裸足の季節

裸足の季節
'15：フランス＝トルコ＝ドイツ

◆原題:Mustang
◆監督:デニズ・ガムゼ・エルギュヴェン
◆主演:ギュネシ・シェンソイ、ドア・ドゥウシル、トゥーバ・スングルオウル、エリット・イシジャン、イライダ・アクドアン、ニハル・コルダシュ、アイベルク・ペクジャン

◆STORY◆イスタンブールから1000km離れた黒海沿岸の小さな村。10年前に両親を亡くした美しい5人姉妹、長女ソナイ（イライダ・アクドアン）、次女セルマ（トゥーバ・スングルオウル）、三女エジェ（エリット・イシジャン）、四女ヌル（ドア・ドゥウシル）、そして末っ子の13歳のラーレ（ギュネシ・シェンソイ）が、祖母（ニハル・コルダシュ）と叔父エロル（アイベルク・ペキジャン）のもとで暮らしている。ラーレの大好きなディレッキ先生がイスタンブールの学校へと異動になった日、姉妹たちは下校の途中、海で無邪気に男子生徒の肩にまたがり、騎馬戦をして遊んだ。帰宅すると、隣人から告げ口された祖母が怒りの形相で「男たちの首に下半身をこすりつけるなんて！」と、ソナイから順番に折檻していく。この日以来、姉妹たちは外出を禁じられ、派手な洋服やアクセサリー、化粧品、携帯電話、パソコンも没収される。文字通り“カゴの鳥”となった彼女たちは花嫁修業を命じられる。地味な色の服を着させられ、料理を習い、掃除をし、毎日のように訪ねてくる村の女たちが花嫁として必要なことを伝授していく。次々と見合い話がまとめられ、婚礼の日を迎える。浴びるように自棄酒を飲み干し、涙を流すセルマに、「結婚したくないなら逃げて」とラーレは話しかける。しかしセルマは、「どこへ逃げればいいの？ イスタンブールは1000キロ先よ」と諦めたようにつぶやく。この夜が、姉妹が揃う最後の日となった。ラーレは祖母のへそくりから金を盗み、アリバイ工作のため自分の髪を切って人形に縫いつける。そして運命を切り開くための計画を強行する……

トルコ出身の女性監督デニズ・ガムゼ・エルギュヴェンが長編初メガホンを取り、5人姉妹の自由への憧れと渇望を描く青春ドラマです。
両親を亡くし祖母の家で暮らしている5人姉妹。学校生活を謳歌していたある日、
古い慣習と封建的な思想のもと一切の外出を禁じられてしまいます。
昔ながらの厳しいしつけに必死の抵抗を試みる姿を映し出しています。

この映画、脚本にもう一つって感じもありましたが、世界感というか、結構好きでした。

ソフィア・コッポラ監督の「ヴァージン・スーサイズ」思い出していたんですが、あれより、あんかトルコの生活というか、いまだにこんなこと行われているの？って驚きから入りました。
立派な花嫁に仕立てることが教育！だから、男子生徒と騎馬戦で遊んだ姉妹の純潔を疑い家にとじこめて、
さらに、脱走をはかってサッカー観戦に行った姉妹を監禁します。これって虐待にしか見えなかったわ。
その間に次々に一人ひとり物色するように嫁に出していきます。
なんかさあ、処女膜検査だとか、結婚だとか、バカらしいと思うんだけど、この国というか宗教のしきたりなんだよね。イスラムの風習なんだろうなって思いながら見ておりました。
まあ、田舎にいけばいくほどそうなんだろうね～
自分の好きなひとと結婚した姉妹はいいけど、本当にそれ以外は地獄だよ。。。
それがわかっているから自殺してしまう姉妹もいるんだよね～
それをきっかけに、下の子はこの世界にいたらダメになるって思ったんだろうね。飛び出していくんだよね～
車の運転を覚えることで逃げる手段を覚えた末娘ラーレ！覚えるところとかがんばれって思ったもん。
彼女は本当に聡明だわ！！！！
おばさんのへそくりを盗んで、窓を閉め、車のキーを盗み、そしてイスタンブールへ飛び出していくだよね～
でも、時代は今です、そりゃーーー外の世界は開かれています。
この子たちの人生だって、開かなくちゃいけないんじゃないかって思ってしまいます。
この子の未来はわかんないけど、逃げ切ってそして新しい人生を歩んでほしいって思いました。
その先には明るい未来があるってことを信じて！！！

Ｎａｋａｊｉの満足度　★★★★（４．０）　９／２８　　劇場鑑賞　７２　作

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