3人に1人は腰痛持ちと言われておりますが、男性と女性を比較した場合、女性の方が若干男性を上回っているようです。
二足歩行する人間ですから、背骨や骨盤などの関節部に負担が掛かり、腰痛が生じるのは致し方ないのかも知れません。
骨が脆くなったり、筋力が落ちてしまうと背骨への負担が大きくなってしまい、腰痛が起きることが良くあります。
しかし、腰への負担が掛かり過ぎることで腰痛が起こる場合もありますし、病気が原因で腰に痛みが生じることも有ります。
また、普段の生活習慣が原因となって腰痛が起こる場合も少なからずあります。
同じ姿勢を続けた時や不自然な姿勢で荷物を持ち上げた時にも腰に負担を掛けることになります。
更に、病気が原因で腰痛を発症することも珍しい事ではありません。
胃や腎臓の疾患、十二指腸潰瘍、尿管結石、膵炎でも腰痛が起きることもありますし、子宮筋腫や子宮内膜炎などの女性特有の病気を発症しても腰痛が生じてきます。
また、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、変形性脊椎症、骨粗しょう症など、骨に直接関係する病気を患うことでも腰痛が起きてきます。
このように腰痛の原因は実に様々なのです。
そして、女性に多いO脚(内反膝)によっても腰痛が起きてくるのです。
O脚で腰痛!?
O脚とは
O脚(ガニ股とも言う)は左右の脚が外側に変形し、膝と膝が開いてO型に見える状態の脚を言います。
片側の脚だけが外側に変形しているのを内反膝(ないはんしつ)と言い、両方の脚が変形している場合をO脚と呼ぶことになります。
O脚の原因
O脚もX脚も、まず先天性か後天性かが問題になります。
● 先天性のO脚
・ 先天性のO脚は生まれながら脚の骨格に障害がある場合になります。
子供のO脚は、転びやすかったり疲れやすいと言った状況があります。
・ 生まれながらのO脚は少ないのですが、万が一O脚だったとしても自然に治ることが多いのですが、治らないような場合は膝から下への装具を施す治療が行われますので、昔のように手術治療が行われることは殆どないようです。
しかし、場合によっては成長が終わった後に、骨切りの手術療法が行われることになります。
● 後天性のO脚
先天性のO脚は少ないのですが、後天性のO脚が現在では増加しているようですが、どのようなことが原因でO脚になってしまうのでしょう?
後天性のO脚は、そのほとんどが生活習慣や運動、動作、姿勢によって生じていると言うことになりますので、下記の状況と普段のご自分とを照らし合わせて見てください。
現在O脚でない方も下記のような生活習慣、運動、動作、姿勢を続けてしまうと、O脚になる可能性が高まってくると考えて良いでしょう。
・ 足のつま先が外側に向く歩き方をする
・ 腰が反る立ち方をする(反り腰)
・ 地面を足指で蹴らないでベタ足で歩く
・ 重心が傾く横座りをする
・ 脚を組んで座る
・ バッグを片側の肩にだけ掛ける
・ 運動をしない
このようなことが普段の生活で常に行われる場合は、O脚になる可能性が高いと考えてください。
また、出産を機にO脚になってしまう方も見受けられます。
O脚のチェック
ご自分がO脚か否かは、次の事柄から判断できるでしょう。
・ 左右のくるぶしを合わせた時、両膝が接しない、隙間ができる
・ 靴底の踵の部分の外側がすり減っている
このような状態から、ご自分がO脚か否かを知ることができます。
O脚だった場合は、早期に対処する必要がありますし、O脚ではなかったとしても、生活習慣、運動、動作、姿勢が正常でない時には、今後O脚になる懸念を生じてしまうのです。
また、O脚だった場合は早期に対処しなければ、冒頭に記述しましたように、腰痛が酷くなることも考えられるのです。
O脚のデメリット
O脚の第一のデメリットは腰痛で、メリットなど皆無でしょう。
女性が男性よりも多く腰痛を発症しているのを見ると、出産がO脚の一因になっていることも十分考えられます。
また、ヒールの高い靴を履いて仕事をする女性はバランスが取り難くなり、腰骨が前方に反る状態になってしまいます。
その結果、椎間板に大きな負担を掛けることになってしまいますから、腰痛を引き起こすことになります。
更に先ほども記しましたが、ヒールの踵の部分が外側に減ってO脚になったりしますし、バランスの取り難さから腰に強い負担が掛かって腰痛を発症してしまいます。
このようなことが女性に腰痛が多い要因となっていると考えても良いでしょう。
O脚のデメリットは腰痛と記しましたが、それだけではありません。まだまだあります。
また、脚のラインが曲がって見えるのは当然ですし、脚が短く見えるし、姿勢が悪く見えたりもしますから、美容の面からみても全く良いことはないのです。
・・・と言うことから、思いの外ファッションが楽しめなくなり、友達との外出も億劫になることが考えられます。
それではO脚を改善するにはどうしたらよいのでしょう。
O脚の改善
O脚を改善するには、後天性のO脚で述べたことを実行しないことです。
つまり・・・
・ 足のつま先が外側に向く歩き方をしない!
・ 腰が反る立ち方をしない!
・ 地面を足指で蹴らないでベタ足で歩かない!
・ 重心が傾く横座りをしない!
・ 脚を組んで座らない!
・ バッグを肩に掛ける時は交互に掛ける!
・ 運動をする!
このようなことの繰り返しがO脚を改善に導くことになるのです。
また、次の動画を実行に移すことでも、O脚の改善が望めるでしょう。
まとめ
女性に腰痛が多いのは、女性がO脚になる度合いが男性よりも高いことによるものと推測できます。
また、女性は出産によって骨盤に開きが生じ、O脚になってしまうことも女性の腰痛とは密接に関係していると考えられるのです。
綺麗な脚は人生も変えてしまいますから、早急にO脚の改善に取り組むべきでしょう!