Kボーイの根岸線日記

鉄道が大好きな管理人によるブログです
主に京浜東北・根岸線について書いていきます 
とかいいつつ模型ネタ多め

リニューアルした165系~KATO 165系 飯田線急行「こまがね」を買う

2016-06-30 23:12:04 | 鉄道模型-特急・急行形

こんばんは

毎度おなじみ流浪のKボーイです

さて、今日のお話は
2016年6月にされた注目のNゲージ新製品です

その車両とは


リニューアルで生まれ変わったKATOの165系、
第1弾 飯田線急行「こまがね」

ということで


KATOの品番10-1334
「165系 飯田線急行「こまがね」4両セット」が入線しました

165系は国鉄の代表的な直流用急行電車で
初代・急行電車である153系は東海道線といった平坦線向けに対して
165系は中央線といった山岳線向けに開発されました

NゲージではKATOがかなり昔から165系を発売していましたが
旧製品は古い設計ゆえに
・ベンチレーターが屋根と一体成型
・前面種別幕が非点灯構造
・車両分解は屋根から外すタイプ(一番厄介)
といった特徴があり
現在のNゲージ製品の水準からすると物足りない製品でした

それがついに、
最新製品水準で165系が完全リニューアル


気になってしまい
ついつい買ってしまいました

そのリニューアル第1弾のプロトタイプに選ばれたのは
著名な急行「東海」や急行「アルプス」でもなく
ローカルの色濃い飯田線の急行列車

急行「こまがね」と急行「伊那」仕様が発売されました

今回は「こまがね」をチョイス

「こまがね」は新宿から辰野までは
松本方面の「アルプス」に併結していた急行です


「こまがね・「伊那」ともに4両セットですが、
「こまがね」はクハ165が2両続く編成が特徴

一方の「伊那」は165系では少数派の
パンタなし中間電動車モハ165が編成の特徴です

モハ164は両方ともに低屋根車の800番台です

車種構成は新宿方から


クモハ165-70


モハ164-817



クハ165-64



クハ165-105
になります

4両のうち、クハ165-105は
快速「ムーライトえちご」用M1編成の先頭車として
165系が全廃となる2003年まで残存しました

このM1編成ですが
「ムーンライト」用編成では唯一のシールドビーム編成として
上沼垂運転区で異彩を放っていたことで有名です
(TOMIXで模型化されています)

残りの3両はJR化後直後は
波動用として三鷹電車区に在籍していましたが
1990年代前半にはいずれも廃車されています

ここまで概要を説明しましたが
改めて細かい部分を見てみましょう

先に述べたように4両中3両が先頭車ですが


中間に入るクハ165-64はライトは点灯しません
(別にライトユニットを購入して取り付ける事は可能)
また貫通ホロが取り付け済みです

まずは、お顔を見てみましょう
手持ちのTOMIXの165系と並べて

左がTOMIX、右がKATOです

KATOはおでこの種別表示器が心もち大きいかな

TOMIX製と比べて連結器周辺の隙間が気になりますが、
後述します付属の胴受けパーツがあります

そして
今回の製品で注目すべきポイントは

スリット形状を再現したヘッドライトレンズ

従来の111系や115系800番台といった製品では
ヘッドライトレンズが平面的なものでしたが
今回の165系・リニューアル品では
縦縞模様入りのレンズを新規につくられました

これが非常に模型的に見栄えがします

表面で光が反射するので非点灯状態でも
レンズ部分が真っ暗にならない上に


点灯させると非常にいい感じになります

このレンズはASSYパーツとして設定され
先に述べた115系800番台や
111系に取り付け可能だそうです

ボディと床板を分解すると


こうなります

ライトユニットは最新電車製品でおなじみ
運転台仕切りを再現したシースルー構造です

またヘッドライト部分は別パーツとなっています

そして、内装パーツは、
従来の111系や115系で明るい水色だったのを
より実車に近い濃い青となっています

次に屋根を見てみましょう

AU13Eクーラーは新規金型によるもので
既存品よりも細密がアップしました

特にファン部分の表現が素晴らしいです

なお、屋根の色はTOMIX製に比べるとかなり明るめです

(参考画像)
この辺りは好みの問題ですね


次に連結面


カプラーは飯田線旧型国電シリーズで採用された
電気連結器を模したフックのない新型タイプです

新性能電車での採用は今回の165系が初
今後の標準カプラーになるかと

洗面所にある臭気抜き窓のHゴムに
グレーが印刷されています

続いて付属品を見てみましょう

パーツ類は
・ジャンパ栓
・胴受
・ライトスイッチ用ドライバー
・前面幌です
が付属します

取付は説明書通りに行えば問題ないかと
ただ、ジャンパ栓は紛失しやすいの要注意です


(取付見本)
左が胴受無・ジャンパ栓ホース無(連結用)
右が胴受・ジャンパ栓ホース有(先頭用)

ジャンパ栓は緑色で成型されていますので
ホース部分を黒のエナメル塗料で色挿しを施しています

胴受を取り付けると足元が引き締まりますが
連結不可となるのが難点です


そして付属の行先表示シールが


「こまがね」・「伊那」セット共通のもので
かなり気合の入った内容です

「こまがね」「伊那」の他に
「みのぶ」「天竜」「富士川」のサボも収録されています

貼り方も説明書に詳しく書かれています

ここまで色々と書きましたが
どうだったでしょうか?

今回のフルリニューアルとなったKATO・165系ですが
KATOが最も気合を入れている飯田線シリーズだけあって
特に不満点もなく、非常に満足できる水準になっています

そのうちバリエーション展開が行われると思いますので
そのあたりが楽しみです


関連記事
付属シールについて解説→コチラ
2018年7月発売 KATO 「119系 飯田線 3両セット」→コチラ

KATO 165系急行「アルプス」を整備した話→コチラ

2018年8月14日一部修正

コメント (3)

続かなかったは惜しい・KATOの低速ギア仕様の動力車

2016-06-27 00:09:08 | 鉄道模型‐全般

こんばんは

このブログはユーモアに理解を示してくれる方に向けて
書いているKボーイです

さて

私は小学生の頃からNゲージを所有していますが
車両の走らせ方は、今思えば間違いなく暴走に近いものがありました

無論脱線するようなフルスピードではありませんが、
Nゲージサイズでの実車の加減速・速度を意識した走らせ方、
つまりスロースタートやスケールスピードなんて考えた事がなかった。

それだけ現在は大人になったということでしょう。

ところが
低速でゆったりと走らせるには手間と困難が伴います。

まず線路と車輪がよく清掃されている事が必須で、
集電不良箇所があると低速での安定性は悪くなってしまい、
途中で立ち往生してしまうこともしばしば。

自宅のエンドレスならともかく外のレンタルレイアウトでは最悪です。
狭いレイアウトの下に潜って立ち往生した所に行って、
車両を軽く手で押して(神の手)再起動させる、なんてことも。

手っ取り早いのは動力車のギアを低速寄りにセットすることですが
ミニ四駆とかと異なりNゲージではギア交換という概念はあまりない。

しかし、2000年代前半にKATOが低速ギアを使った電車を発売した事がありました。



採用例はこのE231系500番台の山手線初回ロットとE231系近郊形です
どちらも2003年発売だったはず

追記:2005年発売のE231系東海道仕様も低速ギアを採用している模様

メーカーの公式ホームページにおける製品情報(E231系近郊形)では
『スケールスピード走行を実現のため、
実感的かつ安定した低速走行性能が得られるよう改良された動力車を採用。』
と記載されています



大きな画像→コチラ

右側が低速ギア装備のE231系500番台の動力で
左側が比較用の現行のフライホイール動力です。

心持ち右側の低速ギアの方がギアがきめ細かい、つまり歯数が大きいです。
(ちなみにウォームギアを見るともっとわかります)


左が通常のギア、右が低速ギアです



この低速ギアは2000年代のKATOのNゲージにおける
新たな試みの一つだったのでしょう

しかしながら後が続かなかった

私はE231系で初採用したのが災いしたと思う

E231系は当時の最新の電車であり、キビキビ走るイメージがある
ましてや語弊があるが、E231系を買うような若年層は
高速運転では唸るばかりで速くならない低速ギアの
のんびりとした走りに我慢できるはずがない

結局はこの低速ギアは1回限りで、
単品からセット販売となった2005年ロットでは通常ギアに戻ったようです

現在はフライホイール動力を採用することで、低速での安定性を増したので
低速ギアなんて不要なのかもしれませんが
初採用が国鉄型気動車や旧型国電なら評価が変わったと思う。

主な購入層が年配だろうし、そこまで高速である必要性が薄いからね。

スカ色の旧国をヌルヌル走らせるなんて素敵だと思いませんか?

ともかく低速ギアは短命に終わったけど
リアルな模型だからこそ、リアルな走りを追求したいという
当時のKATOの担当者の意気込みは忘れてはいけないと思う

以上です

コメント (5)

KATO営団地下鉄千代田線6000系の増結セットを買う

2016-06-25 17:30:18 | 鉄道模型-通勤・近郊型

こんばんは

なんか怪しい電話には
「はぃぃ~」と答えるKボーイです

ここ最近
走らせていない模型を売却するする一方で
中途半端な状態だった車両の整備をしています

その一環で

先日再生産となった
KATOの営団地下鉄千代田線6000系の増結セットを購入

基本セットは1年半前の正月福袋で入手
その時の記事→コチラ


出来は申し分ない

増結セットの目玉は

車両基地内で編成を分割した際に使われる簡易運転台を再現した車両

左がその車は、右は通常の幅広貫通路

ライトはモールドのみです

営団6000系には私の手持ちの車両の中で唯一の室内灯を搭載


KATOの純正の室内灯クリアです


大きなお友達(プラレール)と

プラレールは「地下鉄電車」という商品名でしたね
現在のラインナップには入っていないようです

どちらも営団6000系のらしさが出て非常に良い

オマケ



やっぱり6000系は3色LEDより幕車が良い
「多摩急行唐木田」が好きだったなあ

以上です

関連記事

鉄コレ 東京メトロ6000-系(6000系ハイフン車)
コチラ



 

コメント

久しぶりに~蒲田車掌区のアレ(蒲田~上野)

2016-06-19 17:10:54 | 根岸線関係

こんばんは

時々取り上げる京浜東北・根岸線の
車掌さん向け啓発ポスター

ユーモア溢れる出来で

私のパソコンの画像フォルダが潤ってしまう

過去記事 2015年7月20日
『久しぶりの東神奈川車掌区謹製・根岸線のアレ』

最近は、東神奈川車掌区ばっかり紹介していましたが
久しぶりに蒲田車掌区の分も溜まってきたのでご紹介

蒲田車掌区は5年ぶりにですかね
過去記事 2011年5月13日
『蒲田車掌区の「ポツ」シリーズは芸術的』

最近の東神奈川車掌区は「ポツ」と書かずに「時刻の確認」
と書くことが多いですが
蒲田車掌区は現在も「ポツ」を使用しているのが特徴

まずは上野駅の大宮方面ホーム

「ポツしか見ねえ」

意識あるポツの確認

元ネタがあるのか…?

あれ、レピーターは?

少し困惑

一方の大船方面

快速の停車駅に注意しましょう

平日は御徒町通過・休日は停車です


お次は秋葉原駅です

この駅は大宮方面のみポスターがあります
上野駅の大船方面と同様に
御徒町駅停車・通過への注意喚起です

こっちは上野駅よりユルユルな感じ


神田を飛ばして次は東京駅
大宮方面・大船方面共通です


STAY!
ポツと信号は見た?見てないならもう1回最初からチェックしよう

WAITではないのか…

古い表現ですが、「stay」にも「止まれ」という意味はある


次は快速運転区間の南端の浜松町駅
ゆえに快速区間が始まる大宮方面のみ注意喚起があります

次の停車駅はどっち?

アンテナと信号炎管をクイズのボタンか何かに
見立てるのかな

間違えたら乗務停止の罰ゲーム


次はお隣の田町駅



みーんなカードを見るフィーユ!!

何層にも重なったミルフィーユのように
何度もカードをチェックしよう!

ミルフィーユの断面が乗務員の行路表になっているのもポイント

ミルフィーユ、好きですか?

何故にミルフィーユなのか?
田町駅前には森永製菓の本社はありますが


次は品川駅

Don't miss time!

時刻(ポツ)を見逃すな!
思い込みは捨てろ!

両方向共通です

大森駅は

上野駅大宮方面と同じ「ポツしか見ねえ」


最後に蒲田駅大船方面

意識を持った基本動作!
指先に魂を!

黒い影の人が怪しすぎるのは置いておきましょう



コメント

落合南長崎駅にあるホビーセンターカトーの広告に震える

2016-06-18 10:42:28 | 変な文章

〇「変な文章」カテゴリーですから、どこまで本気なのだろうか…

本日もご覧いただきましてありがとうございます。

毎度おなじみのKボーイです

日本を代表するNゲージメーカーである関水金属、もといKATO

その関水金属本社、および直営店のホビーセンターカトー東京店(以下ホビセン)は東京都新宿区西落合あります。

最寄りの駅はご案内の通り地下鉄大江戸線の落合南長崎駅です。

その地上へと向かう階段の所に、ホビーセンターカトーが広告を出しています。

それがコチラです。


店の前に置かれている京急230形デハ268と、その前に少女と動物たち

不思議なタッチの絵ですね。私苦手なの。

それは置いとくとして、絵の下にポエムがあります。


私はこれを読んで背筋がゾクゾクしました

以下、おおまかな説明

題名は『線路をつなごう、どこまでも』

場面は友達といっしょにホビセンへとやってきた主人公。ところが、友達は皆どこかへ散らばってしまい、取り残されてしまう

(そんな広い店ではないのですが…)

『私だけ鉄道模型のこと知らないし、興味もないし、仕方ないかって思いながら、なんとなく2階へ続いている階段を上ってみた。』

(2階は体験レイアウトとサービスコーナーです)

階段からは外にあるデハ268形車内の青いシートが見える。

(実物)

『私はふいにとても懐かしい気持ちになった。昔住んでいた町を走っていた電車のシートと同じ色だったからだ。ガラスに映った私の顔は、いつの間にか微笑んでいるようだった。』

(香川のことでんのことか?)

2階の大きなレイアウトの周りに人々が集まっていろんな鉄道模型を走らせている。新幹線や小さい窓が沢山並んだ青い列車、主人公が通学で使う銀色の車体に帯がついている地下鉄もあった

『気がつくと、いっしょに来た友だちもレイアウトの周りに集まって、それぞれのお気に入りの風景を見つけて陣取っている。何となくお互いに目が合って、無言で笑い合った』

(ちょっと気味悪い光景のような…)

鉄道模型に興味のなかった主人公も楽しくなってきたようだ

『みんなが持っている紙袋の中には、どんな電車が入っているんだろう。新しいの?古いの?私が乗ったことのある電車?』

(ホビセンで車両セットを買う人はそんなにいないような…)

そしてクライマックス

『下に行って、私が知っているあの電車があるのか
探しに行かなくちゃ』

こうして主人公は素晴らしき鉄道模型の世界へと飛び込んだ。実に微笑ましいと思いませんか?

 

なりませぬ!
このげに恐ろしい世界に飛び込むなんて…

際限なく続く欲望、止めようと思っても止められない恐怖

『鉄道は、風景とともに、思い出の中をいつも走る。そしてそこには、レールがある。だから途切れないように、つないでゆこう。どこまでも。いつまでも。』

(Nゲージの線路はエンドレス配線が基本よね)

レールと同じように、途切れることのない衝動買い。新製品発表の度に、聞こえてくる悲鳴。この輪廻に飛び込んだら最後である。

そして、この恐ろしい世界に飛び込む過程を克明に描写したポエム

私は体の震えが止まらない(勝手に震えてろ)

さて改めて広告を見る。この少女は、ポエムの主人公のなれの果てか。動物たちは少女の使い魔なのか。



(ホビセンにあるパンフレット)
そして意味深げなKATO印の黒い紙袋

まさか、ホビセンでこの少女に魅入られた者は、財布の福沢先生が減り、手には紙袋を持って帰ってしまうのか。

なんと恐ろしい世界なんだ…。


つまりこういう事である(半分イメージです)


それだけホビセンは特別な場所ということか

ああ、バカバカしい。

以上です

関連記事
ホビセンのジャンク市に行ってみました→コチラ

コメント