腰痛&お悩みあれこれ

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寝返りには良い睡眠と腰痛の予防効果もある!

2019-09-18 09:24:43 | 病気



赤ちゃんも生まれて2か月を過ぎると、「寝返り」は何時頃かしら?と思ってしまうもので、赤ちゃんが成長する上で重要なステップの一つが寝返りと言えるのではないでしょうか。


この寝返りは体をねじることから始まり、何度かチャレンジしてやっと出来るようになるものです。

体をねじる行為が寝返りには必要、且つ重要なのです。

しかし、赤ちゃんに限ったあことでは無く、大人にとっても寝返りは非常に重要な行為となるのです。


大人にとっての寝返りは、どのような意味を持つのでしょう?

今回は大人の寝返りについてお伝えしようと思います。


寝返りが少ないと腰痛の原因になる?


夜中の寝ている最中に何回ぐらい寝返りをすると思いますか?


一般的な人では、20回~30回ほどの寝返りをすると言われておりますが、中にはお行儀の良い人もいらっしゃるようで、数回の寝返りで朝を迎える、目覚めると言う人もおられるようです。


それでは、なぜ寝ている時に寝返りを打つのでしょう?


寝返りを打つ理由


人が寝返りを打つには理由があります。

それは長時間に渡って良い睡眠を得るためなのです。


寝返りを打つと、眠りを妨げるように思ってしまうのですが・・・、それは間違いです。


人間の睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠から成り立ち、レム睡眠は体のための睡眠であり、ノンレム睡眠は脳のための睡眠となります。


ノンレム睡眠は「段階1~4」に分類され、この各段階へ移行する時やレム睡眠へ移る時に寝返りをすると考えられています。


緊張が続いた場合などでは、脳の睡眠であるノンレム睡眠が不十分な状態になりますから、寝てもリラックス感が無い、疲れな取れた感じがしないなどが起きてきます。


つまり、ノンレム催眠が十分な時には寝返りは多くなり、少ない時には疲れが残ってしまうことになりますから、寝返りが多くなるような工夫をしてスッキリした朝を迎えるようにする必要があるでしょう。


寝返りの効果


眠っている間に20数回する寝返りには、様々な効果があり、寝返りが少ない場合には弊害が懸念されますが、寝返りの主な効果は次のようなものとなります。


● 体液の循環を良くする

人間の体の60%ほどは水分ですから、寝返りを打つことで体液の巡りが良くなります。

もし同じ姿勢で寝続けたりすると、下になっている部分に体液が溜まってしまうので、むくんだり、床ずれが起きることがあります。


● 腰痛を防ぐ

疲れてしまった、酔ってしまったなどで同じ姿勢を続けて寝てしまう場合もあります。


このような状態は、腰への負担が大きくなります。

そして、そのような時には体の不快感を感じないまま寝返りを打つこともなくなります。

そして後に「寝違え」が起きて首が痛くなったり、腰痛が起きることもあります。


● 無呼吸症候群を防ぐ

仰向けに寝ると舌や軟膏蓋で気道が塞がることがあり、無呼吸症候群を発症する恐れがあります。

寝返りを打つことで横向き寝に変わり、気道が確保されやすくなりますから無呼吸状態は減少すると考えられます。

つまり、寝返りを打つことで無呼吸症候群は起き難くなり、突然死の危険も薄らぐと言うことになるでしょう。



このように、寝返りは人間にとって重要なものなのですが、適切な状況、環境を作らないと寝返りはスムーズに行われません。


どうすれば、寝返りしやすい状況を作れるのでしょう?

下記をご覧ください。


寝返りがしやすい状況を作る


寝返りは、寝返りやすい状況でないと寝返りは打て難くなります。

ですから、寝返りが楽に打てるような工夫はどうしても必要になります。


それでは、どのようにすれば寝返りが楽に打てるのでしょう?

スムーズに打てるようになるのでしょう?


● 体のこわばりを取ってから寝る

体がこわばっていると、スムーズに寝返りが打てませんから、肩や股関節の柔軟性が増すようにストレッチをしてから布団に入るようにします。


● 自分に合った枕や敷き布団を使う

・ 枕は中央部分が深く落ち込んでいたり、左右の端が高く盛り上がっている枕は、寝返りが打ち難くなるので避けた方が良いでしょう。


・ 敷き布団は柔らかすぎると、腰が深く沈んでしまうので寝返りを打ち難くしますので、若干固めの方が寝返りは打ちやすくなります。


・ 掛け布団が重すぎると動き難くなりますから、寝返りも打ち難くなります。



このようにして寝返りの打ちやすい状況を作ると、良い睡眠を取れると同時に、腰痛になり難くなるのです。


寝返りを打てると腰痛が無くなる?


先ほど、睡眠中の寝返りは20回ほどになると記しました。

寝返りが少ないと言うことは仰向けの状態が長くなることですから、内臓の重みが腰の負担になり、血管を圧迫してしまうので血流は悪くなります。

そして、炎症物質が筋繊維から放たれて腰に痛みが生じてきます。


また、同じ体勢を長い時間続ける睡眠は、筋肉の血流が滞ることになりますので、腰痛を引き起こすことになります。

こういったことから、寝返りを打たなければ様々な不都合なことが体に起きてくるのです。


最後に


子供の頃、冬に寝返りを打つと一緒に寝ていた母親に、布団の中が冷たくなるからと注意をされました。

子供でも、大人でも快適な睡眠を得るための寝返りは必要なのです。

そして、腰痛を防いでくれる効果も寝返りにはあるのですから、寝返りを打ちやすい環境や状況を作ることは、健康を続けるためには大切なことと言えるでしょう。