かふぇ めらんじぇ

und SchwarzwaelderKirschtorte mit Sahne

とらぶる2

2017-04-22 15:13:04 | 日記
ケアマネが来るまで待つしかないと腹をくくったが心配は左足をこの空に浮かせた状態で置いておけるかと頭の中を暗雲が広がってきた。ところが天はそれほど私を見放さなかったようで、斜め向かいのフェンスの開く音がした。高齢の御夫妻のみでお住いの奥様で常々気を使って下さっていた。親切はもちろんだが御自身達も高齢で、いつ何が起こっても不思議で無い、なるべく近隣との距離を近くしておきたい、という気持ちが今までも伝わってきていた。私は首を必死にあげ奥さんに合図を送ると飛んできてくれた。救急車到着まで何分だったかわからないが、とにかく物凄く長く到着するまでも電話でいろいろ聞いてくるがこちらは話すのも考えるのも辛く、早くしてくれ、何とかしてくれと思う限界で救急車到着。しかし私の身体が激痛で動かずフェンスが開かない。隊員の一人が塀によじ登って私の方に寄りフェンスをあげ状態を確認、骨折は間違いない。屋内の鍵を取ってきてもらい施錠するが担架に乗せるのに身体を折っていない方の側に寄せなければならず、3人がかりで行うが絶叫、気を失いたくなった。車内に入っても住所だ、電話番号だ、どこに運ぶだの手順があり直ぐには出発できず、取り敢えず近隣の病院に搬送し指示を仰ぐ方向で連絡とったが一番近い病院はその日整形の医師不在、次に近い病院は受け入れは承諾、夫に連絡をいれ最終的に決めようという事になった。この日は年度初日の講義日、教壇でいま正にたけなわの授業を行っているに相違無い夫が携帯に出る見込みなく、大学の事務に電話を入れ緊急にコールバックを依頼、夫は間違いなく手術入院になるので、かかりつけの病院に受け入れを申請し、許可が出ればそちらに搬送するよう依頼、かかりつけ病院は受け入れるといいそちらに向かうことになった。自宅からは救急車を飛ばして1時間弱、道路がガタついたり、交差点を曲がる度に激痛しかし方無い。続く
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とらぶる

2017-04-22 03:38:00 | 日記
午後一時過ぎに郵便受けを確認し再度屋内に戻ろうと一段だけ段差の入り口に左足をかけようとしたら、ぼきりと音がして途端に後部の玄関フェンスに頭を打ちつけた。立ち上がろうとしたが足が浮いているような状態で大腿部が巨大化していて猛烈な痛みで体が動かせない。深呼吸し心落ち着けそろそろ動けば部屋に戻り連絡する手段があると頑張ろうとしたが無理。これはただ事では無いと確信した。そうなると誰かに気付いてもらい救急車を呼んでもらわねばならない。丁度前の家が建て壊され整地真最中で作業をする人がいるのだが生憎視界をまたいでそのトラックが駐車、作業の音で声を届かせることは困難、しかも昼の作業時間が始まったばかり。毎日この辺りを通る懇意にしているヤクルトレディがいるので一分の望みはあるが確定でない。となると打ち合わせておいたケアマネと訪問看護師が来るまでここで頑張る他無いが1時間以上先だ。しかしどうしようもないので運を天に任せとにかく落ち着け、次の手段を考えろ、と自分に言い聞かせるだけだ。と思った瞬間、すぐ側をすぎる背広の後ろ姿が見えて反射的に私の声が出た。一瞬左がおが私の方に傾き完全では無いが目が合って、ああこれで助かった、なんとかなると思ったが甘かった。彼は私の存在を完全に認めながらそのまま立ち去った。シルバーシートで席を譲らないとかはかなりの度合いであり、殆ど期待も無くなってはいるが、この状況でこのような仕打ちに会うとはおもわず愕然とした。(続く)
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