こんばんは
毎度おなじみ流浪のKボーイです
さて、今日のお話は
2016年6月にされた注目のNゲージ新製品です
その車両とは
リニューアルで生まれ変わったKATOの165系、
第1弾 飯田線急行「こまがね」
ということで
KATOの品番10-1334
「165系 飯田線急行「こまがね」4両セット」が入線しました
165系は国鉄の代表的な直流用急行電車で
初代・急行電車である153系は東海道線といった平坦線向けに対して
165系は中央線といった山岳線向けに開発されました
NゲージではKATOがかなり昔から165系を発売していましたが
旧製品は古い設計ゆえに
・ベンチレーターが屋根と一体成型
・前面種別幕が非点灯構造
・車両分解は屋根から外すタイプ(一番厄介)
といった特徴があり
現在のNゲージ製品の水準からすると物足りない製品でした
それがついに、
最新製品水準で165系が完全リニューアル
気になってしまい
ついつい買ってしまいました
そのリニューアル第1弾のプロトタイプに選ばれたのは
著名な急行「東海」や急行「アルプス」でもなく
ローカルの色濃い飯田線の急行列車
急行「こまがね」と急行「伊那」仕様が発売されました
今回は「こまがね」をチョイス
「こまがね」は新宿から辰野までは
松本方面の「アルプス」に併結していた急行です
「こまがね・「伊那」ともに4両セットですが、
「こまがね」はクハ165が2両続く編成が特徴
一方の「伊那」は165系では少数派の
パンタなし中間電動車モハ165が編成の特徴です
モハ164は両方ともに低屋根車の800番台です
車種構成は新宿方から
クモハ165-70
モハ164-817
クハ165-64
クハ165-105
になります
4両のうち、クハ165-105は
快速「ムーライトえちご」用M1編成の先頭車として
165系が全廃となる2003年まで残存しました
このM1編成ですが
「ムーンライト」用編成では唯一のシールドビーム編成として
上沼垂運転区で異彩を放っていたことで有名です
(TOMIXで模型化されています)
残りの3両はJR化後直後は
波動用として三鷹電車区に在籍していましたが
1990年代前半にはいずれも廃車されています
ここまで概要を説明しましたが
改めて細かい部分を見てみましょう
先に述べたように4両中3両が先頭車ですが
中間に入るクハ165-64はライトは点灯しません
(別にライトユニットを購入して取り付ける事は可能)
また貫通ホロが取り付け済みです
まずは、お顔を見てみましょう
手持ちのTOMIXの165系と並べて
左がTOMIX、右がKATOです
KATOはおでこの種別表示器が心もち大きいかな
TOMIX製と比べて連結器周辺の隙間が気になりますが、
後述します付属の胴受けパーツがあります
そして
今回の製品で注目すべきポイントは
スリット形状を再現したヘッドライトレンズ
従来の111系や115系800番台といった製品では
ヘッドライトレンズが平面的なものでしたが
今回の165系・リニューアル品では
縦縞模様入りのレンズを新規につくられました
これが非常に模型的に見栄えがします
表面で光が反射するので非点灯状態でも
レンズ部分が真っ暗にならない上に
点灯させると非常にいい感じになります
このレンズはASSYパーツとして設定され
先に述べた115系800番台や
111系に取り付け可能だそうです
ボディと床板を分解すると
こうなります
ライトユニットは最新電車製品でおなじみ
運転台仕切りを再現したシースルー構造です
またヘッドライト部分は別パーツとなっています
そして、内装パーツは、
従来の111系や115系で明るい水色だったのを
より実車に近い濃い青となっています
次に屋根を見てみましょう
AU13Eクーラーは新規金型によるもので
既存品よりも細密がアップしました
特にファン部分の表現が素晴らしいです
なお、屋根の色はTOMIX製に比べるとかなり明るめです
(参考画像)
この辺りは好みの問題ですね
次に連結面
カプラーは飯田線旧型国電シリーズで採用された
電気連結器を模したフックのない新型タイプです
新性能電車での採用は今回の165系が初
今後の標準カプラーになるかと
洗面所にある臭気抜き窓のHゴムに
グレーが印刷されています
続いて付属品を見てみましょう
パーツ類は
・ジャンパ栓
・胴受
・ライトスイッチ用ドライバー
・前面幌です
が付属します
取付は説明書通りに行えば問題ないかと
ただ、ジャンパ栓は紛失しやすいの要注意です
(取付見本)
左が胴受無・ジャンパ栓ホース無(連結用)
右が胴受・ジャンパ栓ホース有(先頭用)
ジャンパ栓は緑色で成型されていますので
ホース部分を黒のエナメル塗料で色挿しを施しています
胴受を取り付けると足元が引き締まりますが
連結不可となるのが難点です
そして付属の行先表示シールが
「こまがね」・「伊那」セット共通のもので
かなり気合の入った内容です
「こまがね」「伊那」の他に
「みのぶ」「天竜」「富士川」のサボも収録されています
貼り方も説明書に詳しく書かれています
ここまで色々と書きましたが
どうだったでしょうか?
今回のフルリニューアルとなったKATO・165系ですが
KATOが最も気合を入れている飯田線シリーズだけあって
特に不満点もなく、非常に満足できる水準になっています
そのうちバリエーション展開が行われると思いますので
そのあたりが楽しみです
関連記事
付属シールについて解説→コチラ
2018年7月発売 KATO 「119系 飯田線 3両セット」→コチラ
KATO 165系急行「アルプス」を整備した話→コチラ
2018年8月14日一部修正