PCを使用してのデスクワークが多くなっている現在、昔よりも腰痛でお悩みに方が増えているようですね。
ギックリ腰が原因で急性腰痛を発症してしまう場合もありますが、脊椎疾患、内臓疾患、神経系統の障害などによっても腰痛が起きることもあります。
また、ギックリ腰を繰り返したり、長い間放置した結果として慢性腰痛に移行してしまうこともあります。
その他にも、体の歪みやスポーツのし過ぎ、体重の増加、関節の痛みから来たりしますし、ストレスが原因で腰痛が起こる場合もありますから、腰痛の原因を突き止めるのが困難なことも少なくありません。
原因がはっきりしない場合は、いくつかの小さな原因が集まって腰痛が起こることもあります。
ギックリ腰のような急性腰痛は原因を特定しやすのですが、慢性腰痛は普段の生活のある事の積み重ねで起こることが殆どなのです。
今回は慢性腰痛の原因と、慢性腰痛を改善するヨガについて記述したいと思います。
慢性腰痛の原因とは?
慢性的な腰痛は次のようなことで引き起こされてきます。
● 座りっぱなし、立ちっぱなしでの仕事で起きる
座りっぱなしも立ちっぱなしも同じ姿勢を長い時間取ることになります。
頻繁に体を動かすことが出来なければ、筋肉は凝り固まり易くなるので腰痛が起きやすくなります。
PCモニターを見続けての仕事やスーパーマーケットのレジ打ちなどの仕事を携わっておられる方は、腰痛を発症しやすいと職業と言えるでしょう。
● 姿勢の悪さによって起きる
座る時に脚を組んでしまったり、バックを肩に掛ける時は、いつも同じ肩に掛けてしまう、と言った場合には、骨盤に歪みが起きることが少なくありません。
また背骨にも歪みが起きてきますから、姿勢の悪さはより腰痛を発症させやすいと言えるでしょう。
● 運動不足で起きる
歩くことも減ってしまった現代、運動する機会も減少してしまい、筋力の低下を招いていると共に腰椎の老化を早めています。
その結果、腰痛がはびこる状況となっているのです。
適度な運動は腰を鍛え、腰痛の改善に効果がありますが、激しい運動は逆効果となって腰痛を悪化させることもあります。
● ストレスで起きる
現代は職場での人間関係も複雑になり、そこから受けるストレスも大きなものとなっているようです。
「家庭が憩いの場」とは言えなくなり、常に抑圧された状況に浸されて、その厳しい現実から逃避したいと言う強い欲求が腰痛となって現れて来ることもあります。
このような心因性の腰痛は、どのような問題で心が抑圧されているのかを知るのは非常に厄介で、解決しにくく腰痛の改善は困難と言えるでしょう。
このように腰痛が発症する原因は様々であり、小さな原因が集まって慢性腰痛を発症すると考え、普段から同一姿勢の継続、姿勢の悪さ、運動不足、ストレスなどの全てを改善、解消しなければ腰痛は良くならない、つまり一つだけ改善できたとしても他の原因が、ヒョッコリ顔を出すと言うことになるでしょう。
こういった原因の腰痛をヨガが改善に導くと言うことです。
それではヨガがどうして腰痛の改善に効果があるのでしょう?
ヨガが腰痛を改善する理由
慢性腰痛は背骨の歪みや血流の悪さによる場合が多いと言われています。
それでは何故ヨガが腰痛の改善効果が高いのでしょう。
ヨガにはいろいろなポーズがありますが、そのポーズを取ることで次のような効果を得ることが出来ます。
ヨガの効果とは
● 骨盤を矯正する効果
足を組んだり、片側の肩にだけバッグを掛け続けると骨盤が歪んでしまいます。
ポーズを取ることで骨盤の歪みが矯正され、延いては腰痛が改善する運びとなるのです。
● 血行を良くする効果
ヨガは腹式呼吸を行うので、酸素を十分体内に取り入れることが出来ます。
これにより血行が良くなり、リンパの流れも良くなって自律神経の乱れの改善が図られます。
自律神経の乱れが改善されると言うことは、交感神経と副交感神経のバランスが整うことになります。
つまりストレスを受け続けて交感神経が優位になって生じた心因性の腰痛が、自律神経のバランスが整うことで改善されると言うことになるのです。
● 筋肉を強化する効果
ヨガはインナーマッスルや体幹を鍛えることができますから、全身の筋肉も強くなるということになります。
つまり、骨盤や背骨周辺の筋肉も当然のように鍛えられますので、歪みなども矯正されるに至り、腰痛が改善すると言うことになります。
このように腰痛を改善する効果がヨガには期待できるようです。
それでは、どのようなポーズが腰痛の改善に効果があるのでしょう?
腰痛を改善するヨガのポーズ
ヨガのポーズは8400万種類ほどにも上るようですが、腰痛を改善するポーズとしては、「猫のポーズ」、「ダウンドッグポーズ」、「鳩のポーズ」、「チャイルドポーズ」になるでしょう。
各ポーズを見て行きましょう。
腰痛に効果のあるヨガポーズを4種類ご紹介しますが、どのポーズを取っても基本的に腰痛に効果があると思って良いでしょう。
兎にも角にもヨガポーズを日々実践することが重要になりますので、ご自分に合ったポーズを取ることが大切です。
同じポーズ繰り返すのが飽きた場合は、次のポーズを取ると良いでしょう。
● 猫のポーズ
乳幼児がハイハイするような四つ這いになり、息を吐きながら背中を丸めて猫のような背にします。
再度、四つ這いに戻した後、今度は息を吸いながら背中を逸らしてお尻を後ろに突き出します。
この動作を5回程度繰り返します。
● ダウンドッグポーズ
四つ這いになり、つま先を立てて膝を伸ばします。
足を伸ばしながら腰を上げて行きますが、横から見るとお尻を頂点に三角形の形になるしながら手を前方にずらしていきます。
この体勢で深呼吸を数回繰り返します。
● 鳩のポーズ
右足を真っすぐ後ろへ伸ばし、左足は膝を曲げたまま横に倒して体の下側に入れます。
体の両サイドに手を置いて腰を下ろします。
上半身は前に倒し、両サイドの手は前方に伸ばした体勢で深呼吸を15回ほどします。
● チャイルドポーズ
正座をして、膝は腰幅に開いて両足の親指をくっつけます。
お尻はかかとの上に乗せるようにします。
息を吐きながら上半身をゆっくり倒します。
この時、胸を膝に、頭を床に付けて腕は前方に伸ばします。
その体勢で呼吸を30秒ほどします。
最後に
ヨガには様々な効果があります。
しかし、時としてヨガでポーズを取って腰痛を悪化させてしまう人も中にはおられるようですから、次の点に注意をして行うようにしてください。
・無理をしない!
・痛いと感じるポーズは取らない!
・腰痛が酷い時にはポーズを取らない!
この点には十分注意をするようにしてください。
今回は腰痛の改善に焦点を当ててみましたが、美容効果を始め、女性ホルモンのバランスを整える効果もありますから、女性なら一度はヨガを試して効果を確かめてみては如何でしょう。