かふぇ めらんじぇ

und SchwarzwaelderKirschtorte mit Sahne

ホームシェア

2012-09-28 10:17:30 | 日記

異世代同居型ホームシェアなるものの取り組みが始まっている。目的は異なるが、独身者が借家をシェアするものは今までもあった。しかしこれとは違い、住居の持ち主でもある貸主は高齢の一人身で、借主と同居し、お互いのできない部分を助けあいながら生活する、というものである。貸主には、家賃が入り、力仕事などの生活面のサポート、健康上の不安や孤独感の除去などが払約束され、借主がたとえば金銭的余裕のない若者なら、安価な家賃や便利なロケーション、あるいは体調を崩した時のケアなどが提供される。シングルマザーならは幼稚園の送り迎えや、帰宅までの子供の世話、食事の支度の依頼などが可能となる。このようにケースバイケースで有料あるいは、交換条件付きで契約する。仲介やサポートに有償となるが、NPO法人などが入り、事前に面談し相性を確認、条件を提示しあい納得の上に契約するので、トラブルなどあった時も何かと安心である。このような取り組みは本当に便利でとても良い事と思うが、困るのはよからぬ事をたくらむ輩はどこにでも存在する。ましてや高齢者で身寄りがない、あるいは疎遠となると大変に危ない。一緒に住むのだからなおの事である。あまり危ぶんでいては、事は運ばないが、人間どうしても目前に苦労があると、どうしても惑いやすい。老人の孤独、これも社会問題が生んだ問題の一つ、多くの人が、いつかは直面する現実なのである。

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2012-09-26 13:41:48 | 日記

新聞の投稿コーナーに、蛙が住みつき追っても追っても、他界した父親の名の書いてある表札の上で存在を示し、またその表情が父に似ているのだ、という。やはり先日急に父を失った私には、非常に心ひかれる記事であった。また数日前に、WOW○OWの生ライブで3時間近く久しぶりに谷○新司の歌を聴いたが、「群青」が流れた時そこだけぽっかりと空間ができ、感動という海の中にどっぷりと心が沈んだ。以前、あまり他人を褒めないコメンティターが、「歌というものはこのように歌うものなのですね」としみじみとつぶやいた。人を感動させることは極めて難しい。ましてや、かかわりが書物や歌といった、一方的に受けとるものであればなおのことである。しかしこの思わぬ出会いが、人間を深くし、そしてまた別に開かれた世界へ誘ってくれる鍵となる時がある。あとから考えるとそれに気付き、出会わなければ人生が変わっていただろうと思う事がある。そのためには、努力もし、自分も磨かねばならず、その上に素直で実直、そして何より強くなくてはと思う。「強い」というのは、世間でいう気が強いとか、言葉が荒いという意味ではない。どんな時にも人を裏切らず、欲や俗に惑わされない精神的なもの。最終的なところまでこれを追求し続ける事に意義があり、私もまだまだ弱いながらも、修業を続けている。残念ながら蛙は、私のところには現れていないが、心待ちにしたい。そんな人はきっとたくさんいるだろうと思う。今朝はこの記事で本当に心暖まった。

 

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クリームパン

2012-09-25 21:53:20 | 日記

浮腫んだ足の甲の部分をその形状から、クリームパン足と称するらしい。なるほど大きさといい、膨らみ加減といい、たしかによく似ている。大きな餃子のように半円状に広がり先の部分が4っつほど少し割れた切れ目が入り、中にはカスタードクリームがたっぷり入っていて、柔らかでふくよかな食感を持つこのパンは、日本の物が一番おいしいかもしれない。アンパンやメロンパンと並び、ポピュラーな菓子パンの代表とされる。チープなイメージがあり、ファストフードに押されている感はあるが、何故が懐かしく無くなってほしくない食べ物の一つである。不況の影響で父親のおこずかいが激減、昼食に500円使うのも無理で390円の弁当が売れており、長蛇の列ができるという。揚げ物が多く出来合いの総菜か、と思いきやそうでもなく、手作りの煮物や炒めものに、焼き魚、ポテトサラダにオレンジまで付いており、家庭で作ろうとすれば、とても390円でできるものでなく、容器の運搬や、作る時間や手間もかからず、その上健康に配慮されているなら、これ以上のことはない。社員食堂で同じようなメニューで食べる事が出来るのならそれに越したことはないが、できないお父さんたちはテイクアウトして公園のベンチで食べている。かたやホテルの昼食バイキングには主婦のグループが大挙して訪れ、これでもかと思うほどに肉や総菜を皿に盛り、デザートやフルーツを別腹でたっぷりと頂く光景を目にする。値段はお父さんの10倍以上はするだろう。「別腹」なる意味の言葉はドイツ語にはなく、甘い物好きの彼らに説明するのは厄介だと、語学講座の講師が言っていた。ドイツ人が、巨大なケーキやアイスに、こんもりと生クリームを添えたものを嬉しそうに食する姿を思い浮かべると、主食の役割の日本のクリームパンなどカロリー、分量とも太刀打ちできなかろうと思われる。

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酒場

2012-09-24 17:04:04 | グルメ

酒屋の店主が、趣味で開けていた小さなワインショップがあったが、閉店してしまい、残念に思っていた。この店に仕事の帰りに、多分毎日通い詰めている女性がいた。最近は、女子会がブームで、居酒屋などでグループで楽しんでいるし、ガード下など、かつては、男やおじさんの拠り所とされた場所でも、普通に見かける。また一人でも立ち飲みのワインバーで一杯飲んで帰る人もいる。女一人というと、」「1Q○4」のヒロインのように、ホテルのバーで男性を誘うという目的があってなどと意味深なイメージがあるが、そんな薄暗さは感じられない。しかし甲斐性無しの私にはなかなかできない。酒どころか、食事も一人で店に入ることは、殆どない。日本はまだそれでもまだ大丈夫だが、外国で一人で食事をするのは、その筋の女性だけという風に見られるので、一人旅ではファストフードか、持ち帰りオンリィの寂しいものになってしまう。少し前に和食の店に夫と出かけた時、カウンターに中年の品の良い女性がいた。ここは狭いが、老舗で常連も多く品質も大変に良いが、和食なのでお燗や、升酒など日本酒が主流、女一人なら洋酒、という先入観があった私には、珍しく感じた。あとから入り、同じく一人で酒をくむ年配の常連が思われる老男性と少し話をしていたが、男性の方が、先に帰ってしまった。こんなかっこいい女性になりたいものだが、相当酒が強くなければ、そして相応に上品でなければ無理。私はまだまだ修行が足りない。

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赤ワイン

2012-09-21 14:16:57 | グルメ

今年も早速ボジョレーを注文した。フルボディが主流の我が家では、ライトなものはあまり飲まないが、一年に一度のお祭り、その年の出来を判断する基準にもなる。同じ祭りでもフェスは、また違い、これも毎年頼んでいたのだが、今年はどうも狙いを定められず、決めかねている。もちろんドイツレストランで味わうのも良いが、ないのもさびしい。病院の帰途、よく寄る輸入食品店で、たった一本、棚にドルンフェルダーの赤があった。ドイツワインは一般的に白が好まれるが、気候の影響か赤も美味しくなっていて、食事と一緒には少し甘すぎる気はするが、食後や寝る前の酒としては大好きなものである。大事に持ち帰ってキッチンに置いておいたら、夫が見つけて飲みかけてあった。なにかにつけ気がつくことが遅いのだが、時々異常な早さを発揮することがあるので、なかなか油断ならない。今年は、早く渡独したので、残念ながらワイン祭りにも、フェスにも行けなかった。日本でも最近はあやかった物が開催されているが、混み方と値段、質を考えると二の足を踏んでしまう。今度ミュンヘンに行ったら、ぜひ民族衣装を購入しようと考えている。輸入代行業者に依頼し、通販で手数料をつけたものを購入することは日本でも可能だが、サイズも心配だし、なんとなく味気ない。このような小さな楽しみを積み重ねていくのは、歩けなくても、体が痛くてもできるので、上達があまり望めないドイツ語学習と共に、止められずにいる。

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見方

2012-09-20 15:23:10 | 日記

ある運送会社の社員を特集した本が売れていて、サイン会まで開かれるという。人気の配達員たちは、手作りのお弁当などをしょっちゅうもらうらしい。見方というものはいろいろあって、話題になっているユニフォームは私たち夫婦からは不評だが、彼女たちからはたまらないらしい。配達にもトラブルが多発し、常にもめていて、指定して頼む彼女たちとは逆に、他業者をなるべく逆指名している。ここに限ったことではなく、一度でも嫌な感情を抱くと、それは年月が経っても変化がない。社風や、教育などは、そう易々とは変化しないものだからである。便利であるから、あるいは必要上利用することはあるが、信用していないし、いつかは社会から見放されるだろうと思っている。このような企業はいくつかあって、見る基本としては、責任体制が整っておらず、トラブルやクレームに対しての対応がなっていないことである。若手の社員の教育が満足でなく、ただ鸚鵡返しに言葉を返す、上司が出てこない、連絡先不明あるいは時間がかかりスムーズでない。もっとひどくなると、無視してくる。まずだめになると思われる企業に一致することである。上司の対応を部下は見ているので、背景がが固まり社風が決まる。最もこれは政治などの別分野でも言えることである。しかしその中でも何人かは性格がよく真面目な人材はいる。こんな人たちは逆にかわいそうで、さぞ居心地悪かろうと思う。環境に染まってほしくないが、なかなか難しいだろう。ところでこの業者の配達予定の荷物は未だもって届かない。人材の確保も容易でないのだろうが、それがやはり軸となるようだ。

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職業意識

2012-09-19 09:13:35 | 日記

昔も今も、将来の夢については意識に各個人かなり差異があるように思う。でも私から見ると、ただ一度きりのせっかくの人生、それも可能性が大きい時代に、事務員とか、お嫁さんとか言われると悪くはないのだが、なにかさびしい気がする。先生とか、美容師さんとか具体的な職業を言ってもらった方が、好感が持てるのだが、最近の親の意識を見ているとそうでもないらしい。昨日、時々世間話をする人の娘が高二で、看護学校に行きたいと言われていて困る、という。意味がわからず、人の役に立つ職業で、本人も前向き、大変望ましいく立派な事ではないか、と言うと、忙しい職業で苦労もするだろうし、そんなに無理をしなくても、という。どうも親の方が甘やかしているという感じである。更に聞けば、兄もおり、建設作業員をしていたが、きっかけがあって一念発起し、介護施設で働いており、数年後には資格をとって病院に勤めたいと勉強しているという。こういう積極的な意識を持っている子を見ると、心から応援したくなり、親である彼に、道を折ることなく惜しまず助力するよう進言した。歩んだ後でなにか違うとか、体がついていかないとか問題が起こったとしても、得た経験と努力は、決して無駄にはならない。ここしばらくの間、口だけ達者に何もせず自宅で親のすねをかじる子など多く見てきたので、とてもさわやかな気分になった。頑張ってほしい。

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食事時間

2012-09-18 08:49:13 | 日記

物価の高い北欧のある国では、レストランの前に乳母車を置き、大人たちが食事を楽しんでおり、5分か10分ごとに親が様子を見に来るという。なんともせわしない話で、食事など楽しめるのかと思うのだが。しかしこれは一般的に治安の良い国だからこそできることで、欧米諸国では別途どこかにあずける以外に方法はない。また、日本のファミレスや、回転寿司など子供とともに入る店は皆無と言ってよい。また蕎麦などの立ち食いも一般的にあるが、欧米では、ほとんどない。ドイツだけは、インビスでソーセージを食べているし、歩きながら物を頬張る人は多いが、他は、テイクアウトしても自分のオフィスで座って食べるのが普通である。文化というのは、その国にそぐわないと、妙な違和感を与えるので、自国を主張せず合わせることを勧めるが、最近は、電車内でカップヌードルを食べたり、駅で歩きながらおにぎりを食べたりと、怖ろしい若者も少なくない。ぶつかってスープをかけられたりしないようにこちらが気を配らなくてはならない。昔は、わざとアイスクリームなどをつけて、拭いてあげると、親切さを強調して財布を掏る手口がよくあったが、時代も変わったものである。

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情勢

2012-09-17 09:40:50 | 日記

近隣国で反日デモが起き、大変な状態になっている。外国に住めは、戦乱や、暴徒化など人間の引き起こす事件が起こった時に、無関係であっても、引き込まれてしまう。現地にいる法人や関係者は、どれほど怖ろしい思いをしている事だろう。略奪や破壊をしている人たちは、必ずしも政治的な意図で行っている者だけとは限らず、うっぷん晴らしで参加している国民も少なくない。ここまで過激化すると、そう易々と収まらないと思うが、その背景には、第二次世界大戦時の関東軍の暴行など日本が行ってきた犯罪への思いが、年月を相当重ねた現在でも国民意識から、消し去られていないことの表れだ、とは夫の見解である。このような状況に遭遇し、命からがら帰国した人を少なからず知る私からみれば、相手国の思いも解らなくないが、とにかく関係のない駐在員の家族などは巻き込まず、安全に避難させてほしい。政府関係者は仕事であるので、逃げる事も避けることもできない。次期大使として赴任する予定の人材が、急死してしまうという事態にもなり、動向も混迷している。平和的解決は望むべくもないが、かなり困難で、一応の解決を見たとしても、爪あとは強く残るだろう。日本で阿呆面をかいて、お笑い番組をを見ている場合ではない。

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米飯と演歌

2012-09-14 14:22:51 | 日記

村○春樹のインタビュー集によると、長い外国生活おくる事もあって、特に米飯の主食に拘りがない、つまりとらなくてもかまわない、とあった。理由は異なるが、私も米飯は殆どとらない。また、夫も食べないことはないが、ドイツに行けば、その地でしか食べられないパンや、食材をあえてとるようにしているので、米飯に拘りは全くない。これは外国生活を送る時の鉄則のようなもので、食生活が合わなかったり、わがままであったりすると、長い時間をその地で過ごすことはかなり辛いものとなる。また一方で、村○氏は、演歌を好まない、とあった。人間、どうでもよく聞き流すことができる物事と、どうしても我慢できない物事があって、私も演歌というものと、ある国の言語だけは、どうにもこうにもならず、逃げ出したくなる。これは理屈ではない。最近「超年の差婚」なるものがメディアでよくとらえられている。すこし変わった環境にしばらく身を置いた私は、そのようなカップルを世間の人間よりは、かなり見てきているが、自分をその状況におくことは、どうも考え難い。年代により、聞く歌や、趣味や食べ物に絶対的差異があるとは思わないが、その可能性はかなり大きく、日々送る生活の中でそれを我慢していかなければならないとすれば、これは私からしたらたまったものではない。そう考えたら、今の夫は、融通が利かないところはあるが、本当に有り難い存在である。

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用心

2012-09-13 08:40:11 | 日記

オリンピックで活躍した選手の強姦事件が取りざたされている。このような事件は、当人同士にしかわからに部分が大きく、そのため、悔しい思いや、しこりも残りやすい。行為に及んだことに対しては、同情の余地はないが、昨今の若い女性は、大切にされすぎている影響かもしれないが、人を信用しやすく、危機感や注意力が薄くなっているように思う。性悪説を推奨するわけではないが、ことお金や異性などに対しては、過ぎるほど細心になり、そう相手を信用しない方がよい。性格が変わる人間がいるからである。少しでも不安を感じたら、そそくらさっさと逃げることが肝要。危険には近寄らず、酒などの席でも油断はしないことである。自分の身は自分で守る。鉄則である。日本では、強姦ですむが(大変なことだが)外国では殺されかねない。私も普通に旅行していても、危ない気配は、何度も感じている。これは女性に限らず、男性でも注意しなくてはならない。お金で命は買えないし、何事もなかったにしても、何かあれば気分は穏やかでない。この被害者女性は気の毒だと思うが、心の平安がいつか訪れ、別な希望に生きる時がくることを祈る。そのためには真実はわからないが、事実を明らかにし、早く解決することが唯一の道であろう。ここまでくれば決して逃げてはいけない。

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早世

2012-09-12 10:09:55 | 日記

寿命は運命で、人間の踏みこめる領域ではない。生きているうちには、ほぼ公平に幸福と苦労は存在するので、隣の芝生を羨む必要もないが、短命であることの不幸は何にも替え難く思う。思い返せば、幾人かいるが、一人ひとりに無念さや悔しさを強く感じ、心残りも相当なものであろうと思う。どんな形であっても生きてさえいれば、小さな喜びや、思わぬ再会もある。それだけで十分幸福であろうと思うのだ。批判的意見もあろうが、本質的には、私は延命治療も賛成であるし、リスクを伴う積極的な先進医療も受け入れる事に肯定的である。どうしようもないのは、戦争や戦乱における絶命で、こればかりは、人間の愚かな行いの最大たる物と思うが、いまだに収まらない地域がある。死刑の問題は、かなり難しい。更生が期待できない悪人は存在し、遺族の思いを考えると許し難い。強制労働などのいろいろ罪の償いを考えるが、死をもって償う以外に解決の方法が見当たらない事もあるからだ。昨日通院の途上でそんなことを漠然と考えていた。体の不調があると、人間マイナス思考になりがちだが、まだ私には、大切な命がありそれだけでも有り難く感謝せねば、と思っている。十一年前の9.11のような思わぬ事件に偶然巻き込まれたりすることだけは、ないように願っているが、これも人災で、地震や津波とはまた違う。

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美酒

2012-09-10 13:15:01 | グルメ

ポリープ手術で食事制限のあった夫も漸く解除となり、私の投薬のない日と合わせて、ささやかに彼の誕生祝い会をすることになった。しかし、二人ともあまり食べられないため、今回は、ワインに贅沢しようということになり、フルコース一人分ほどするイタリアワインを注文した。これは、行きつけのバールの店長が恋焦がれていた逸品で、私も初めて味わったが、ふくよかな香りと深い渋みはフランスものともまた違い、出された料理の質をはるかに超える素晴らしいものだった。どのような飲み物も食べ物も、味がわからない人には当然、価値がわからない。そのような人が値段につられて注文して飲んでも猫に小判、豚に真珠で、無駄であるので、サイ○リアのワインに、パ○ミラノのビザで十分に美味しい。(私も好物)やはり食べる事が好きで、美味しいものを食べ歩き、舌を肥えさせることが重要、また自分でもよく作ることも必要だし、独りよがりに満足しないように、誰かに食べさせることも必要である。食べた物を真似して作るのもよいが、逆に外では、なるたけ自分では作れない料理を食べるのも楽しい。値段ではない。炭で焼いた秋刀魚や、からりとあげた天麩羅、鰻や新鮮な刺身、正統派のフルコースなどである。そのうえで、美酒は絶対に欠かせない。料理が素晴らしければ素晴らしいほど。飲みすぎても足りなくてもいけない。この日のワインは十分満足したが、そのために料理に不満足感が出た。料理と酒はバランスを崩してはいけない。外で食べるバーベキューには、日本の冷えたビールが最高においしいのも同じ理屈であろう。

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グミ

2012-09-09 14:20:38 | グルメ

ドイツ人にはポピュラーなお菓子にグミがある。ゼリーとは違い、生ジュースを固めたような感じで、当然酸っぱくて、かみごたえのある。日本では3倍ほどの値段で売っており、夫は、輸入菓子店で見かけると必ず購入してくる。余程好きらしく、一度に一袋ついつい食べてしまうようだ。この時期、チョコレートは融けるので、重量はあったが、ドイツでお土産に買ってきて、お世話になった方にさしあげたら、なかなか評判がよい。好みというものは一概に判断できないものだ。喜ぶだろうとマジパンなどをあげると、不評だったりするので、外国物は特に注意が必要だ。ベルリンに私達の帰国した後に出かけて来た女性がおり、私の好物のビタミンジュースを飲んだか?と尋ねたら、ビタミンの臭いがきつくて、飲めなかった、と言っていた。他に何が気に入ったか?と聞いたら、ミュンヘンで食べたジャガイモ団子やと白ソーセージで、旅行ガイドに日本人に好まれる食事でよく紹介されているもの、ちなみにビールはピルスナーらしく、日本のビール好きには、酵母のきいたものや、黒系は、あまりうけないようだが、私からするとこれこそドイツビールなのだ。もう一つ残念なのは、皮のないソーセージを推奨しており、事実そういう人が多いのだが、ドイツソーセージは皮がおいしいのです。といっても私の味覚に同調する人が少ないのだから、頼んで失敗した、と思う人には申し訳ないので、積極的には勧められないが。

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2年越し

2012-09-01 00:10:19 | 日記

今回、二年越しに、手元に戻りともに帰国したものがある。それは杖で、前回の滞在先に忘れ、オーナーに連絡をしてはいたが、姿を見るまで確かめようがなくて、ベルリンで実際手にするまで気がかりだった。それだけに目にした時の喜びは大きく、杖もそうだが、オーナーの気配りに心から感謝した。ドイツ人は、融通が利かず、一度「こう」と決めた、あるいは言い出したことは、頑として曲げようとしない。高名なバイオリニストが、持ち込んだ楽器の税金のことでもめているが、さもありなん、と思い、絶対引かないだろうな、と見当がつく。規則は絶対で、例外は認めない。ルールを守らないとたちまち非難される。交通、マナー全てで、たとえば自転車道に立ち入れば、罵倒されるし、劇場の開演時間に一分遅れても決して入れてはもらえない。これだけ聞けば、さぞ窮屈だろうと思われるかもしれないが、反面、商店の営業時間などは正確だし、正当な理由を持って依頼した物であれば、どれほど時が経とうとも、忠実に守ってくれる、信頼に値する国民なのである。最近の日本は、自転車のルールが悪かったり、電車でのマナーがなっていなかったり、ベビーカーをたたまず混んだ電車に乗ったり、レストランや病院が走り回る子供で動物園化していたり、携帯電話で前を見て歩かない人の事故など、自分本位な人間の目に余る行為で、迷惑を被ることが多い。ドイツでは規則、規則で常に気を使う事に疲れることもあるが、これよりはましだろうと思われる。しかし日本人に限らず、ドイツ人以外は、気にもしない各国旅行者が殆どなので、最近はベルリンでも溜息をつく住民が多い。私も不愉快な思いをしたくないので、なるべくそんな旅行者一団から距離をとっている。本来、おせっかいなところもあるが、困り事には、親身になって力にもなってくれる、愛すべき国民なのであるが、これを100パーセント信頼することはできない。自分を上位に置くという彼らの本音を、常に意識していないと、ひどい痛手を負うこともあるのも、また事実に思われることが、ままあるからだ。

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