Kボーイの根岸線日記

鉄道が大好きな管理人によるブログです
主に京浜東北・根岸線について書いていきます 
とかいいつつ模型ネタ多め

今回はKATOの日産カーパックコンテナをなんとか買えた件

2023-09-03 22:02:02 | 鉄道模型-機関車・貨車・客車

こんばんは

毎度おなじみのKボーイです

先月末にKATOから日産カーパックコンテナこと、U41A形コンテナ・ゼロ仕様が発売されました。

前回の日産陸送仕様は予約がショートし、欲しい数が入手できずに他の方に譲ってしまいましたが、

今回は無事に買えました。

というより、お店の人もトラウマだったようで、余分に発注を入れたみたいです。

3個入りで、印刷されている番号は「U41A-9507」「U41A-9516」「U41A-9525」です。



(トリコロールカラーのコンテナです)


(実物・U41A-9516)

さて、この日産カーパックコンテナですが、根岸線でも見られました。

恐らくは横浜本牧発着が一番目立っていたと思われます。

輸送形態としては、日産の栃木工場で生産された輸出用高級自動車を、宇都宮貨物ターミナル駅から輸出基地至近の横浜本牧駅まで運ぶもので専用編成が組まれていました。

ただし通年運転ではなく、11月から翌年3月ごろの繁忙期のみでした。言ってしまえば、キャリアカーが足らない時の補助輸送手段でした。

最後に運転されたのは2007年度です。2008年はリーマンショックがありましたし、また2010年頃から栃木工場で生産された完成車の一部を日立港から北米に輸出するようになり、鉄道で輸送する理由がなくなったのが大きいと思います

最後の年の2007年当時、宇都宮発は早朝根岸に到着する8588レが専用に仕立てられ、返空にあたる横浜本牧発は川崎貨物行5692レで川崎貨物継走でした。

その頃私はガキだったので早朝の8588レを撮ることはなかったのですが、5692レは何回か撮る機会がありました。

2007年のカーパックの牽引機は、8588レは新鶴見機関区のEF65、5692レは高崎機関区EF64が所定でした。

5692レの方はしばしば高崎機関区EF65の代走ありまして、EF65 535号機や当時JR貨物に貸し出しされていた501号機も入っていました。

今思うに現場の方々の粋な計らいだったと感じております。



(返空にあたる5692レ 先頭はEF65 535 2007年12月14日)


さて、当時のカーパック編成ですが、コキ104形(あるいはコキ106形)2両に、コキ100・101形(コキ102・103形)などのユニット車4両の6両で、コンテナはフル積載(18個)という組成で変動は皆無だったと記憶しています。毎日見てないからわからないけどね。

上の画像で言えば、前2両がコキ104形で、後ろ4両がユニット車です。

専用編成だった8588レに対し、5692レには川崎車両所へ検査に向かうコンテナ車も連結されていました。

(EF64 1006のカーパック列車 2007年12月7日)
なので、カーパック単独編成よりも機関車次位に空のコキが連なった編成が多かったと記憶しています


粗い画像で申し訳ありませんが、こちらはPトップこと、501号機が入った時のカーパック(2008年1月7日)。こちら空コキが2両つないでありました。

しかし、今にして思えば、何で編成をしっかり記録しなかったのが悔やまれます。

2008年3月改正後、わずかな期間EF66がカーパックをけん引することがありましたが、残念ながら記録がありません

ここまで、KATOの日産カーパックコンテナが待望の再生産ということで、青春時代の思い出をつらつら書いてみました

私にとってはどストライクなのと、コンテナ本体のインパクトでついつい忘れがちですが、カーパックコンテナ自体マニアックなシロモノです。コンテナに表記があるように九州の苅田港にも運んでいたようですが、どのような編成だったのか見当もつきませんね。

 

以下、個数制限を食らった時の過去記事

ようこそおいで頂きまして厚く御礼申し上げます

Kボーイでございます

ただ今私、楽しいはずのNゲージ趣味で悲嘆に暮れています。

何が起きたかと申しますと、

KATO 日産カーパックコンテナ、個数制限食らいました。

UA41Aを6セット予約のはずが、半分の3セットなんですよ~。

な~〜にぃ〜~!? やっちまったな!!

予想…覚悟はしていたんです。
事前に行きつけの模型店から、
「店ごとに割当制になるからきちんと供給できるか怪しい」
と言われていたから。

腹が立ちますが店に怒りをぶつけても仕方がありません。現実を受け入れるしかないのですが。

ええと、何と言えばいいのやら…。
昔「さよならあさま事件」に巻き込まれた人はこういう気持ちだったのですね

「さよならあさま事件」、私は昔話で聞いた程度です。

KATOが『189系 さよなら特急「あさま」』セットを発売した際、2両増結セットが極端に不足、予約分すら十分に供給が行き届かなかった伝説の事件。販売店に大きなトラウマを植え付けたようで、古くからある個人模型店では今でも語り草となっています。私も鶴見にあった模型店でその昔話を伺いました

似たような事が、わが身に降ってくるとは…

どうしてこんな事になったのか。

行きつけの店で聞いた限りでは、
日産カーパックコンテナは前回生産時に大して売れなかった、だから数を絞った
とのことです

そうか、前回は売れなかったのか。

ここ15年のKATO製Nゲージ製品については、問屋への受注締め切り内に予約をすれば「買えない」という事は無かった。それだけに私は多大なショックを受けました。

ただ私にも落ち度はある。

有力店ではなく小さな模型店で予約したからね。

まして、嫌な予感がした時点でメーカー直販である「KATO鉄道模型オンラインショッピング」で予約、という手があったのだから、自己責任とも言えるでしょう。そこは大いに反省しております。つまり、本当に欲しいならそれなりの手順を踏むべきだったということでしょうな。

あと「Nゲージは予約すれば買えて当然」という認識そのものが甘かったのかな。予約しても買えないというのはプラモデル界ではよくあるようなので、別にNゲージで起きても何ら不思議は無かったのに、勝手にショック受けてやんの。

どっちにしても今回の一件で私の中で何かが「プツン」と切れたような感じがいたします。それと同時に、たかがNゲージに必死になることは無いわな、と開き直りの様な感情が芽生えております。

易々とは再生産しないだろうし、半分しか手に入らない全部キャンセルして他の人に融通しちゃおうかな。結局3個確保できても結局不満しか残らない。それだったら買わない方がマシ。そのあたりは店と交渉しますわ。もちろんバーター付きで。

まったく、少し前まで舞い上がっていたのがバカみたいですね

 

以上です

 

コメント (2)

Nゲージで1980年代前半の東北本線の旧客普通列車を仕立てた話

2023-07-17 11:56:28 | 鉄道模型-機関車・貨車・客車

(この記事は2021年2月に投稿した記事の修正版です。)

こんにちは

毎度おなじみのKボーイです。

今日もNゲージのお話です。

テーマは、ED75形と旧型客車で1980年代前半の東北本線の普通列車を仕立てよう、です。



(ED75と青色多めの旧型客車の組み合わせ)

東北本線の黒磯以北では、1985年3月まで旧型客車による普通列車が運行されていました。1985年3月というと、東北新幹線が上野まで延伸、首都圏では205系電車が山手線に登場した頃です。

もちろん私は実物を知らない世代ですが、赤いED75の後ろに連なる茶色や青色の客車列車は、まあ、乗る分には現在の電車の方が快適でしょうが、旅情を誘う姿ではないでしょうか?

その旧客による東北本線普通列車をNゲージで再現するのですが、一応2年前にも編成を仕立てました。

(2年前のもの)
この時は機関車がトミックスのED75 0番台前期型で、客車はKATOの旧客の組み合わせで、客車の編成はかなり適当でした。

そもそも、2年前にトミックスから東北本線普通列車セット(品番98712)が発売されましたが、このセットの客車はオハフ61形、スハ33形、オハフ33形、スハ43形、オハ35形、スハフ42形の6両セットで、青い客車はスハ43形とスハフ42形の2両だけでちょっと面白くない。

またトミックス製で揃えようとした場合、増結用車両の在庫がないという問題にぶつかりました。一方でその頃KATOはスハ43系各種、茶色の35系の再生産があって、旧型客車の市中在庫が豊富でした。なので多少のデメリットに目をつむってもKATOを選びました。

その後も様々な文献を当たり、新たな知見を得ながら自分の中で理想のイメージが出来上がりました。

個人的な理想は

  1. 1982年前後の黒磯-仙台間の列車
  2. 客車は、盛岡客貨車区所属車をイメージして青色の近代化改装車が中心
  3. 8両から10両程度の編成

としました



(その理想を求めた結果がこちら)

まずは機関車のED75からです。

最初はトミックス製のままでも良かったのですが、やっぱりKATO製がいい

そこで1000番台・前期形を購入しました。



(製品状態)
誘導員手すりと解放てこは出荷段階で取付済みです



(付属品)
選択式のナンバープレートは1004・1008・1011・1014号機が収録されています。このうち1982年3月時点で1008号機のみが青森で、残りの3機は長町機関区の配置でした。

仙台以南を念頭にすると長町機関区所属機を選ぶのが自然で、今回は1004号機を選びました。


(整備後)

ところで、付属品には2エンド側に取り付けるジャンパ栓があります。

説明書によると、カプラーに干渉する場合があるので、連結する場合はジャンパ栓を取り付けないで下さい、と記載があります。


(説明書)
実際に取り付けたところ、確かにカプラーに干渉するようです。ナックルカプラーに交換すれば、許容範囲内に収まるかな、とは思いますが、ジャパン栓を取り付けると下り列車用になってしまうと思ってください。

機関車のほうはここまで、客車の話に移ります。

優等列車と違って、普通列車の編成を知るのは容易ではありませんが、『J train』のVol.75に1983年から1985年にかけての東北本線の旧客の編成例が掲載されているので、そちらを参考にしました

いくつか掲載されていた中で、良さそうなのが1983年頃の黒磯発一ノ関行き131列車でした。昼下がりの14時台に黒磯を出て、夜の22時台に一ノ関に到着する列車です。

客車は盛岡客貨車区所属の8両と、仙台運転所所属の2両による10両編成で、途中仙台で後部の仙台車を切り離したそうです。

掲載されていた編成例では、

  • 機関車(ED75 )
  • スハフ42
  • オハ47
  • スハ42
  • スハフ42
  • オハフ33
  • スハ43
  • オハ46
  • スハフ42
  • スハ43(仙台まで)
  • オハフ61(仙台まで)

の編成でした。

後ろの仙台車は増結車という扱いでしょうか。また、盛岡車の8両も客車運用の視点では4+4の組み合わせになります。電車に例えるなら、131列車は4+4+2の10両編成なんですね

なお1982年3月時点での盛岡客貨車区の旧型客車は

  • オハ35形 1両
  • オハ47形 31両
  • スハ43形 26両
  • オハフ33形 24両
  • オハフ45形 2両
  • スハフ42形 35両

でした。オハ46形が見当たりませんが、この後に他区から転入してきたようです。

この131列車を念頭に、編成も組んでみます。
客車は単品製品が中心ですが、

品番10-0340-1『旧型客車4両セット(ブルー)』の車両も組み合わせます。

このセットの詳細記事は→コチラ


そして、出来上がったのがさっきも画像に上げたこの編成です。

 


機関車はともかく、客車の所属標記や車番は明らかに違いますが、その辺は目をつむって、とにかくイメージを大切にします。

車種は以下の通りです。



スハフ42形(ブルー・アルミサッシ仕様) 
『旧型客車4両セット(ブルー)』セットより。



オハ47形(ブルー) 品番5135-2より


スハ43形(ブルー) 品番5133-2より


スハフ42形(茶) 品番5134-1より



オハフ33(一般形・茶) 品番5128-1より



オハ47形(ブルー・プレス製ドア) 
『旧型客車4両セット(ブルー)』セットより

 



オハ46形(ブルー) 
『旧型客車4両セット(ブルー)』セットより


スハフ42形(ブルー) 品番5134-2より



オハ35形(ブルー・一般形) 品番5127-2より



オハフ61形 品番5267より

これで客車10両編成の出来上がりです。

もちろんメンバーは固定しなくても良くて、

他に手元ににスハ43形の茶色とオハフ45形のブルーもあるので、適宜車両を入れ替えて楽しめます

ちなみにオハフ45形は、オハ46形ともに最近になって単品で発売されました


スハ42形の軽量版ですが、屋根色と屋根布押さえがない妻面といった違いが楽しめます

こんな感じで旧型客車による東北本線普通列車ができました。



(最後尾のテールライトをつけて)
旧型客車に限らず、今では客車列車そのものが貴重になりましたね。



(東北特急の485系と)
編成例は東北新幹線開業後の1983年のものでしたが、そこまで厳密にはこだわりません。

最新の電車群もいいですが、たまにはこういうネタも良いかと

 

以下、説教臭い雑談

 

若いころの私、10年から15年ぐらい前ですが、こういった旧型客車には興味はなかったですね。ていうか、2000年代を走る国鉄車に興味があっても、国鉄時代そのものに関心がなかった。東北本線の客車列車に乗ったことはないし、京浜東北線の103系と違って私にとっては「懐かしいもの」ではない。それがどうしてこうなったか?

いろいろ考えても明確な答えはないですね。

知り合いの影響?

模型メーカーの策略?

私は現実逃避、というのが強いかな

今の鉄道に希望が持てないから、現実逃避しているのでしょうね

本来は鉄道というのは社会インフラであって、社会が変われば役割が変容するのは必然ではあります。そして変容について行けずに役割が終わったものは消える運命です。赤字ローカル線そうだし、国鉄末期に廃止された小荷物輸送もそれですね。

とは言え、そんな鉄道を趣味に「してしまった」立場からすれば、頭でわかってはいても昨今の鉄道の状況は目をそむけたくなりますね。ローカル線のさらなる廃止議論もあるし、幹線の貨物列車も度重なる災害で不安定になりつつあります。

身近なところを見ても、みどりの窓口は削減されるし、駅員も減ってホームの立ち番もどんどん省略。先日横浜駅の東海道線ホームから立ち番が消えましたからね。ますます人が消えて、鉄道はますます無機質なものなっていくのでしょう。そして、その方向性は変わることはない。

でも、それは趣味的なのであって、現実には東海道新幹線の最新のN700Sは快適だし、今のところ指定席券売機で十分です。

でも趣味的には面白くない。そんな現実に目をそむけたくなるから、今の視点からすれば非効率で無駄の多かった時代の鉄道に憧れを抱いてしまうのではないか。そう考えると、自分だけの世界をつくれる鉄道模型は強いですね。現実の数少ないネタに集中して疲弊するよりは…。

うーん、答えは一つではないと思います

こういうのは人が集まって一晩中議論してもきっと答えはでないですよ、きっと

以上です

コメント (2)

KATOのEF58 150号機 宮原機関区・青色で1980年代の荷物列車を再現する

2022-06-30 02:04:01 | 鉄道模型-機関車・貨車・客車

こんばんは。

毎度おなじみのKボーイでございます。

まあ、暑いですね。これから夏本番だというのに連日の猛暑で堪りませんね。

まあ体調を崩さないように気を付けてお過ごしくださいませ。

さて、今日もNゲージのお話になります。

内容としては「入線記事」ではなく、こんな事をして遊びますよ、というお話です。

テーマは「EF58 150号機がけん引する1980年代の荷物列車」です。

荷物列車、正確には急行荷物列車ですね。国鉄末期の1986年11月のダイヤ改正で廃止されましたので、今は見ることはできません。荷物列車は物を運ぶという点では貨物列車と同じですが、何がどう違うのかと問われると私には上手く説明できませんね、ハイ。

ともかく、突如として荷物列車に興味を持ったわけですが、明確な理由はないですね。

でも興味を持った背景みたいのはあります。

と言うのも我が家には以前から、


KATOの品番3049-2「EF58 150 宮原機関区・ブルー」がありました。

2020年の年末に寝台急行「きたぐに」と同時に再生産されたものを買いました。

実車は有名なので、詳しい説明は不要かと思いますが、まあ、長年宮原機関区を拠点に活躍し、現在は京都鉄道博物館に収蔵されている、とだけ言えば十分ではないでしょうか。

その京都鉄道博物館では、茶色ではなく青とクリームの新標準色で保存されているのが良いですね。

(京都鉄道博物館で展示中の実車)



(製品状態)

今回は入線記事ではございませんが、模型の概要も書いておきます。

〇模型の主な仕様

  • 時代設定は国鉄時代の昭和50年代
  • 車体は青色にクリーム色の前面警戒色の新標準色を再現
  • 車体は専用ボディでナンバーは車体と一体表現
  • 「東芝」のメーカーズプレートは印刷済み
  • 側面のフィルターはビニロックフィルター化された姿を再現
  • 前面ステップが左右に分割される前の姿を再現
  • パンタグラフはPS15を搭載

実車の前面ステップが左右が分割されたのは車籍復活後なのかな?

少なくとも今京都鉄道博物館に展示されている実車を見ると、前面ステップ左右に分割されています。

(展示中の実車)
ステップを分割したのは、そのままだと大きなヘッドマークが取り付けた際に干渉するのが理由かな?

〇付属品

  • 交換用ナックルカプラー×2
  • ホイッスル
  • 握り棒・信号炎管(銀色)

特定機なのでナンバープレートもないので付属品はシンプルですね。

(画像左から、交換用ナックルカプラー、ホイッスル、そして握り棒と信号炎管です。)


なお、説明書は茶色と共通です。

各付属品の取り付け方は説明書に書いてあります。

製品のアーノルトカプラーをナックルカプラーに交換する際は、先台車を外して交換します。

説明書では先台車のエンドビームを取り外してカプラー交換とありますが、実際そこまでしなくても、ステップを外せば交換できます。

付属品取り付け後はこちらです。


握り棒は付属品を取り付けましたが、こだわるならタヴァサの金属製パーツに交換しても良いでしょう。

その他、細かい所をどうぞ。


(側面)



(屋根上)



(パンタグラフはPS15です)



(2エンド側の運転席部拡大)
検査標記は「50-3 鷹取工」ですかね?

 

模型の細かい所はここまでにして、話を元に戻しますか、

でね、こいつに本当は14系座席車を牽かせたいと思って買いました。

何故14系座席車かと言えば、14系使用の臨時の特急「踊り子」を再現したいからです。

で、150号機は大阪の機関車ですが、実は国鉄時代に14系「踊り子」をけん引したことがあって、当時の『鉄道ピクトリアル』の投稿コーナーに掲載されてました。もちろんネットにも画像が上がっています。

しかし、Nゲージで国鉄仕様の14系座席車というのは、今は簡単に入手できない状況です。

弱りましたね。

そのまま塩漬けという選択肢もありますが、
EF58と言えば荷物列車も欠かせないよね?

それに今ならKATOの荷物車が入手しやすい。

と言うことで突如沸き上がった荷物列車への情熱。

手持ちの車両を考えると、やっぱり1980年代が理想です。

ということで、

まずはマニ44とマニ50を2・3両ずつ買ってきた。

どちらも昭和50年代前半に登場して、10年も経たずに荷物列車廃止の憂き目にあった悲運の車です。



マニ50の方は近代化された荷物車という外観ですが、パレット輸送用のマニ44なんて見た目は貨車だよね。

そのマニ44形がKATOから製品化されたのはごく最近のことです。

大昔はGMキット、少し前はお高いGMの完成品を買うしかなかったからね。



そんなマニ44の出来の良い完成品が容易に手に入るなんて、西落合に感謝。

さて、この二つだけでは模型的は少し寂しい。

いや、実際に、ほぼマニ50とマニ44のみで組成された荷物列車が1980年代にありました。

それが横浜羽沢発名古屋行きの急荷2033レで、荷物車7両と編成も短くお手頃で、かつ宮原機関区EF58形の受け持ちでした。

『鉄道ファン』1982年10月号によると、以下ような編成でした

  • 機関車
  • マニ44
  • マニ44
  • マニ
  • マニ
  • マニ
  • マニ44
  • マニ

という組成でした。なお、「マニ」は一般荷物車のことですが、1980年代の2033レの場合マニ50形が殆どだったようです

こんな青色のマニ44とマニ50で統一された編成も良いですよ。
でも、やっぱり郵便車も連結した列車も再現したい。

で、色々と調べて、宮原の58が受け持ちの東小倉発汐留行き急荷30レが良さそうだ、ということがわかりました。

同じく『鉄道ファン』1982年10月号によると、東小倉から横浜羽沢の編成は以下の通りです

  • 機関車
  • マニ
  • マニ44(名古屋まで)
  • マニ(名古屋まで)
  • ワサフ(横浜羽沢まで)
  • スユ44
  • オユ12(もしくはスユ15)
  • ワキ
  • ワキ
  • マニ

荷物車・郵便車は9両ですが、なかなか楽しい編成です。マニも茶色だったり、マニ50形だったりです。

これも再現してみたい。

参考にした『鉄道ファン』1982年10月号には荷30レの写真がありますが、この茶色い荷物車の形式は何?

スニ40とワキ8000って何が違うの?

参考文献を読みつつも荷物列車の深みに陥ったようです。

で、郵便車オユ12を入手するために、


品番10-899『郵便・荷物列車「東海道・山陽」6両セットA』も購入

このセットにはオユ12の他にマニ60が2両、マニ36、スニ41、スニ40が含まれています。

他に必要は車両は単品で購入。


こちらはワサフ8000

その他、ワキ8000


そしてスユ44です


さて、ご存知の方も多いと思いますが、KATOのスニ40、ワキ8000、スニ44は車体が全て共通金型で、標記の印刷のみ異なります。


厳密には車体長が違うとのことですが、その分価格は控えめです。

こうして、必要な車両を買い足してゆきます。

散々こねくり回した結果、こうなりました。


荷物車16両大量増備。

まあ、そんな感じでございます。


何でこうなってしまったのか。

自分でもわかりません。

それだけ調べると荷物列車が魅力的に映るからでしょう。


それこそ『郵便・荷物列車「東海道・山陽」6両セットA』の説明書の実車写真の編成も中々です。

しかも牽引機は150号機で、再現してくれと言わんばかりである。

すっかり荷物列車の虜になったようです。

いやあ、少し前まで荷物列車の何が楽しいのだろうと思ってましたが、やっぱり車種の多さに、様々な編成パターン。知れば知るほどに滋味あふれる列車でした。

どこまでこだわるかとは人それぞれだと思います。

それこそ車番まで徹底的に特定編成こだわるか、ある程度の規則には従うか、あるいは本当に適当に楽しむとか。その人の性格とか、あるいは趣向が出てくると思います。

以上です。

 

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KATOのEF210形・0番台初代製品と最新の300番台を並べる

2021-10-22 09:43:55 | 鉄道模型-機関車・貨車・客車

ようこそおいで頂きまして厚く御礼申し上げます。

毎度おなじみのKボーイでございます

この前、KATOのEF210-300番台・JRFマーク付きの入線記事を書きました(記事→コチラ)。

引き続き、通常品の桃太郎ラッピングの入線記事を書いても良いのですが…。
それでは似たような内容になるので面白くない。少し趣向を変えましょう。

私の手元には、2000年に発売されたEF210形の初代製品があります。最新300番台は2021年の発売ですから、約20年の差です。その20年はNゲージは多くの技術革新が行われました。

なので、
その初代製品の0番台と最新の300番台を並べて、
Nゲージの進化を見てみよう、
というのが今日のお話です。

初代が発売された2000年と言うと、Nゲージの技術革新が始まる前です。

KATO製品の場合、2003年頃からポツポツと新機構が導入され、2005年頃から一気に洗練されるようになったと私は認識しております。大体今の西落合の旦那が、亡くなった大旦那から会社を引き継ぐあたりで、一気に進化したところでしょうか。

今回ご登場願うのはこちら。

●品番3034「EF210」 2000年ロット
●品番3092-1「EF210 300」
の二つです。

どちらも新品で購入しております。2000年の製品でも、個人模型店には今でも新品で転がっていたりするものです。

まず初めに模型の概要も簡単にお話します。

まずは0番台の方からです。


〇品番3034「EF210」の主な仕様

  • プロトタイプは0番台の登場時
  • 側面の機器搬入口のフィルターは原形の小型タイプ
  • 前面手すりはモールド表現
  • ライトユニットは砲弾型の白色LEDで白色点灯
  • KATOカプラーアダプター付属
  • 選択式ナンバープレートは「EF210-1・2・4・8」を収録

2000年に発売された当時は、最新鋭の電気機関車でした。

なお、側面の機器搬入口のフィルターは、2007年以降に100番台と同じ大型のフィルターに順次交換されました

(実車 EF210-16号機 2020年7月 根岸にて)


(実車 EF210-12号機 2002年8月16日 浜川崎にて)

続いて300番台です。

〇品番3092-1「EF210 300」の主な仕様

  • プロトタイプは吹田機関区300番台のキャラクターラッピング付き
  • 前面手すり・解放テコは別パーツで再現
  • 前面手すりはモールド表現
  • ライトユニットは電球色のチップLEDを採用
  • KATOナックルカプラー付属
  • 選択式ナンバープレートは「EF210-316・317・318・319」を収録

こちらは2020年代における、EF210形の最新トレンドを模型化したものです。

(実車 EF210-319 山手にて)

それぞれの付属品はコチラです。


ホイッスルと屋上機器は今も昔も変わっておりません。

目立つ違いは、手すりや解放テコが追加されたこと、KATOカプラーアダプターがナックルカプラーへと進化したことです。ナンバープレートは、共に選択式ですが、最新のはボディとの隙間の少ない改良型です

 

概要を説明したところで、本題に入ります。

まずはお顔からです。


手すりと解放テコの別パーツ化の効果は絶大です。

どちらもナンバーは選択式ですが、最新製品は隙間も最小限に抑えられているのがわかります

一方でスカートのカプラー開口部は今の方が大きく、初代の方がすっきりしています。

 



斜め上からです。
運転台の内装パーツは灰色から赤系に変わっております。

製品のカプラーは共にアーノルトカプラー標準装備で、付属の交換用カプラーに交換しています。現在は見かけなくなったKATOカプラーアダプターですが、スカートを分解をしなくてもカプラー交換が可能で、利便性は高いです

 

ライトを点灯させるこうなります。

初代は砲弾型白色LEDで白色点灯、
最新の300番台は電球色LEDに進化しています

初代はどうして白色なのか?
プリズムやら砲弾型のカバーに着色する手法は当時でもあったと思います。

恐らくは、2000年当時は白色LED自体が珍しかったので、あえて白色のままにしたと考えています

ちなみにKATO製品で最初に白色LEDが採用されたのが1999年の700系新幹線です。

 

ボディを外すとこうなります。


動力ユニット本体は基本変わりません。
一番目立つ違いは、先に述べたようにライトユニットが砲弾型からチップLEDになったことです

ライトユニットの違いから、ボディ側にあるプリズムも形が違います。

チップLEDになった分、プリズムが延長されています

続いて側面です。


模型の新旧というより、0番台登場時と300番台の比較ですね



(0番台の2エンド側運転台部分)
ナンバープレートの隙間は、このぐらいが当たり前でした



(300番台の2エンド側運転台部分)
ナンバーの隙間がほとんど見えません。
これを実現するのに、どれだけ金型の高い精度が必要なのでしょうかね?


300番台の桃太郎のキャラクターラッピング。
ここまで細密に印刷できるのね。手に取ってビックリしました


初代0番台のJRFマーク

さあ、ここまで新旧を並べた画像をいくつかご紹介いたしました。



この20年でNゲージは進化しましたね。
全体的な質は確実に向上しています。

手すりや解放テコの別パーツ化は当たり前。ライトユニットの小型化進み、光り具合もよりリアルな色に変わってきております。印刷も

もちろん、変わっていない所もあります。

動力ユニットの基本構造は同じなので、その気になれば、細かいパーツを入れ替えて初代製品の動力ユニットを、最新の300番台に載せることだって可能です。細かい部分が進化していても互換性があるのはうれしいことです。消耗部品を交換しつつも古い製品をいつまでも楽しむことが可能ですから。

今回は少し古い製品を持ち出して、Nゲージの進化を見てみました

 

以上です

 

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300番台初期車です。KATO EF210-300番台・JRFマーク付きの話

2021-10-12 11:03:49 | 鉄道模型-機関車・貨車・客車

こんばんは

毎度おなじみのKボーイです

昨日は暑かったですね。長袖を着ていたら汗が出ちゃいました。

一転して今日は涼しいけどこれで平年ですからね

さて、今日はNゲージの入線記事です。

お題は、今や関東でもお馴染みになった最新の電気機関車です。

ということで、


KATO EF210-300番台 JRFマーク付きのお話です

登場直後の実車はセノハチ用の補助機関車、というイメージでしたが、100番台に変わる標準機として増備が進み、ついには新鶴見機関区にも配備されて今に至っております。

◎模型の概要 
今回取り上げる模型は、300番台でもJRFマーク付きの301号機から309号機をプロトタイプとしております。310号機以降はJRFマークが無くなり、かわり桃太郎のキャラクターラッピングが施されています。

KATOでは2021年4月にJRFマーク付き、キャラクターラッピング付きの両方を発売しました。ただし、JRFマーク付きは実車が少数派のせいか「特別企画品」の扱いです。


(通常品も買っています)
「特別企画品」の場合、専用部品のASSYパーツは用意されません。今回の模型ではナンバープレートとボディがそれにあたります。


〇製品名:品番3092-2 EF210-300(JRFマーク付き)



(製品状態)

〇模型の主な仕様

  • プロトタイプは吹田機関区所属EF210-301~309号機
  • 側面はJRFマーク付きで、キャラクターラッピングの無い外観
  • 本務機仕様でテールライトは非点灯、トラクションタイヤあり
  • 緩衝器の大型化により、前方に張り出したスカート周りを再現
  • 大型化された白色前面手すりを再現
  • ライトユニットは電球色LED採用
  • 動力ユニット本体と動力台車はEF210-100番台と共通
  • 付属のナンバープレートは「301・304・306・309」を収録


〇付属品
●屋上機器(列車無線アンテナ・信号炎管・避雷器) 
●ホイッスル
●解放テコ
●前面手すり
●ナンバープレート(前面・側面)
●ナックルカプラー×2


(付属品一同)

付属品の内、前面手すりとナンバープレートは300番台専用品で、あとは共通部品です。

参考までに、通常品のナンバーは「316・317・318・319」です


(説明書のASSY表)

付属品を取り付けた姿はコチラです。


ナンバーは304号機にしました。
付属品の取り付けの感想等は後にいたします。

 

さて、実車は吹田機関区所属で300番台専用運用もありますが、一般の運用にも入ります。

この300番台の発売が決まったのが2020年秋ごろです。
でも、吹田の車だから根岸線には代走以外で来ないし、模型は買わなくていいか。
なんて思っていたんですよ、その頃は。

でも、悪い事はできませんね。
2021年3月改正で根岸線貨物に吹田機関区EF210の受け持ちが復活(3090レ→8571レ)。
定期でやってくるようになりました。

だから模型を買う羽目になったのだよ。


(実車 EF210-304 関内にて)
代走程度だと買わないけど、定期でこのように見せつけられては…。

概要は以上です。

 

◎模型の細かいところ
模型の細かい所を見ていきます。
適宜100番台シングルアームパンタ仕様(品番3034-4)と並べます。

まずは正面からです。


(手すりが曲がっていて、どうも、すいません)
正面から見ると、明るい色のスカートと白い手すりが目立ちますが、造形の違いは正直わかりません。

では斜め横から見てみましょう。
すると、100番台との造形の違いが目立ちます。


この角度からだと、前方に張り出したスカート周り、大型化された手すりといった違いが目立ちます。


参考までに実車。100番台は新色ですが…。

300番台はボディの構造が少し変わりまして、
前面裾のグレー部分はスカート側と一体となっております。


ヘッドライトは電球色LEDを採用しています。
本務機仕様なのでテールライトは点きません。


動力ユニットは100番台と同じものです。ただ、ライトユニットの基盤が少し変わっています。

続いて側面です。


(1エンド側側面)
塗装はKATOなので安定の品質です。青の明るさも自分好みです。



(2エンド側側面の比較)
100番台と比べると、JRFマークは小ぶりなサイズです。

また、100番台は雨どいが乗務員室扉後部で途切れていますが、300番台は車体全体にわたって雨どい設けられています。細かい所ですがきちんと再現されていますね。

 



(2エンド側前頭部を拡大)
300番台特有のナンバープレートも再現されています。
そして検査標記は「27-9新製」で、これに該当するのは306号機のようです。


ロゴ部分の拡大です。
背後は通常品です。キャラクターラッピングの再現度の高さに驚嘆です

続いて屋根上です


屋根上は明るい灰色になります。
100番台新塗装もこの程度の灰色なので、新塗装が発売した暁には同じ屋根色になるでしょう。



(斜め上から100番台と一緒に)
100番台とは屋根色以外に、GPSアンテナの有無が異なります。

個人的にこの製品で注目しているのが、
このGPSアンテナの無い屋根板です。


この屋根板、もちろん取り外しが可能。

ひょっとして、この屋根板を100番台に載せて濃いグレーに塗装すれば、100番台でもGPSアンテナの無い156号機以降を再現できるのでは?

100番台後期型の可能性を見出しました。

細かい話は以上です

◎付属品の取り付けの話
さて、他のKATO製EF210と同じく、300番台も付属品が多いです。

付属品の取り付け方はやり方は色々とありますが、
私はパンタグラフを外して、屋根上部品から取り付けはじめます。

屋根上はホイッスル→列車無線アンテナ→信号炎管→避雷器、という順番です。

それが終わったら前面手すりを付けてナンバープレートを取り付けます。
細くて厄介な前面手すりは、正面のゲート部分を残した状態で取り付けて、最後に精密なニッパーでゲート部分をカットしています。

この際にあまり安物のニッパーでやると失敗する確率が上がるので、それなりに良いものを使います

解放テコはスカート側に取り付けるので、ナックルカプラー交換後が良いでしょう。

付属のナックルカプラーへの交換ですが、不器用な私は、説明書通りにやると板バネをダメにしてしまいます。

なので毎回、スカートを外して交換しています。

付属品の取り付けは説明書通りにやっても上手くいかない事があるので、各自創意工夫が必要だなと思った次第であります。

◎まとめ
ここまで模型について、色々と雑談をしました

KATOがEF210-300番台を発売したのが今年の4月です。

TOMIXに比べて300番台の製品化は遅くなりましたが、実車の運用範囲拡大が2020年3月だったことを考えると、発売のタイミングとして良かったと思います。

TOMIX製と違ってテールライトが点きませんが、本務機運用も当たり前となったので特段不満もありません。率直に言ってセノハチの後押し運用を再現したい、という人が果たしてどのぐらいいるのか? そう多くはないと思います。

それにしても我が家のEF210も増えてしまって、
すべてKATO製ですが、現在9台あります。

これで新塗装が出ればまた増えるのだろうな…。

以上です

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