私は猫を好かない。アレルギーがあるし、顔も声も気味悪く、不潔に感じてしまう。先日、生協の箱を出しておいたら、爪でひっかいてぼろぼろにされた。犬は野犬として連れ去られるが、猫は平気で野良をしている。信じられないことに餌を与える人までいる。数日前、なんでも駅長に任命された猫が、老齢により他界、全国より惜しむ人が葬儀に参列、涙を流して別れを惜しみ、県知事までが参列し、弔辞を述べた。溜息物である。ただ人間が勝手に帽子をかぶせて寝転ばせていただけだろう。猫がＰＲしたり、切符を切ったりするのか。税金から給料をもらう知事が、こんなことで時間や金を使うのか。茶番劇で済めば良いが、立腹物である。と感じるのは私だけだろうか。それだけでは無い。国営放送までが放映する馬鹿馬鹿しさ、呆れて物が言えない。熱が続き、体調最悪なのだが、また熱が高くなったような感じである。
友人から二万円借り、返せなかったので、殺した男がいる。貸した方は、金は返らないわ、命は落とすわとんでもないとばっちりだ。金銭は、恐ろしい。まつわることは絶対に避けるべきで、どうしても、というならあげるつもりで無いとこういうことになる。たかだか二万ながら、返せない物は返せなく、考えられないことだが、それなら殺さねば、と一方的に考えてしまうのだ。他方、給食費を支払わない父兄に、給食を廃止するので、弁当を持参させろ、と通達したところ、一気に納付率が上がったという。金が無いので無く、ずるいのだ。これは無銭飲食、この人達は食事に行って、店に金を支払わないのか。子供は全て見ていて、同じ立場になれば、同様のことをする。人間の質は自ずから上げる努力をしないと、どんどん落ちていく。路上生活者の方が、ずっとまともに生活しているように思う。
本当に季候が悪く、また副鼻腔炎のためか熱が有り、昨日は寝ていたが、今日は少し回復した。しかしネットのニュースを見て、また寝込みたくなった。中学生が、ネットで誹謗中傷すると気分がすっきりするのだ、と言う。匿名であれば何でもいえるそうだ。こういう子供がたとえ捕まっても、しらをきり、特定されれば、悪気は無かったとか、本気で無かったというのだろう。家族に弱い立場の人間が無く、可愛がられて育ち、叱られたことも無い、表面上は大人しいよい子なのだが、気が弱くストレスをためやすい、と想像はつく。傷つけられたことが無く、人の思いをはかる事が出来ず、なんでも他人のせいにする。子供の時に当然身につくべきやって良いことと悪いことの区別がついていないのだ。多分、この子の親もそんなに深く考えない人たちなのだろう。しかし、これはまさしく卑怯な行為だ。卑怯という物がどれほど劣悪か今からでもよいから、徹底的に教え込まなければ、本当に日本の未来は暗い。大人になれば変わる、？わかる？絶対にそんな物で無く、平気で人をおとしめたり傷つけたりするようになる。私も何人かこんな人を見てきており、若い頃は愕然としたが、大抵成績のよい好青年で、人の顔色を窺い、弱いあるいは人のよい人間を選んで、平然と行為を行う。モラルの低い本当に弱い人間だが、同情するつもりは無い。ただ近くに存在して欲しくない。子供の頃から、こんな卑怯なことをこっそりしてきたのだろうと、その記事をも見て、確信した。
昨夜、故團十郎の娘が彼の闘病中に撮影したビデオの放映があった。父の日にちなんでの事らしい。病の心情はとてもよくわかるし、副作用の苦しみは見ていられない程辛い。終わりの無い闘いだが、耐えなくてはならず、終点は「死」だとしても、「いづれ」だの「遅かれ早かれ」だの「運命」でかたづけることは出来ない。このときの姿勢が、人間本来の生き様であると思う。團十郎は小さな壺となり、記憶する人の心の中に永遠に生き続ける存在となった。祝う人が亡くなると、父の日だの、母の日に浮かれる商戦がひどく空虚に、悲しく思われる。苦しんだ姿が、まだまだ認めるのが辛いのに、無理に引きずり出されるのだ。そっとして触れないで欲しい。舞を舞う彼女の凜とした姿に、娘としてのプライドの高さを感じた。これは決して安い物ではないし、本物である。
以前学生に将来の職業や就職について聞いたところ、いわゆるチョイタレになりたい、というのでそれは女優では無いのか、と再度聞くと、女優はなれそうにないし、大変なので嫌だ、という。それでは食べていけないだろう、と言うと別に構わない、という。こんな子は特殊だろうと思ったが、ドイツにいる間に放映されていた、ドラマの再放送を見て、どうも違うらしい。アイドルになりたいとか、タレントになりたいと思っている。時代感覚の差異と言えばそれまでだが、私たちの考えでは、タレントなる芸道人は何かのきっかけでいきなりなる極めて希な生き方で、それを他の職業と同じく考える人などまずいなかった。楽に生きたい、綺麗に見える職に就きたいとは、考えるだろうが、それは殆ど無理で、どんな職に就こうと内実は辛いし、楽で無い。朝刊の投書に故郷を離れ異土の国立大で、教師を目指し勉強している学生が、その土地の食文化に興味を持ち研究し、卒業したら、それを地元に持っていって、家庭科の授業に取り入れる、という。久しぶりに正しい本分や意識を持つ「学生」を見て嬉しくなった。
微熱は下がらず、膝腰の状態は最悪で、昼も寝ているのだが、家事をするのも辛く、それでも家にいるとしなくてはいけないので、口に出るのは「痛い」「辛い」だけだ。昨日始めてラッキョウをつけたが、箱根の小さな店で、数量限定でこの時期のみ販売されるラッキョウがあることを思い出した。ドイツから帰国した友人二人に誘われ、買いに出かけお昼に箱根蕎麦を食べて、日帰り温泉につかり渋滞の中帰ってきた。もう多分この時期に訪れることの無い場所と、味、人間いつでも出来るというのは間違いで、こんな体と腰では殆ど夢のような話だ。耳鼻科に行く途中、通りで若い女性が私の介護車を見とがめるような視線で見た。明らかに意識した行為で不愉快だったが、以前渋谷でもやはり若い女性にせせら笑われたことがある。慣れてはいるが、自分の状態があまりに辛いとさすがに惨めになる。物欲も無く綺麗な服も靴もいらないのだが、それを身につけ颯爽と歩く姿を見るとやはりうらやましくなる。しかしだからといって嫌みな視線を送ったり、逆恨み的な不愉快さを与えようとは一切思わない。差別や卑下は自らの存在をおとしめるモラルの低い行為で、このような人間の側には同じような人間しか存在しない。痛みは辛いが、逃げることは出来ない。それでもこのような人間にはなりたくない。
絶句した。国連PKOの兵士が、食料や物品の供給の見返りに、性行為を強要していたという。それも報告があっただけで２００件以上である。供給物資は私物ではないし、ましてやPKOという国際的な公的業務に就く人間が、である。こうなると、人間は本来性悪で誘惑や欲望に弱いのみなのか、と考え方を変える必要を感じる。スペインで、道路に冷蔵庫が設置されていて、個人や店が作って余ってしまった物を、調理した日時を書いて入れておくと、食事に困った人がそれを頂く。食料の無駄もないし、とてもよいと感心したが、その後胸の中に黒雲が広がった。少なくとも日本では無理だろう。いたずらに毒物や異物を混入するような人間が必ず出てくる。監視カメラでも設置すれば少しはよかろうが、それではこの取り組みの意味が小さくなってしまう。人間は高潔を望む者だけで無く、低レベルでも何のことは無い、楽で私欲が全うできるなら構わない、といった輩が存在し、虎視眈々と機会を窺っている。食料援助も寄付金もこんな見返りを要求する行為が前提となるなら、送りたくも無くなるが、援助物資が無いと生命にかかわるので、信じて送るしかない。大変不愉快な気持ちだ。
通販サイトで商品が規定の日に届かないので、問い合わせをした。翌日商品が届き別途メールが来たが、遅れて発送したことを確認した気配も無く、発送済みとなっているので、同居の家族に確認しろ、という。この会社はポイント還元がよいのと店数が多く便利なので、利用するが、トラブルの対処に問題があって、今までも何度か不愉快な思いをしているので、またか、という思いで、規約を違えた場合はペナルティのポイント還元があるので、わざわざそれをコピーして添付し、送りつけた。この間約三日強、やっと上役の人からメールが届き、事は終わった。不愉快な会社はいくつかあるが、全てに共通することは、クレームとアフターフォローが全くなっていない、ということだ。物事を「多面的に考えられる社員」を配属させていない。今回の対応をしたのもおそらくバイトで簡単なマニュアルだけ与えられた人なのだろう。もっとひどいところだと、上司が逃げ惑って出ない。例外の規定がない所で早々と事をしでかすので、たとえば携帯を持たない、あるいはパソコンをいじれない、慣れない高齢者などは使用できず、とまどい問い合わせするが、なすすべ無い、とにべもなく断られる。ほとんど横暴だと思うが、何度もそんな事があったので、こちらも利だけとって、後は期待していない。アフターの行き届いた企業は決してそのようなことはしない。逆に組織が硬い印象はあるが、不愉快さに優る物で無い。前述の会社も便利は捨てがたく、利用はするが、複雑な気持ちだ。今日も体調最悪。
このあたりで評判の耳鼻科に行った。ビルの一室でやっているのだが、エレベーターを降りると、子供の声がする。医院の向かい側が保育の預かり施設になっているようだ。医院の中に入ると長い待合廊下があり、子供と若い母親でぎっしりと埋まっている。病院、というと足元危うい老人と思いがちだが、姿がない。ちらほらいたのは、高校生と若い男性が一人ずつ、一番老いているのは（？）我々である。診察は皆子供で、子供とは思えない音で鼻をかんでいる。耳鼻科よりもアレルギーの慢性の鼻疾患である。アレルギーは発症するとおさまらないので、この子たちは一生この病気と付き合うのだが、それにしても数が多い。好酸球の治療を始めてから、耳鼻科に行っていないので、随分時間がたってはいるが、ひとつの耳鼻科でこんなに子供患者が増えているのだとしたら、とても恐ろしいことである。一時間ほど待って、診療は終了、炎症の原因を探るために行ったのだが、特定されなかった。今日は歯かもしれないと、歯科に行ったが、歯茎の腫れもないので、考えにくい、という。原因は特定できないが、反応を抑える薬を飲み続け退くのを待つしかないようだが、疲れとだるさと発熱は厄介な症状だ。気候も悪く、健康な人間でも不調になりやすい。ちょうど頼んでいた鰻が来たので、電子レンジで温めるだけだが、帰宅して食べた。果物も豊富な季節なので、なんとか助かっている。
ゴミ分別が比較的徹底している我が区は、置きざらしにされたゴミや汚されたままの置き場を見ることはとても少ないが、数回出くわしたことがある。しかし続くわけで無く、翌週は出ていない。公衆トイレなど見てもそうだが、綺麗に使われていて、清掃も行き届いていれば、意識が変わり汚されることは少なくなる。公衆道徳、モラルはおかれた位置に付随し、格差社会などと問題視されるが、カーストまで行かないにせよ、あってしかるべき物で、敢えて否定しようとは思わない。金銭のみのことを言っているのでは無い。それだけなら「なりあがり」はいくらでもいる。さてゴミ分別。以前はリサイクルが面倒でなにも出したことは無かったが、結婚しゴミも二倍に増え、量も多くなり、また周りがみな出していると、やはり利用するというか協力するようになった。ミネラルウォーターとビールが多い我が家では、一週間で大きな袋一杯になる。何故か恥ずかしがる夫を促し週中にある収集日を越すとすっきりする。ゴミがない日は3日あるのだが、いつも出しているような気がしている。社会貢献も出来ないのだが、これも小さいながら立派な貢献である。書籍も大変な量なので、収集の日の我が家の門前は突き上げることも出来ず、行列を作っている。いったいなにに変わるのか、もしかして形を変えてまた我が家に、などとくだらない想像を楽しんでいる。
通所リハビリの見学に行った。１０人程の人数で、集団行動はあまりなく、自分のスケジュールを決め行なうか、療法士が声をかけ一緒に体操をしたり、あるいは英会話をする人もいれば、ぼおっとしている人もいる。他人の行動を見るのはなかなか楽しい物で、もくもくと一人マシンでトレーニングしたり、積極的に歩き回るのは殆ど男性である。女性は声をかけられるのを待っているか、おしゃべりに夢中、あるいはなにもせず外も見ず、ただ座っていたりする。男性と女性は行動パターンがまるで違う、と感じた。目的を作り動き出すのが男性で、なにも必要ないと感じるとまるで動かない。女性は決められた目的をそれなりにこなすのが好きで、なにか見つけると必要なくとも自然に動き出す。夫婦もいるが殆どは一人、でも結構生き生きと頑張っている。考えてみれば、自主的に通所に通うなど、行動的でまだだいぶ丈夫な人たち、楽しそうにさえ見える。人間なにが弱いかと言えば、孤独だそうだ。家に帰れば一人、ヘルパーさんも来ようが、一日いるわけでも無い。まだ決めていないが、体験でもう一度行ってみようと思う。
体のきかない私は昨日洗面所のドアノブに顔を激突させ、唇が切れた。痛いこともあるのだが、それ以上にこんな時は自分のおかれた境遇が辛くて、しばし悲嘆にくれた。夜寝る前も同じ所に使っているウォーマーの操作する部分をまたぶつけ、つくずく嫌になった。指も手も足も全身湿布を貼り、寝るときにはマスクを欠かさず、常時手を洗って除菌スプレー、うがい、薬物で消毒、こんな事ばかりで一日がくれる。それでも何事も無ければ良いが、このように予測できない事故や、体の不調がいきなり襲い、自分一人のことだけで無く、他人に迷惑をかけるので、行動にストップがかかり、それがまた体の不調に繋がったり、ストレスを増長させる原因になる。こんな辛さが続く日は、馬鹿馬鹿しい芸能ニュースや、報道を見ると無性に腹が立つ。素人合唱隊のようなグループの中央で踊る女性の選挙とか、タレントの誰それが老けただの出産しただの、なにが楽しくてこんな報道を見ているのか。実篤の小説の題で昔から使われる「おめでたき人」まさにその部類で、天下泰平、深慮無し、これが大多数の今の国民の姿、もしかしたら、それがもっとも幸福な姿なのかもしれないと、複雑な気持ちになる。
とにかく調子が悪くて異常に眠い。何をしていてもうとうとして、起きていられない。少し寝ては起きてという行動を繰り返し、やっと生活しているような状態だ。梅雨病というのがあって、やはり体がだるくて呼吸機能に影響したり所々不調を生じさせるそうだ。湿気は本当によくなくて、カビやダニを発生させ、また有害な生物体を生み出し、感染症の要因となる。しかしなんと北海道では雪が降ったという。変な気候に体も反応し、私のように不調を訴える人が多いとテラピストも言っていたが、リュウーマチの飲み薬を続けていたら、今日のような日は、ほとんど死にかけていたのではないかと恐ろしくなる。油断はならない状態なので、とにかく少しでも早く体調がもどって欲しいものだ。
生まれて初めて自己採血をした。狂牛病の関係で献血が出来なくなってから、久しくこのような大量の血液は採ったことが無い。懸念あったとおり、事前の検査で稀少な型を指摘されていて、なおのこと自己採血の必要があった。幸いなことに通常の方の物でも合致するので、そう問題は多くないようだが、いずれにしても自己の物の方が安心に決まっている。暗い輸血部という所におそるおそる行ったが、患者が誰もおらず、今まであまり行って慣れている病院の雰囲気とは違う。事前の診療の後、一時間以上かけて搾取と点滴を行なった。貧血が少しあるが血液自体は問題が無い私は、トラブルもなく医者や看護師と和やかに話しながら、大事をとってボランティアに車椅子を押してもらい、診療にまた向かったが、問題はこの後で、ＣＲＰがまたはね上がり、副鼻腔炎か何か悪阻しているのだが、原因と病気が確定せず、レントゲンでもわからず、血液検査は結果がすぐ出ないようなので、感染症で菌やウイルスがもし人工関節についたら、大変なことになるので、リスクを避け日程を２ヶ月延ばすことになった。その間に指の診療も行うことになって、しばらくは猛暑の中また病院通いとなるが、仕方が無い。せっかく採った血液も日数の関係で、廃棄、再度取り直しとなり、他の病院に感染症の元締めのように研究している所があるので、そこに委託し調査を行う事となった。夕刻遅れていて混んだ電車で帰途につき、駅で夫と待ち合わせて軽い夕食を済ませた。かなり疲れていて、今日も一日中寝たり起きたりしている。ケアマネと義母に日程変更を知らせ、だるい体をもてあましつつ、また大量に増えた医薬品を間違えないで飲むように注意をはらう。またすぐに眠くなり、緊張が持続しない。
昼寝もしないので、日中寝ることは殆ど無いのだが、このところ朝食を終え、しばらくすると急激に眠くなり、横になってしばらく眠る。昼も夕方近くなるとまた睡魔が襲い眠ってしまう。体が海の中にいるように重く、起きるとアイスクリームが無性に食べたくなる。非常に疲れていて、とにかく休眠を体が欲している。気候のためか、体本来の不調があるのかは不明だが、人よりも感覚が早い私は、意識より先にからだの反応がすぐに出るのだ。体が硬くてほぐれない。筋が突っ張って痛い。眠った後は少しましになるが、数時間するとまた辛くなる。明日自己採血の予定だが、確定していない。こんなに調子が悪く、また地震などの不穏な恐れが出ていると、入院していた方が当人も家族も気持ちが楽になるのだが、そうもいかない。なにか楽しみなことを考えて、とか美味しい物を食べて、などと夫は気休めを言うのだが、とにかく迷惑をかけずに生活するのが誠一杯だ。ヤクルトの販売員の人が、生協の荷物を運んでくれた。人の力があると随分楽で、それだけでも有り難い。今はそんな小さな喜びが頑張れる大きな支えになっている。
