かふぇ めらんじぇ

und SchwarzwaelderKirschtorte mit Sahne

レタス

2012-12-31 16:27:14 | 日記

年末になると生協など配送日が変更になったり、宅配や郵便の到着が遅くなるなど、業者も大変だが、提供を受ける方も予定が立ちにくくなる。この時期には決まって野菜が高騰して頼んでも入手できなかったり、できても鮮度がよくなかったりする。一週間我慢すればよい事なのだが、便利さに慣れ過ぎてしまった都会の住人には、受け入れが困難になりつつある。その昔は元日にあいている店はコンビニだけで、あるのは煎餅や菓子、それも品薄である。金融機関もクローズしているので、現金を引き出すことを忘れると、悲惨な目にあうことになった。今はそういう心配がなくなった代わりに、休みなく働く労働者は大変で、血相を変えて道路を走っている配達員を見かけると、事故など起こさないかこちらが、心配になる。野菜の高騰は特に葉物に集中、レタスが最も顕著に表れる。今年も一部計画が狂い、配送がなかった。白菜や青梗菜などで代用するが、大量に消費する我が家で一週間持つかどうか。頼みの綱は義母の煮物の宅配だが、まだ届く気配がない。あとは日本酒の消費が多くなる事だろうか。なるたけ田舎の酒を購入しているが、私は日本酒は頂かないので、味のほどはよくわからない。屠蘇や、金粉入り、樽酒など正月気分をかき立てる清酒を味わう夫の傍らで、おめでたいマークの限定ビールを味わう。幸いな事に今年の年越しは投薬日にあたっていない。あと数時間で今年も終わるが、本当に苦労の多い一年であった。しかし、まだ届くはずの荷物が数個到着しない。ほっとできるのはもう少し先のようだ。

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雪菜

2012-12-28 17:36:36 | グルメ

仙台に住む義母の従妹から、荷物が届いた。従前より、仙台に縁がある父母の元には、義母が依頼して、いろいろと送付いただいていたが、我が家にも義母の名で、同様に果物が送られてきており、いままで全く気付かずにいたが、先日ひょんなことから事実がわかり、お礼にロールケーキを送ったところ、喪中でもあり、寂しいクリスマスだろうと送ってくれたのだ。中を開けて驚いた。私の田舎の人間の特徴なのか、それとも単に性格が似ているのかわからないが、本当に細々した物が、段ボール一杯に詰まっている。それどころが、友人から頂いたという粕漬けまであり、どれをとっても大変に美味しく、またその野菜や果物の扱い方の一つ一つに、思いや優しさがにじみ出ていて、本当に泣きたい気持ちになった。親でもない限り、なかなかできる事ではない。その中に「雪菜」があった。初めて見る野菜で、お礼の電話をした際に調理法を聞いたら、ゆがいても良いし、いためてもおいしいというので、早速食べたところ小松菜とも青梗菜ともまた違った風味があり、他に合わせる食材も選ばず、何にでもマッチする。仙台にしかない野菜だというが、たちまちファンになってしまった。ウーメンや、仙台麩などの名物の多い土地だが、私自身はいままで殆ど縁のなかった。これもまた父のおかげなのだろうか。生きていたら、雪菜のことを聞いてみたかった。自慢げにきっと話した事だろうに、残念だ。

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御用おさめ

2012-12-27 09:49:20 | 日記

昨日、来訪した郵便局員と御用納めの話になった。この日は、午前中仕事をして午後は掃除。その後納めの会を行い、3時過ぎには終了して挨拶を交わして解散となる。大抵は同僚の年配男性職員が、近くの高級ホテルラウンジに未婚の女性職員を数名誘い、ケーキなどごちそうしてくれる。田舎のある私は、その足で東京駅に向かい新幹線で北に向かう。雪の日が結構多く、荷物もあるので大変ではあったが、勤務先からだと近いので、便利であった。田舎の寂れた駅に着くと父が迎えに来ていて、車の中で話をしながら家に着くと、待ち構えたように母が玄関先に出てくる。何日も前から考えて用意してくれたようなおかずが、食べきれないほど食卓に並ぶ。考えてみればその全てがいまはもう叶わないものとなってしまった。良く誘ってくれた同僚も、父も逝ってしまったし、父の車ももうない。クリスマスのツリーやリースをしまいながら、来年の今頃はどうしているのだろうか、とふと考えた。現在は永遠ではない。必ず終結がある。生きる、という事は繰り返しであるが、また出会いもある。限られた時間でも存在する限りは、精一杯頑張らなくては。久しぶりにあのラウンジに出かけてみようか。年末で東京都心は人口密度も減っている事だろうし。

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入閣者

2012-12-26 14:52:00 | 日記

政権交代に伴う閣僚人事が取りざたされている。二代目議員で、首相の娘などの名があがっているが、まったくもって信じ難く思う。大体、政治家として職業意識を持ってやっているわけでなく、ただ地盤を固めるのに必要なだけ、なにも出来なくとも大量に投票される。行う人の気がしれないが、それが現実である。他にも女性議員に限ってみても、マスコミをにぎわし、あちこちで顔を売る人間が入閣を予定されている。いわゆる広告塔のようなもので、点とりの感が否めない。政治とは何なのだろうと、思う事は少なくないが、本当に嫌になる。夫は、やけ酒と称して、ウイスキーをあおっていた。私はやけ酒もやけ食いも、後で、わが身が辛くなるのでできないが、しばらくニュースは見たくない。胃潰瘍になりそうだ。

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イヴ

2012-12-25 09:41:26 | 日記

今年はイヴが休日となった。上野の美術館での展示が最終日だったので、出かけたところ、館自体は空いていたが、園内は動物園に向かうとみられる家族連れでいっぱいだった。今日出会うカップルたちは本命同士なのだろうな、などと勝手に想像し、周りを観察してみると、最近の女性は高身長なので、殆ど男性と背の高さが変わらなかったり、男性より高い女性もいる。また、同性同士も結構いるし、一人もそれなりに存在。なんだかんだ言っても皆自分なりに楽しめれば良いのだ。夕方になると、さすがに町はカップルや待ち合わせの若者が増えてくる。家族連れは大きなプレゼントの荷物を抱えて、ホームパーティなのだろう。ケーキ屋の出店には、デコレーションの販売の傍ら、一人用の小さなデコレーションも置いてあり、なんと男性に好評らしい。ディナーは予約がないと難しいので、夕方軽く以前から目をつけていたベネチア料理の店に行ったら、ワインはあるが、料理がパスタしかない、という。がっかりした顔をしたら、プロシュートだけ特別に用意してくれた。しかし呑み助の私達は結局デカンタを二つ開け、料理はなくともかなり満足して店を後にした。駅でトイレに入ろうとしたら、鍵が破壊され警察に届けていて使えない、と言う。この駅はこんなことはこれまでは一切なく、とても清潔であったのだが残念だ。自宅に帰ったら、宅配の不在連絡があり、再配達を依頼したら数分たたないうちに来た。そういえば歩いている途中、この車に遭遇した事を思い出したが、その後も近所に配達するエンジン音(よく来るので、すぐわかる)を耳にした。どうも9時までは周辺をうろうろ廻って待機し、連絡があれば即、届けるようだ。荷物も多いし、大変なのだろうといたく同情したが、これも仕事、厳しくとも仕方がない。今日来たら、チョコレートでもプレゼントしようか、などとふと考えた。

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一年

2012-12-21 18:18:14 | 日記

前回のブロック注射からほぼ一年がたつので、昨日外来受診の折、急遽する事となった。予約時間が遅いうえに2時間も待たされ、受けた後も30分ほど横になるので、結局会計も間に合わず、電気が消えた非常用の廊下を看護士に付き添われて、非常出口から出る事になった。ツリーが外にも待合室にも何本も飾られ、大変きれいではあったが、ラッシュに巻き込まれるもの嫌だし、二時間近くかかるので、夕食の準備も気になる。ゆっくりもしていられないのが残念だが、仕方がない。一年に一回の恒例行事は結構あって、先日もインフルエンザの注射を受けた。私の場合、これも残念な事なのだが、皆病院関係の痛い事だらけである。去年の今頃から、丁度立て続けに嫌な事が続いた。本当に辛くてくらくて長い一年だった。夫にいつものグミと、ついでに自分のチョコレートを買い、バーゲンに先日出されていたリースをもう一度見ようと店を覗いたが、皆売り切れていた。私はかなり以前からリースを飾っているが、その頃はそんな家は殆どなかった。それが何とも時代が変遷したようで、この近所でも数軒、通年とはいかないが、クリスマスシーズンに飾る家が増えてきた。しかしこの店の物は、かなり個性的な大きなリースだったので、まさか売り切れるとは思っていなかったので、意外だった。帰りのバスできょろきょろと玄関先を観察したが、店で見かけたものはない。大変気に入ったわけでもないので、まあ縁がなかったのだろうと思う事にした。しかし・・日本のリースは高いし、すぐ風で飛ばされそうなうえに、装飾が多くもろそうだ。どうやら我が家には、百金で見つけたもので十分のようである。

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プディング

2012-12-19 09:41:08 | グルメ

ある方から手作りのクリスマスプディングをいただいた。シュトレン、パネトーネなどとと共に輸入菓子屋で時折見かけるようにはなったが、値段が高い割に味がいまひとつなので、あまり口にすることがなかった。シュトレンも現地で食べるものとはかなり違っていて、満足に至るものは少ない。それならいっそ実際にパン屋で焼いたものが美味しいかと、日本人の満足度ランキングを元にかなり食べたが、みな空振りであった。手作りも頂いたが、やはりかなり違うのだ。半ば諦めかけていたが、今年購入した物は、なかなか美味しかったので、すこし良い気分になっていたところに、思いがけずプディングが届いた。早速口にしたところ、これが素晴らしく美味しい。洋酒が湿るほどにしっとりと含まれていて、レースンやシナモンがふんだんにつかわれ、形は小さいが、重量がかなりある。お酒と香辛料、ドライフルーツがだめな人はとても食べられないと思うが、どれも好きな私達には、こたえられない。ほろりと口で溶ける小さな宝石の趣きだ。国家も食もいままでどちらかと言えば依ってこなかったが、これが現地にあるならまた行ってもみたいと思った。御礼状を認めながら、一生懸命に作ってくださった姿を想像して、なお嬉しくなった。手作りのラッピングは簡素でありながらも、リボンの色や包み紙に細やかな配慮が感じられた。まだ若い精力的な研究者の女性だが、これからも人に可愛がられ、良い仕事をするのだろう。信頼とはこのようなところから出てくる。そしてその背景に彼女の育った環境や親の姿まで見えてくる。怖ろしいものである。

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偲ぶ会

2012-12-17 08:49:44 | 日記

ある方の偲ぶ会が行われた。記念文集が作られて配布され、読ませていただいた。研究者ではあるが、この方に関しては、「師」という方がふさわしいように感じる。大変に律儀な方で、手紙やはがきを出せば即座に返事が来て、答案や論文の添削や返却も早いのだが、ぬかり、手抜きは一切なく、かといってユーモアも十分にある個性的で魅力のある方だった。ファウストに関する小論の提出を課題に出された事があり、合格点は取れるであろう程度の物を提出したら、この大作をこの程度の論及で終えてしまって良いのだろうか、との苦言を呈された。以後彼の課題や試験には実力の全てを注いできた。この記念文集を読むと、一人一人対応が違っている。ある者には非常に辛辣、またある者には強い励ましがある。かける言葉のニュアンスも全く異なる。これは人の好き嫌いが激しいわけではなくて、その者の立場や能力を冷静に判断し、出せる限りのものを引き出す助力をしてやろう、という年長研究者としての役割が、そしてこの人間であれば、後日それがわかるだろうという達見の極みを感じ、しばし心が塞ぐほどの強い哀悼の念を禁じ得なかった。早すぎる逝去であった。しかし意を継ぐ研究者や、教え子たちの心からその姿は永遠に消えないであろう。私もまだ彼のドイツ語が耳から離れない。来年そのお礼の成果がどれほどか解らないが、私共からも出る予定になっている。

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スキャンダル

2012-12-13 10:12:39 | 日記

亡くなった役者の飲酒や女性関係のスキャンダル記事が出ている。メディアと有名人の宿命である、多少は仕方ないと思うが、この役者の場合は、立場や役割、亡くなった経緯や年齢を鑑みると、どうしても報道が不愉快に感じざるを得ない。他方、ノーベル賞をとった若手研究者は、極めて好意的に受け止められていて、報道されることは良いことずくめ、とても気持ちがよい。私達の通常の会話でも思うのだが、やはり肯定的な事、褒める事をさりげなく盛り込む、というのは重要な事で、これを行うことにより本人の格も上がるといっても過言ではない。中には、わざと不愉快にさせるような文言を口にし、あたかもそれを個性のように認識させようとする人もいる。しばらくは様子見をするが、行動に悪意が出てくるようだと避けざるを得ない。先日TVでストーカーの報道があったが、知人であるかないかに拘わらず、勝手な思い込みから命の危険にさらされる恐怖は、想像に難くないが、24時間守ってくれる機関や人物はない。幸い被害にあった事はないが、これからも絶対ない、とは言い切れない。自分本位で凶暴な人間が目立つ昨今、対策を考えてほしいものである。

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95歳

2012-12-12 11:23:29 | 日記

昨日注射の為に病院のベットで医師を待機していたら、隣にも待機している気配があった。カーテンで仕切られているが、声は聞こえるため、その女性と担当医師の会話が耳に入った。年齢が95歳らしい。声には張りがあり受け答えは明確、付き添いで娘がいたが、何のフォローも必要なさそうだ。先ごろ亡くなった役者が57、人間の持つ生命は当然ながらかなりの差がある。以前双子の100歳の女性がいたが、歯はみな自分の物であるなど、極めて健康に恵まれた人たちだった。梨園は皇室などと同様、近い関係での縁組が多いだろうから、どうしても体が丈夫でない人が多くなってしまうのかもしれない。父の事もあって、私は昨今メモリアルで流れる彼の映像や、子息や友人の話や舞台の様を、見る事が辛くてできない。同じ梨園の中にも大病を何度も患ったりする役者も少なくなく、みな人事には感じてはいなくて、一言一言の言葉が極めて重く、心してあっさりかわそうとする人もいたが、それすら無理が感じられる。他方95歳。何といっても幸せだ。やはり人間は生きていなくては。そのうちには会えなかった人との再会や、出会えなかった機会が巡ってくるやもしれぬ。IPSも期待できる。前向きに全て考えよう。腰や膝が少しぐらい辛くとも。しかしやはり昨日の注射は痛かった。

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パパラッチ

2012-12-10 09:08:32 | 日記

豪のラジオ局DJが英国皇族妃の入院先に女王の名をかたって電話し、取り次いだ看護士が責任を感じ自殺する事件が起きた。この妃は、夏にも避暑地で望遠レンズで裸身を撮影されている。前皇太子妃も執拗なカメラマンの追跡により命を落としており、私達にはまた起こったか、という思いが否めないが、なぜかこの国にはそんな事件が多い。悪戯だったとか、悪気はなかった、するつもりはなかった、あるいはこうなるとは思わなかった。みな行った側の、ていのいい口実である。報道を許可した局の上司ももちろん悪いのだが、自分たちはただ言われて行い、それがゆえに責任もなく、会社側がみな解決してくれるので、自責も感じないDJたちの存在とモラルの低さにとても腹が立つ。日本でも某局のアナウンサーが、痴漢の疑いをかけられ話題となり、週刊誌も面白おかしく報道している。真偽のほどはわからないが、看板的な存在で、ラジオと違い顔が出ているので、たとえ無実であったとしても、おそらくカメラの前に再度登場する事は難しかろう。事実であれば、犯した罪以上の制裁を与えられる事になるが、このDJたちにはそれもない。メディアはPR力が大きがゆえに絶対にモラルが落ちてはならないと考える。だからこんな事件は絶対に許すことができない。

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移住

2012-12-07 14:15:49 | 日記

日本での子供の学歴社会からの逃避や、外国語取得のために、アジアの物価の安い多民族国家への移住が増えているという。どういうビザで渡るのかよくわからないが、中には退職して行っても現地で働く事が出来ず、ネットでの通信を通して何らかの報酬を得る人や、妻子のみ現地に住まわせて送金する家族もいる。気持ちはわからなくもないが、子供と親、特に女親にかなりの日本語能力と外国語での折衝力があり、また子供が大変に強くて、優秀でないと、言語の全てが不完全となり、どの国の社会でも生活できなくなる可能性がある。そうなれば子は親にニートするほかないし、親は子を離れて生きる事ができない危険な共存関係に陥り、双方に不幸な事態となる。このような例を残念ながら、私は少なからずみている。国籍、国家はやはりどこかでつながっているのが重要で、いいとこどりは許されないものだ。二国で生きるなら、それ相応の覚悟をして臨み、年金などの社会生活における重要事はどちらの国においてもおろそかにせず、本当に死ぬ気で家族全員が頑張らなくてはならない。甘くはないどころか厳しい。特別な能力や才能に恵まれる希少な人間にわが子は思えようが、才能と遺伝子の上に、環境と本人の努力がある、そのどれも欠けてはならない。そしてその他に人は欲張りにも人格や、健康、金銭や、生活の充実まで望む。そのどれもが中庸な私は、未だに苦労しているが、しぶとくまだ諦めてはいない。帰着は奢り、終わりなどない。先ごろ亡くなった役者の芸を見、さらにその思いを強くした。

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訃報

2012-12-05 10:47:04 | 日記

また偉大な歌舞伎界の方が亡くなった。今年はプライベートな親族も、そして著名人で亡くなるにはあまりに惜しい方が次々と死去されている。極めて悲しい年である。夫とショックのあまり声がしばらくでなかった。あまりに若く、あまりに早く。どれほど無念であったろう。人生とは、一生とは何と無常なものであろうか。病と戦い、苦しみ抜き力尽きた彼を思うと、病気や運命に負けたとは言いたくない。諦めも安らぎもそこには存在しない。それは舞台でも仕事でもなく、彼が持った天性の強さと力であり、それを与えたのが、これまでの実績と経験である。本日は、モーツアルトの命日でもあるそうだ。いろいろな思いを込めて、今日はレクイエムを聴き静かに過ごしたい。夫から聞いたのだが、シラーの遺骨が別人の物と判明し、掘り起こさされ遺族のもとへ、つまり本来の箇所に戻されるという。モーツアルトの遺骨は発見される事が絶望に等しいが、シラーもそうなのだろうか。いまはゲーテのみ眠るその墓、ドイツ最大の文豪は何を考えているのだろうか。少し勘繰りたくなる。合掌。

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かけまちがい

2012-12-04 10:15:34 | 日記

投薬の日に勤務先だったところの同僚だった女性から電話があった。体も精神状態も副作用のためまともで無くなるので、極力人と接触はしないのだが、たまたま出てしまったら、かけようとした相手ではなく、間違ってかけてしまった、と言う。母親ほどの年齢の人で、彼女が退職した後も家が近い事もあり、会ったりもしていた。なにか憎めない人で、何をしても彼女なら、と許せてしまい、得といえばそうなのだが、生まれ持っての性格と、自ずと身についた生き方の嗅覚の鋭さで、本当の意味での頭の良さを身につけているのだろうと思う。他方、今朝の朝刊で被災地で何かかと世話になった方に、菓子折を送ろうとしたら断わられた、と信じられない話が載っていた。私は、菓子は頂けば嬉しいし、被災地云々など考えもしない。ましてや、好意の或る品に対しそのような行動をとる、という事が考えられない。その上、それを口に出し、不愉快な感情を相手に与える、というのもひどい。しかし、口先だけの上手はすぐに見破られるので、どっちにしても断った人間は品性、知性が欠如し、気配りもない人なのだ、と思う。ところが、このような人間には、そうではない、と諭そうとしても絶対に理解できないと思う。ヨーロッパでしばしば、差別を受けた経験がある。日本では殆どないので、当初はなぜか良くわからなかった。現在よくつかわれる言葉で「上から目線」があるが、この言葉を耳にするたびに大変不快な気持になる。しかし、感じない人や、何故か解らない人に説明しても結局平行線で理解できまい。だから自分だけはしない、使わない、それを徹底させるほかない。輪廻とはまた違うが、それを続けていれば、同じ感性の人が周りに集まり、精神状態良く過ごせる事になるだろう。それで十分である。

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