こんにちは
毎度おなじみのKボーイです
今日は少し前に発売されたNゲージのお話です。
つまり以前書いた記事の修正版になります
お題は白いマスクに黄色帯、ワイドボディの209系総武線、
KATO 209系500番台中央・総武線 PS28ひし形パンタのお話です
2017年4月に入線した車両で、実車の武蔵野線転属やTOMIXの再生産などもありましたので、それを踏まえた記事に直します
◎模型の概要
模型のプロトタイプは三鷹車両センターC506編成、
209系500番台の中でも、ひし形パンタのPS28を搭載する1次車になります
(実車画像 C506編成 秋葉原にて)
また実車画像を見ればわかりますが、前面のJRマークが白いのがC506編成固有の特徴です(通常は灰色)
※2006年発売の旧製品(品番10-296/297)はC512編成、シングルアームパンタPS33を搭載する2次車がプロトタイプでした
模型は2017年4月発売で基本6両セットと増結4両セットで構成されています
それぞれ正式な商品名は、
品番10-1415「209系500番台(PS28搭載)中央・総武緩行線 6両基本セット」
品番10-1416「209系500番台(PS28搭載)中央・総武緩行線 4両増結セット」
になります
・2号車 サハ209-521
・3号車 モハ209-511(動力車)
・4号車 モハ208-511
・7号車 サハ209-524
・10号車 クハ208-506
です
・6号車 サハ209-523
・8号車 モハ209-512
・9号車 モハ208-512
になります
付属品は基本セットのみに2種類あります
一つは信号炎管、列車無線アンテナです
もう一つは行先表示シールです
収録されている前面行先は、
「19C 中央・総武線」「09C 三鷹」「13C 中野」
「15C 西船橋」「27C 津田沼」「05C 千葉」
です
流石にマニアックな「武蔵小金井」や「立川」はありませんが一般的な行先は全てあります
その他に前面表示に対応する側面行先表示、優先席表示、女性専用車表示が収録されています
そのほか主な仕様(旧製品との差異)は
・黄色帯の色味改良
・強化形スカート搭載
・前面窓の編成番号表記の再現
・前面ステップしたのホーム検知装置の再現
・先頭車側面窓の開閉化の再現
・ベビーカーマークの追加
になります
実車は平成10年(1998年)に中央・総武線各駅停車103系の緊急置き換え用として登場した電車で、性能や基本システムは従来の209系のままですが、拡幅車体を採用したのが最大の特徴
E231系までのつなぎであることから、17本170両が製造された少数派にとどまり、一時期京浜東北線でも活躍しましたが、2020年現在は中央・総武線各駅停車から撤退。
C506編成も編成を8両に短縮の上で武蔵野線で活躍しております
模型の概要は以上です
◎帯色はどうですか?
さて、この模型が3年前に発売された際、
あることが注目されました
プロトタイプの違い?
いえいえ、プロトタイプの違いはさして重要ではありません
それはKATOの公式の説明にもあった
『ストライプをより実車の色味に近い色に変更』
旧製品は黄色1号とは思えないとっても濃い帯色が悩みの種でした
ですから、当時に色味を変更するということで喜んだ記憶があります
なお、KATOは
E231系常磐線・上野東京ライン仕様でも
帯色を従来から変更しています→コチラ
まあ御託はよいですね。「論より証拠」
フフフ…まずは見せてもらおうではないか、
改良された…実車の色味に近い帯色を!
見ての通り、黄色が右の旧製品に比べて鮮やかになりました
(先頭車側面・少しわかり辛いかな?)
でもね。購入時にお店で検品した際、
「そんなに変わったのかな、普通に色が濃いような…」
という感想を抱きました
でも、家に帰って改めて前回品と比較すると…
うん、確かに変わったのだ!
いや前回品があまりに酷すぎたのだ
思わずニッコリ
旧製品の濃い色味にOKを出した担当者を締め上げたいですねぇ
まあ、その改良された黄色であってもTOMIXよりは濃いめの味付けです
ただ、ここまで来ると好みの問題になると思います
帯色も変わりましたが実車の変化に合わせて、
・先頭車側面窓の一部開閉化工事の再現
・前面ステップ下のホーム検知装置の追加
・前面ガラスに編成番号の印刷
・ベビーカーマークの追加
の4つが上の比較画像で確認可能できるかな?
◎模型の細かいところ
帯色の比較をしたところで、他の部分も見てみましょう
商品名に「PS28搭載」とあるぐらいですから、
まずはパンタグラフから
手前が今回のひし形のPS28パンタグラフ、
後ろが前回品のPS33シングルアームパンタグラフです
取付穴は共通なのでお互いに換装可能です
クーラーは全車ともA720を搭載します
奥は参考用のTOMIXのAU720です。KATO・TOMIX共に妻面が実物と違うみたい
次に先頭車を見てみましょう
ボディと床下、および前面カバーを分離するとこのようになります
前面カバーは3つの部品から成り立っていて、
本体と前面ガラス、そして前面ガラス下のブラックフェイス部分に分解できます
前面ガラスには青のサンバイザー表現と編成番号が印刷されています
ライトは白色LEDが光源で、着色されたプリズムで色を調整しています。
画像では伝わりづらいですが、ヘッドライトの色は黄色っぽい感じです
なお、同じライトユニットを採用するE231系が電球色LEDに移行したので、209系500番台も次回分から移行すると思われます
基幹形式のモハ209形の側面です。
再びTOMIXと比較しています
KATOはモーターが小型な分、床下機器のモールドが深く彫られています
4号車・モハ208-511の「弱冷房車」表示は印刷済みです
◎入線整備
私のような面倒くさがりなので付属品取り付け作業+αぐらいのものです
信号炎管と列車無線アンテナは穴が屋根に開いているので、説明書通りに取り付ければ問題はないはずです
TOMIX製よりも太めなので取り付けやすいかと
(取り付け例)
なお「+アルファ」とは運転室内の塗り分けです
運転台部分はグリーンマックス灰色9号で塗装し、パネル部分をエナメル塗料のつや消し黒、座席を青で塗装することです
また前面の行先表示シールの貼り方にも一工夫します
説明書では『印刷面いっぱいに切り出して、前面カバーを外して貼り付け』とあります
ただ、このやり方ですとせっかくのモールドが隠れてしまい、どこかのっぺりした雰囲気になります
そこで、
行先表示・運番表示・編成札をバラバラに切り出して貼ります
バラバラに貼るメリットは他に2つあります
一つは、運番表示を自由に選べること。
もう一つは、前面行先を片方が「中央・総武線」、もう片方を「三鷹」のように分けて表示することが可能になることです
◎恒例の車両紹介
まずは基本セットを紹介
1号車・クハ209-506
千葉方の先頭車です
2号車 サハ209-521
いかにも軽そうな付随車で10両編成では4両連結されます
3号車 モハ209-511
パンタグラフ付の電動車でVVVFインバーター装置など走行に必要な機器を積んでいます。
この製品では動力車に設定されています
4号車 モハ208-511
パンタグラフ無しの電動車でSIVとコンプレッサーといった補助装置を搭載します。
中央・総武線では弱冷房車扱いなのでそのステッカーが印刷済みです
7号車 サハ209-524
基本セットに5号車を入れないのは何故だろう
そして増結セットはまとめて紹介
車両紹介は以上です
ここまで見てきたように、
前回品で問題視された帯色は改善されました
それ以外は元から定評のあった製品なので、
特にいうことはないかと思われます
細かい問題点は調べればあると思います
(例えば前面下部とスカートの隙間が広すぎるなど)
私は大満足です
実車は主に三鷹~千葉間という比較的長い距離を走り
中央急行線を走るオレンジ色のE233系やE257系
総武快速線を走るE217系やE259系、255系とのすれ違いなど
組み合わせの車両には困らないと思います
以上です
関連記事(209系500番台や総武線など)
この製品のASSYパーツでKATOの
209系500番台 京浜東北線色を弄ったお話、
(本体の説明付き)→コチラ
後継車であるE231系500番台
中央・総武線がKATOから発売されました
→コチラ
他社製品ですが
TOMIX 209系500番台 京葉線
→コチラ
ネタ話
マイクロエース製209系500番台京浜東北線→コチラ
2018年4月18日加筆修正
2018年7月11日リンク修正
2020年8月12日修正
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