先週はついついぼやきモードになってしまった。
反省。
今週は前向きモードで仕事を頑張る。
先ほど通勤途上に大学の近くでサルを一匹みかけた。
最近ときどきサルが山から下りてきて大学の近くに出没する。
サルが出るほどのどかな環境で教育・研究に集中できるということでありがたいことである。
何事も良い方に受け止めるべきである。
さて、本題だが、先週末朝日新聞から下記のようなメールが届いた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
日本医事新報社の出版局からの紹介で、問い合わせをしております。
さて、朝日新聞の会員制サービスアスパラクラブのウエブサイトに、
日本ウオーキング協会の泉嗣彦さんに、コラムを執筆いただいております。
そのコラムの中で、
河村さんご執筆の著書
「変形性膝関節症、改訂第3版 運動療法ガイド
正しい運動処方を求めて」 の図の掲載を考えております。
つきましては、河村さんに承諾をいただきたく、メールしております。
出版社(日本医事新報社)に連絡を取ったとろこ、
可能であれば、第4版(2006発行)から転載していただきたい
との申し出がありました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
とのことで、私の過去の文献に関する掲載許可を求めるメールである。
断る理由は何もないので、すぐに大歓迎ですという返信を返した。
このメールに限らず、私がこれまで発表や講演をして一番反響があったのは「変形性膝関節症」に関するものである。
これは、膝が痛くて困っている患者さんが非常に多いというのが一番の理由だが、それに対して私がありきたりでないユニークな提案をしているからだと思う。
運動療法としての「入浴エクササイズ」がその例であるが、今は変形性膝関節症の患者さんが身につけるもので何か効果的なものができないかとあれこれ知恵を絞っている。
このブログでは私個人の臨床活動についてはほとんど触れていないが、実は私はかなりの患者さんを病院で診ている。
その患者さんの中で症例が一番多いのがやはり変形性膝関節症である。
最近はヒアルロン酸製剤があるので、そうとう重症の患者さんでも手術を希望しない方はヒアルロン酸の関節注射と運動療法を継続して行うことで何とかやっていくことができる。
その分長いおつきあいとなるが、最近は患者さんが患者さんを連れてくるという状態で、午前中の外来で50人以上の受診は普通である。
そう言った患者さんを診察していると、いろいろなことが見えてくる。
最初は何も言わなかった患者さんがだんだん打ち解けてくると、実はこれまで様々な健康食品を入手して試してみたと告白するようなことはしょっちゅうある。
ヒアルロン酸の錠剤とかサメ軟骨とかそういったものである。
私はいつもそう言う方には、
「ヒアルロン酸は食べたものは細かく分解されて吸収されるのでほとんどがヒアルロン酸としては体内に入りません。それでも無理に食べて膝に効かそうとすると毎日バケツ2杯飲まないといけないそうですよ。まあ飲んで悪いものではないですからお金が余っているのならどうぞ続けてください。」
と言って指導している。
膝に巻くサポーターも大抵は最初は遠慮して外してくるが、そのうち私が怒ったりしないことが分かるといつも着けているものをそのまま着けて外来にやってくる。
「いいものを着けていますね。」とちょっと褒めてどうやって入手したか聞いてみると非常に興味深いことが分かることがある。
遠方の子どもが送ってきてくれたというものから、新聞や雑誌で見かけて思わず注文してしまった言うものまで様々である。
しかし、患者さんの努力にもかかわらず、ほとんどのものが多少の保温性と支持性を持つだけの効果の乏しいものである。
これに対して、病院で処方される装具のたぐいは、効果はある程度保証されているが、なかなか継続して着けてくれない。
なぜかというと明らかな効果を保証しようとするとプラスチックや金属の支柱のついた無骨でかさばる装具になってしまうからだ。
長い経過を見ていると、一時装着してくれた患者さんも、いつのまにか着けなくなっているのが普通である。
下着のように自然に着けることができて、保温性があり、筋トレ効果も期待でき、なおかつ明らかな除痛効果のあるようなものが作れないかと、たくさんの患者さんを目の前にしていつも考えている。
反省。
今週は前向きモードで仕事を頑張る。
先ほど通勤途上に大学の近くでサルを一匹みかけた。
最近ときどきサルが山から下りてきて大学の近くに出没する。
サルが出るほどのどかな環境で教育・研究に集中できるということでありがたいことである。
何事も良い方に受け止めるべきである。
さて、本題だが、先週末朝日新聞から下記のようなメールが届いた。
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日本医事新報社の出版局からの紹介で、問い合わせをしております。
さて、朝日新聞の会員制サービスアスパラクラブのウエブサイトに、
日本ウオーキング協会の泉嗣彦さんに、コラムを執筆いただいております。
そのコラムの中で、
河村さんご執筆の著書
「変形性膝関節症、改訂第3版 運動療法ガイド
正しい運動処方を求めて」 の図の掲載を考えております。
つきましては、河村さんに承諾をいただきたく、メールしております。
出版社(日本医事新報社)に連絡を取ったとろこ、
可能であれば、第4版(2006発行)から転載していただきたい
との申し出がありました。
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とのことで、私の過去の文献に関する掲載許可を求めるメールである。
断る理由は何もないので、すぐに大歓迎ですという返信を返した。
このメールに限らず、私がこれまで発表や講演をして一番反響があったのは「変形性膝関節症」に関するものである。
これは、膝が痛くて困っている患者さんが非常に多いというのが一番の理由だが、それに対して私がありきたりでないユニークな提案をしているからだと思う。
運動療法としての「入浴エクササイズ」がその例であるが、今は変形性膝関節症の患者さんが身につけるもので何か効果的なものができないかとあれこれ知恵を絞っている。
このブログでは私個人の臨床活動についてはほとんど触れていないが、実は私はかなりの患者さんを病院で診ている。
その患者さんの中で症例が一番多いのがやはり変形性膝関節症である。
最近はヒアルロン酸製剤があるので、そうとう重症の患者さんでも手術を希望しない方はヒアルロン酸の関節注射と運動療法を継続して行うことで何とかやっていくことができる。
その分長いおつきあいとなるが、最近は患者さんが患者さんを連れてくるという状態で、午前中の外来で50人以上の受診は普通である。
そう言った患者さんを診察していると、いろいろなことが見えてくる。
最初は何も言わなかった患者さんがだんだん打ち解けてくると、実はこれまで様々な健康食品を入手して試してみたと告白するようなことはしょっちゅうある。
ヒアルロン酸の錠剤とかサメ軟骨とかそういったものである。
私はいつもそう言う方には、
「ヒアルロン酸は食べたものは細かく分解されて吸収されるのでほとんどがヒアルロン酸としては体内に入りません。それでも無理に食べて膝に効かそうとすると毎日バケツ2杯飲まないといけないそうですよ。まあ飲んで悪いものではないですからお金が余っているのならどうぞ続けてください。」
と言って指導している。
膝に巻くサポーターも大抵は最初は遠慮して外してくるが、そのうち私が怒ったりしないことが分かるといつも着けているものをそのまま着けて外来にやってくる。
「いいものを着けていますね。」とちょっと褒めてどうやって入手したか聞いてみると非常に興味深いことが分かることがある。
遠方の子どもが送ってきてくれたというものから、新聞や雑誌で見かけて思わず注文してしまった言うものまで様々である。
しかし、患者さんの努力にもかかわらず、ほとんどのものが多少の保温性と支持性を持つだけの効果の乏しいものである。
これに対して、病院で処方される装具のたぐいは、効果はある程度保証されているが、なかなか継続して着けてくれない。
なぜかというと明らかな効果を保証しようとするとプラスチックや金属の支柱のついた無骨でかさばる装具になってしまうからだ。
長い経過を見ていると、一時装着してくれた患者さんも、いつのまにか着けなくなっているのが普通である。
下着のように自然に着けることができて、保温性があり、筋トレ効果も期待でき、なおかつ明らかな除痛効果のあるようなものが作れないかと、たくさんの患者さんを目の前にしていつも考えている。