、今度はmomoちゃん、誰かんちの庭先へ入って行きます。
と思ったら、そこは『ねねの道』という高台寺へ抜ける道。
両脇には喫茶店や雑貨屋さんが並んで、ついつい道草したくなっちゃいます。
通り抜けると、そこが高台寺。

高台寺拝観はあとにして、まずは目的のお店へ。
お寺の前の道を右へ、つきあたったところにあるのです。



それは、日本画壇の大家・竹内栖鳳の旧私邸
「東山艸堂」の自然美、伝統美を受け継ぎつつ、
現代の大人たちをもてなし、癒し、満たし、
穏やかにインスパイアする贅沢な空間。

1,300坪もの広大かつ端正な庭園にまず現れるのは、
由緒あるその名と歴史的建築を継承する
本館「MAIN THE SODOH」。
和と融合した東アジアのエスプリは、
優美で上質な隠れ家の雰囲気。
庭園の石畳をさらにすすめば、
誓いと宴のためのヴィラ風一軒家、音楽堂、別館、
そして間近に迫る東山の象徴、八坂の塔------。

                             ・・・・・HPより
            


私たちが案内されたのは、庭に突き出たサンルーム風のお部屋。(写真左)
天井には大きな扇風機がゆったりと回り、
御影と同じくアジアンテイストなインテリアでまとめられています。
お料理はイタリアン。
で、BGMがラテン(爆)。なぜにラテンなんだ~~~~~っっ???
しかもちょっとうるさいし。
でも、言うとすぐにボリューム下げてくださいました。
こちらも、サービスは言うことありません。素晴らしいです
が、それでもちょっと気になるラテンミュージックでした

今回は、デザート時には場所を移動して、
お庭の見える『テラス席』なるところでいただいたのだけど(写真右)
そこが『テラス』っていうか、どっちかっていうと『縁側』?
純和風のつくり。
で、BGMが・・・ラテン(爆)。
いやん、ここに似合うのはお琴の音色なんじゃないでしょうか・・・
ま、いっか~

             


今回、私たちがいただいたのは Bella(2500円)というランチ。

前菜 :かぶらと茄子のピクルス 舞茸、えりんぎ添え
パスタ:(2種類から選択)鴨とネギの和風トマトソーススパゲティ
メイン:若鶏のグリルとマッシュポテト きのこソース仕立て
デザート:(3種類から選択)ティラミス
パン、コーヒーor紅茶
(メニューはmomoブログから盗んじゃいました^^;)

いやぁ~、もう、ほんとにおいすぃ~
なんて優雅で幸せなひとときなのでしょう。
お食事というのは、本当に、お腹を満たすだけのものではありませんね



お食事の後は、恒例(?)の、お庭めぐり。(要:予約)
まずはお店の2階にあがり、その素晴らしい眺望にカンゲキ。
三重塔が間近。



そしてお庭におりて、紅葉を堪能。
別館となっている、教会も拝見。
落ち着いた木造で、大きな窓からは光がたっぷり差し込んでいました。


はぁ~・・・
京都のお店もとっても素敵でした。
京都らしく、お着物姿の女性や、外国人のお客様もいらっしゃいましたよ~!


**************** 【THE GARDEN ORIENTAL KYOTO】 *******************

住所:〒605-0827 京都府京都市東山区八坂通下河原 東入八坂上町366
℡ :075-541-3331
営業時間:ランチ Mon-Fri 11:30~15:00(L.O. 14:00)
     ディナー Mon-Fri 17:00~22:00(L.O. 21:00)
          Sat&Sun 17:30~22:00(L.O. 21:00)

HPはこちら

******************************************************************


2006・秋 京都散策 PartⅠ

2006-11-25 22:01:38 | お出かけ
少し話は前後しますが、
先週土曜日、京都へ友人3人で紅葉狩りに行ってきました。

午前中用があったので、お昼過ぎに梅田で待ち合わせて阪急電車で河原町へ。
まずは腹ごしらえ。
○虫ちゃんが、200軒あまりのお店からセレクトしてくれた
イタリアンレストラン【Cara Ragazza(カーラ・ラガッツァ)】へ。
このお店、もとは旧村井銀行祇園支店だったため、とても重厚な造り。
優雅な外観は登録有形文化財に指定されているのです。



ランチは
Pranzo A(1600円)、Pranzo B(2100円)、Pranzo C(3200円)の3種類。
私たちはAを2人分、Bを1人分、というミョ~なオーダーをしてお取り分け(笑)
ボリュームもお味も大満足なgoodなお店でした。
ちなみにPranzo Cはフルコースで3200円。
これってかなりのコスパ高!!な気が。
胃の容量に自信のある方、ぜひチャレンジを~

**************** 【Cara Ragazza(カーラ・ラガッツァ)】 ****************

住所:〒605-0074 京都府京都市東山区祇園町南側573-5
℡ :075-532-5100
営業時間:11:30~22:00(L.O.21:00) 土曜は23:00まで
定休日 :月曜日

ぐるなびページは こちら

***************************************************************



さて、お腹がいっぱいになったところで
今度は地下鉄に乗って蹴上駅まで。
お目当ての紅葉狩りの場所は南禅寺。
ここ、湯豆腐を食べに近くまで来たことはあるけど、中に入るのは初めて。



巨大灯篭や、大きな門?境内?にビックリ~
紅葉は、まだまだ3分といったところでした。
有料の綺麗な庭園もあったのだけど、紅葉してないのでそこはパス。

ところで、南禅寺には水道橋が通ってるのですが知ってました?
私、初めて知りました~~~(大恥) 近くに住んでいたというのにね

【水路閣】(すいろかく)
明治時代に開発された琵琶湖から京都市内へ至る人工の水路、琵琶湖疏水が流れる水道橋。
明治維新後の廃仏毀釈の際に、境内に建てられた建築物で、
ローマの水道橋を思わせるような赤レンガ造りの水路。
粟田口とよばれた交通の要所にあり、琵琶湖岸や山科への玄関口であったため、
琵琶湖疏水はこの南禅寺を通って京都市内に流れている。

こういうのが、こんなところ(すぐ身近なところ)にあっただなんてオドロキ。
まるで、富山や石川あたりに旅行に来た気分になりました。
(↑こういうのは、そういうところにあるという勝手なイメージ(爆))
かなり感動してしまった~~~~

そのあと、南禅寺を出て、インクラインも見に行きました。
インクラインってのも、当然初めて知りました( ̄^ ̄)(ここまできたら開き直り)

【インクライン】
琵琶湖疏水の大津から宇治川に至る20.2キロの舟運ルートの途中、
水路落差のある2カ所に敷設した傾斜鉄道。
蹴上インクラインは延長581.8メートルで世界最長。


↑ 水路閣                  ↑ 都ホテルのロビーのクリスマスツリー

一通り見たあと、小雨がぱらついて来たので一旦向かいの都ホテルに避難。
そのあとまた河原町まで戻り、冷えた身体をおぜんざいでも食べて温めることに。



甘味処を探して見ると、
京都になんてどこにでもありそうなのになぜかなかなか見つからず
結局四条近くまで歩き、【とらや】へ。
おぜんさいは、大好きだけどとっても久しぶり。(1050円)
和三盆を使ったおぜんざいは、もちろん甘いのだけどしつこくなく
さら~っと胃におさまって行きます。ああ、おいし・・・
身体も心もほっこり温まりました

日本って、素敵。

********************** 【虎屋菓寮 四条店】 ***********************

住所:とらや四条店2F
   京都市下京区四条通御幸町西入
電話:075-221-3027
営業時間:11:30 ~19:30 (オーダーストップ19:00)
     年始を除き無休

HPはこちら

****************************************************************

【椿山課長の七日間】を観ました。

2006-11-21 23:37:18 | 映画
浅田次郎作品、第2弾。
これ、原作も、笑いあり涙ありで、とっても面白い本なのだけど、
設定は原作とは変わっていても
映画も、原作のイメージを壊すことなく、笑いあり涙ありの
切なくほのぼの優しい素敵な作品に仕上がっています。

勤務先のデパートで脳溢血のため突然死した椿山課長。
やり残した仕事や家族……あまりに未練がありすぎて
これじゃ死んでも死にきれない!
三日間だけ現世に戻ることを許された椿山は、正体がバレないように
生前の姿とは似ても似つかない絶世の美女となってよみがえる。
「あの世」から「この世」に舞い戻った椿山は、
家族の秘密と親子の深い愛情、
そして秘められた想いを初めて知るのだった──。


とにかく、何がイイって西田敏行がとてもイイ。
やっぱりいい役者さんだなぁ・・・
椿山課長に彼を選んだこと、それだけでもこの映画は成功している。
途中、声だけの出演になるのだけど、声だけでも笑えるもんなぁ・・・
顔のドアップだけでも笑えるし(爆)←映画はいきなり彼のドアップから始まるのだ
いやいや、笑えるだけではありません。
彼の声は、優しくて温かくて、ホロリとしてしまう。
全身からも、そんな優しさが滲み出ていて、見ていてとにかく胸が熱くなる。
見終わったあと、絶対優しい気持ちになれる映画。
椿山課長の現世での姿役の、伊東美咲のコミカルな演技もいい。
あと、あまり注目されてないけど
私は、中陰役所の担当職員役の和久井映見が、優しげでよかったなぁ。

原作では、地獄も出てくるし、ドロドロしたところも、厳しいところもあるけど
映画では、とにかく優しく優しくまとめている。
特に一番最後の場面は、死んでいく4人を見送るのに
見ていてとても幸せな気分になるのだ。

ただ
最終日、椿山課長の息子が、母親の不倫相手(実は実の父)と和解し、
「お父さん」と呼ぶシーンは、「それはないやろ」って感じ。
これは綺麗にまとめようとしてあまりにもウソっぽい。
ここだけが残念。

浅田次郎原作映画2点、
私は『地下鉄に乗って』よりも『椿山課長の七日間』のほうが好きかも。

BRIDAL CAFE で、グランプリ受賞【Gataeu de Bois】のケーキを!

2006-11-20 13:49:11 | カフェ
ハービスエント内に、こんなにゆったりできるカフェがあったのですねぇ・・・
すぐ目につく【ロールマディ】(ロールケーキのお店)はいつも一杯。
でも、この【BRIDAL CAFE】(ブライダル情報発信カフェ/3F)は、ガラガラ~。
っていうかお客さん、あたしたちだけだしぃ~~~~~(爆)
ブライダルのお客じゃないとダメなのかなって入りにくいのかも。
フツーにカフェ利用できるのですよ~。
奥まった席に案内されれば、店員さんの姿も見えず、
心ゆくまでのんびりできます。(笑) あ、平日は。

で、ここのケーキは【Gataeu de Bois(ガトー・ド・ボア)】のケーキ。
本店は、奈良県西大寺にあるそうです。
オーナーシェフ林 雅彦は、
1991年フランス製菓ワールドカップグランプリ受賞や
1997年ドイツ製菓ワールドカップ味覚審査1位 特別賞受賞など、
輝かしい経歴の持ち主。

写真左(ちょいボケてますが^^;)が、そのグランプリ受賞ケーキ『アンブロワジー』(630円)。
ムース・ショコラ、ピスタチオのバヴァロワにフランボワーズのペパンの、絶妙な組み合わせ 。
そう、ピスタチオだから、断面が綺麗な淡いグリーンなのです

私が戴いたのは、写真右の『ティラミス・ア・ラ・マロン』(525円)。
イタリア産マスカルポーネに和栗のクリームと洋栗のパルフェを合わせて、
チョコレートのロイヤルチューヌの食感をプラス。まさに秋を味わうお菓子です。

ケーキセット(ケーキの種類は限られます)にすると
飲み物が200円オフになります。

本店に行ってみたいなぁ~~~・・・遠いけど。
もしかして、○○ちゃんちの近く?

******************************************************

ブライダル・カフェ  HP

ガトー・ド・ボア   HP

******************************************************

【CUCINAつじ】で北新地ランチ パートⅢ☆

2006-11-20 12:49:29 | レストラン
北新地、お昼に行くと安くてうまい!!
ってなわけで、またもや北新地
ブログで大層人気(らしい)このお店、
会社の同僚も行って大絶賛
これは、絶対行かねば~~~~~っっ

北新地のメインストリートより1本梅田寄りの通りにあります。
最初行き過ぎて地図を片手にうろうろしてやっと見つけると
私と同じプリントアウトした地図を持ったうら若き女性3人組が前に。
おお。やはり人気の高さがうかがえます~。
5分ほど待ったところで開店。
店内はカウンター席と、2人掛けテーブル席が3席のこじんまりしたスペース。
カウンター席に座りたかったけど、テーブル席にご案内されちゃいました



ランチは2種類。
CorsoA(1,000円):パン・前菜・本日のパスタor本日のメイン料理・デザート
            (コーヒーor紅茶は別料金+200円)
CorsoB(1,600円):パン・前菜・本日のパスタ・メイン・デザート
            コーヒーor紅茶

友人とBにしようかと話していると、
「Aは食べられたことありますか?」と聞かれて、ないと答えると
「では、まずAを召し上がってください」と半ば強制的(?)にAに。
本日のパスタ&メインは3種類のなかから選択できるのだけど
2人で別々のものを頼むと、な~んと最初から半分コして持ってきてくれるのだ!
コレは嬉しい!!こんなサービスしてくれるお店って他にないよね
で。まず、運ばれてきた前菜を見てびっくり
前菜とは思えぬボリューム。しかもお野菜がた~っぷり
ベジタリアンランチだったらこれがメイン料理って感じだろな~。
どれもこれも美味しいし、お腹もお肌(←きっと)大満足。
あ~、ご馳走様でした。
って、おっとっと。メインがこれからだった
そっか~、だからAを強烈に勧めてくださったのね。
こりゃあBだととてもこの先全部は無理です
メインは魚介類のパスタとトマトソースのパスタを、
半人前ずつ盛り付けて、順番に持ってきてくれます。
だからアツアツで食べられるのよね~。うれし~~~っ
一皿でお腹パンパンだけど、美味しいから次もイケちゃいました。
デザートはパンナコッタ。もち、別腹に収まりましたん

これで1000円、コーヒーつけても1200円。お得すぎです
まさに コスパ高し! ですね

12時を回ると、続々とサラリーマンやOLがご来店。
満席で、お断り率も大変高し!!
11時半開店前に到着することをオススメします


****************** 【 CUCINA つじ 】 *******************

住所 :  大阪市北区曽根崎新地1-8-7 フォーシーズンズ北新地B1F
TEL  :  06-6345-6722
営業時間: 11:30~14:00 
        18:00~22:00
定休日:  日・祝

*******************************************************


【ありがとう】(試写会)を観ました。

2006-11-17 22:42:05 | 映画
1995年1月17日午前5時46分、阪神淡路大震災が起こった。
当時、東大阪のマンションの7階に住んでいた私は
今までに感じたことのない揺れに飛び起き、
建物のひしめく音、家の中の物が落ちて壊れる音、などを聞きながら
恐怖の中で、とにかく揺れが治まるのを待った。
幸い、食器や雑貨などがいくつか壊れただけで、被害というほどのものはなかった。
しかし、これはただ事ではないと感じたので、そのまま起きてすぐにTVをつけた。
最初はほとんど情報のなかった画面も、時間が経つにつれ
そのすさまじい状況を映し出すことになっていく・・・

これは、その阪神淡路大震災で、
もっとも被害の大きかった長田地区に住んでいたカメラ屋の古市忠夫氏が、
震災に遭い、家も店も失った中、奇跡的に焼け残ったゴルフバッグに運命を感じ、
プロゴルファーになることを決意し、その夢をかなえるまでの、実話である。

震災発生時の場面では、CGやセットでの撮影に混じり、
実際の震災時の映像が使用されている。
やはり、真実ほど心に訴えかけるものはない。
倒れた高速道路、今にもおちそうなバス、横倒しのビル、
長田地区がとてつもない広範囲で真っ赤に燃え盛る映像、
上空が次から次へと立ち込める真っ黒な煙に覆われている映像、
瓦礫、瓦礫、瓦礫・・・・・
何回も何回も繰り返し見た映像だが、胸が締め付けられる。
ただ、この映画は、
『中年のオジサンが並々ならぬ努力をしてプロゴルファーになる』話。
震災そのものがテーマではないので、そう思って見てしまうと
やや物足りないというか、奥深さに欠ける気がしてしまうかも。

赤井英和の演技がいい。
あまり、うまい役者だと思ったことはなかったけど
とても自然体で「関西のおっちゃん」そのもの。
妻役の田中好子も、いかにも関西のおばちゃんが言うような茶化した受け答えで、
「そうそう、関西人はそこでそう言うわ!」ってすごく納得できる台詞が多く
観客から笑いもたくさん出ていたけど
・・・やっぱり関西弁が微妙・・・
関西出身の役者さんのほうがよかったんじゃないかなぁ・・・
まぁ、憎めないかわいらしさがとっても好感持てたけど。

これは、実話なんだけど、全てが実話なのかなぁ?
プロテストの決勝最終日、最終ホールでの奇跡のショット、
アレが実際あったとは思えない。
わざわざ盛り上げるために作ったとしたら、あまりにもマンガチック。
普通に淡々と成績を上げ、合格したというほうがリアリティーがあっていいのに。
(もし、事実だったらごめんなさい

「人は、ひとりで生きてるんやない。
 まわりの人に、生かされてるんや」
「苦しくなったら顔上げて、歯を食いしばって、笑うんや」
などと、教訓のようなよい言葉がいっぱい出てきます。
小学生~高校生にはぜひ見てもらいたい。
学校などで上映されるとよいなぁ。
(きっと上映される気がするけど^^;)

最初と最後に、赤井英和と田中好子の挨拶が入っている。
「震災後、少しして、
 住むところも食べるものも着るものも援助が行き渡って、
 生きていく上には心配がなくなってから、
 自殺する人が絶えませんでした。
 人は、夢や希望がなければ、生きていけないのです。」
という話があった。
もしかしたら、今の子供たちはそうかもしれない。
生きるための、夢や希望が、持てないのかもしれない。
だから・・・死にたくなってしまうのか・・・
本当は、一番、夢と希望に溢れているはずの年代であるはずなのに。

でも
もう流行のように、自ら命を絶ってしまう子供たちが続出している今、
ぜひぜひ、これを見て、今まわりに生かされている命を大切に感じて欲しい。
とにかく自分の命を大切にしてほしい。
そして、まわりの命も同じように大切にしてほしい。

【地下鉄(メトロ)に乗って】を観ました。

2006-11-12 16:15:01 | 映画
浅田次郎はとても好きな作家。
その中でもこの【地下鉄に乗って】は特に好きな作品。
これってかなり前の本なのに、なぜに今頃映画化されたのかが謎。
ま、そんなことはどうでもいいし、
自分の好きな本が映画になるっていうのはとても嬉しい。
また、キャストがいいねぇ~。
堤真一さん、特に好きな役者さんってわけじゃなかったけど
とっても素敵です
みち子役の岡本綾ちゃんもgood。
ごく最近スキャンダルになって「誰それ?」って思ってたけど
この子だったのねぇ・・・。いいコじゃないの~って感じ(笑)
・・・って随分話が逸れました
ちょっと原作よりも、登場人物が綺麗(いろんな意味で)すぎな感じもするけど。

とにかく、原作を読んだのがもう随分前で、
このところの乱読で、いろんな話がごちゃませ。
すっかり記憶にございません・・・
原作を読んでから観る映画は、大抵どこらへんが原作と違うか?
ってことを気にしながら観るのだけど、これに関しては
「あ、そうやったそうやった」「えっと、そうやったっけ?」って感じ。

でも、まず、気になったのは、タイムスリップする場所。
最初こそ、地下鉄の駅構内を歩き回って地上に出たら
タイムスリップしてた、って原作どおりだったけど
その後は、みち子の部屋からだったりなんかして
『地下鉄に乗るとタイムスリップしてしまう』という
原作の設定が崩れてしまっている。
これはちょっといただけないなぁ・・・
でも、昭和レトロな街並みとか戦後、戦中の混乱の様子など
文字からはなかなか読み取りにくいものが
映像で目から入ってくるのはやっぱりわかりやすい。

原作では、わりとみち子との仲よりも、
主人公と主人公の父の過去を中心に、
親子・家族の確執がしっかり描かれていた気がするのだけど
(記憶が曖昧なので違ってるかも・・・)
映画は、みち子との関係がメイン。
原作はファンタジー、映画はラブストーリーという感じ。
クライマックスのシーンは、本よりも映画のほうが迫力があって
衝撃度も強かった。

それにしても、大沢たかおが、
学生~壮年期まで見事に演じ分けているのが素晴らしい。
もう40も近いというのに、出征する学生姿も全く違和感なし!
彼(主人公の父役)が出征するときに地下鉄に乗り、
そこにタイムスリップして居合わせた堤真一が
「バンザーーーイ!!」と叫ぶ姿には、涙が止まらなかった。

しんみり、ほのぼの、切なく悲しい映画です。

【手紙】を観ました。

2006-11-07 20:35:33 | 映画
東野圭吾原作の【手紙】。
この本は同僚のオススメ本だったので、数ヶ月ほど前に読んだ。
もともと東野圭吾作品は大好きである。
が、どれもこれも大抵重い。
読んだあと、気が滅入るというか、
気分がひたすらズシ~~~ンと下がるというか、
虚しさがこみ上げてくるというか、
そんな作品がほとんどである。
それゆえに東野作品にハマるのか?

この【手紙】は、
自分の大学進学資金のために強盗殺人を犯してしまった兄のために、
犯罪者の弟というレッテルを貼られ、さまざまな差別に苦しむ弟の話。
刑務所から送られてくる兄の手紙、そして弟が兄に送る手紙・・・

<この先、ネタバレ注意!!でございます。

映画は、小説とは違い、
弟が目指すのは『お笑い芸人』である。(小説ではロックバンドのボーカル)
主人公の【弟・直貴】役、山田孝之クンが音痴なので変えたのか?
とか思ってたのだけど(失礼!)
最後の刑務所慰問のシーンで、なぜ『お笑い芸人』にしたのか、がわかる。
この場面は、最高です。
とにかく、兄役の玉山鉄二が素晴らしい。
途中、小説でしっかり表現されている《弟の苦悩》があまり描ききれていない
という不満があったのだけど、このシーンで帳消し。
被せて小田和正の【言葉にできない】の曲が流れ、涙が止まらなくなりました。

私は、
犯罪を犯すということ、について
現代の若者たちは、とにかく軽く考えがちなのではないか?
と、常々思っていたのであるけど
自分の犯した罪によって苦しむ被害者と被害者の家族、
そして、『犯罪者の家族』として
本人以上に苦しい、《差別》という罰を与えられる家族。
それを、今一度、一線を越える前に考えて欲しいと思う。
10代、20代の若者たちにぜひ観て欲しい映画である。
出来れば、映画よりももっと差別に苦しむ弟の姿がしっかり描かれている原作本も読んで欲しいと思う。