神エホバはシナイ山の頂に下って来られた時、モーセに近づくことができるのはモーセとアロンのみであり、他のイスラエルの民はエホバを見ようとして押し進んではならないことを命じられました。モーセはシナイ山を下り、エホバの命じられた内容をイススラエルの民に告げました(出エジプト記19:20~25)。次いで、エホバはモーセを通して十戒として知られる十の律法を与えられました。次のように記されています。
「それから神(エホバ)はこれらすべての言葉を話してこう言われた。「わたしはあなたの神エホバ、あなたをエジプトの地から、奴隷の家から携え出したものである。あなたはわたしの顔に逆らって他のいかなるものおも神としてはならない」。
「あなたは自分のために、上は天にあるもの、下は地にあるもの、また地の下の水の中にあるものに似せていかなる彫刻像や形も作ってはならない。それに身をかがめてはならず、さそわれてそれに仕えてもならない。あなたの神であるわたしエホバは全き専心を要求する神であり、わたしを憎む者については父のとがに対する処罰を子にもたらして三代、四代に及ぼし、わたしを愛してわたしのおきてを守る者については愛ある親切を千代にまで施すからである」(出エジプト記20:1~6)。
神エホバは、イスラエルの民に「わたしはあなたの神エホバ」であることを強調されました。その神エホバがエジプトの地から、奴隷の家から携え、救出したことを思い起こさせています。それから、神エホバの顔に逆らって、いかなるものおも神にしてはならない、と告げられました。
次いで、具体的に鳥や、地上の動植物や魚に似せていかなる彫刻像も作ってはならない、と命じられました。彫刻像に身をかがめ、それにさそわれて仕えてもならない、という、偶像礼拝の禁止です。エホバは「全き専心を要求する神」であることを明らかにされています。エホバを憎む者については、三代、四台に処罰を及ぼし、エホバを愛し、その教えを守り行う者には、神エホバの愛ある親切を千代まで及ぼすことを約束されました。
現在は科学技術の進歩した社会ですが、偶像礼拝・偶像崇拝が広く蔓延しています。仏像をつくりそれに身をかがめています。お守りやお札を作り、それらの偶像にも誤った信仰を働かせています。そればかりか、有名人を偶像化しています。あるいは、金銭第一主義に陥り、お金を崇拝しています。神エホバは、エホバの創造された創造物に身をかがめるのではなく、全てのもを作り、私たちに命を与えて下さった命の源の神エホバに栄光と賛美を帰すことを求めておられます(啓示4:11)。道理にあった神エホバの教えをご理解し、その教えを守り行う人たちは幸いです。
秋のバラ 雨に濡れしも 美しき 今日の一句
庭に咲いている「バラ」