ホテルに泊まると風呂は大概ユニットバスだ。
湯船にお湯を張って温まった後、お湯を抜いてシャワーで体を洗うという流れになる方がほとんどだと思うが、なんとなく持て余すのがお湯を抜いている時間である。
そのまますぐにシャンプーを始めると、湯がまだ残っているためにくるぶしあたりにシャンプーの泡が漂ってかなり不快だ。かといってぼんやり湯がなくなるのを待つのもやるせない。
そこで時計のバンドを洗うというのを思いついた。
常に肌に密着しているために臭気を放ちがちなパーツである。夏場ならば尚更だ。これを湯船の栓を抜いて徐々に減っていく湯を使って洗うのである。幸いホテルの風呂場には湯船から手の届くところに洗面台もあって、そこには歯ブラシが置かれている。ツインのシングルユースなら余った一本を使えばよいし、シングルでも「歯ブラシを床に落とした」とフロントに言えば快く代わりの一本を貰えるはずだ。染み付いた、あるいは隙間に入り込んだ汚れをその歯ブラシでごしごしと落としていく。お湯だから汚れ落ちもよいという寸法だ。
満足して風呂から上がった後、あらためて歯を磨きに洗面台に向かった。洗面台には歯ブラシが二本。
どっちが歯を磨くほうだっけ。
この点だけはご注意あれ。
湯船にお湯を張って温まった後、お湯を抜いてシャワーで体を洗うという流れになる方がほとんどだと思うが、なんとなく持て余すのがお湯を抜いている時間である。
そのまますぐにシャンプーを始めると、湯がまだ残っているためにくるぶしあたりにシャンプーの泡が漂ってかなり不快だ。かといってぼんやり湯がなくなるのを待つのもやるせない。
そこで時計のバンドを洗うというのを思いついた。
常に肌に密着しているために臭気を放ちがちなパーツである。夏場ならば尚更だ。これを湯船の栓を抜いて徐々に減っていく湯を使って洗うのである。幸いホテルの風呂場には湯船から手の届くところに洗面台もあって、そこには歯ブラシが置かれている。ツインのシングルユースなら余った一本を使えばよいし、シングルでも「歯ブラシを床に落とした」とフロントに言えば快く代わりの一本を貰えるはずだ。染み付いた、あるいは隙間に入り込んだ汚れをその歯ブラシでごしごしと落としていく。お湯だから汚れ落ちもよいという寸法だ。
満足して風呂から上がった後、あらためて歯を磨きに洗面台に向かった。洗面台には歯ブラシが二本。
どっちが歯を磨くほうだっけ。
この点だけはご注意あれ。