前回は1時間半待ちを告げられて入店を断念したこの店、半月経っての再訪となった今回も、入り待ちの列こそなかったものの30分待ちだった。並んで(待たされて)飯を食うなんてまっぴらごめんという主義だけれど、時間的余裕がある時しか来れないのだから仕方がない。待ち時間に検索してみると、普通の卵焼きが挟まれたような分厚い「玉子サンド」が人気の源泉らしく、席を埋めた客もほとんどがそれを食べていた。
それを横目に注文したトルコライスはトッピングがトンカツ・エビフライ・ハンバーグから選べ、トンカツを選択。チキンライスの上にふわふわに焼かれた卵、そこにカツが載り、デミグラスソースには乾燥パセリがふってある。玉子サンドが主力の店だけあって、卵の半熟加減が絶妙というのが第一印象。そのとろとろ感に合わせたかのように、チキンライスも全体的にしっとり、というかべったり目の仕上がり。デミグラスソースはかなり甘く、その「湿度」と「甘ったるさ」は、店内の薄暗い雰囲気に合っているといえなくもない。
オフィシャルサイトによると、「『喫茶セブン』という昭和38年から約50年続いた街の名店」を元の雰囲気を残しつつリノベーションした店舗とのことで、天井が高く照明は控えめだ。ガラス張りになっている正面入り口近くはまだよいが、奥の方では活字を追うのも難しそうに見える。その薄暗さに玉子サンドの分厚い黄色が光り輝くようにして映える。
べたつくライスを口に、隣の客の玉子サンドをちらちら見ながら、次は必ずそっちにしようと思ったのだった。
トルコライス 950円
京都市中京区押小路通西洞院東入ル北側
075-744-0067
11:30〜22:00(L.O. 21:00 食材がなくなり次第オーダーストップとなる場合あり)
日曜定休
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