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市庁舎の地下に大空洞!業務しつつ穴埋めへ

2009年09月12日 | ◆色々な機関の防災情報
市庁舎の地下に大空洞!業務しつつ穴埋めへ
地下の空洞を埋め、耐震補強工事を行うことになった裾野市役所

 市庁舎の地下に「キャッチボールできるほど」(市幹部)の巨大な空洞が広がる静岡県裾野市は、防災拠点としての役割を果たすため、来春から、耐震性アップのための工事に着手する。

 空洞は、富士山の溶岩流が冷えて固まる過程で生じた。市役所の業務は継続しつつ、巨大な地下空間をモルタルで埋めて耐震補強する前例のない工事に、注目が集まっている。

 同市によると、空洞の存在は1975年、庁舎建設に先立つボーリング調査で分かった。庁舎の地下5~10メートル付近に一つと、更に深い10~15メートル付近に一つの計二つの空洞が、層状に重なっている。大きさは、最大で東西70メートル、南北10~15メートル、高さは0・5~2・5メートル。同市から三島市周辺の地下一帯は、約1万年前に発生した富士山の溶岩流があり、空洞も各地に散在するという。

 鈴木正勝副市長によると、当時から建設場所の変更を求める声はあったが、代替地がなかったことや、安全性に関する専門家のお墨付きも出たことなどから、結局、計画通り着工した。77年、鉄筋コンクリート地下1階、地上5階建てで、重量約1万トン現庁舎が、空洞の上に完成した。

 ところが、05年の耐震診断では、老朽化で東海地震級の大地震に見舞われた場合、相当の損傷を受ける可能性があることがわかった。市は昨年1月、専門家による検討会を設置。今年3月、空洞を埋め、耐震補強すべきだとの結論を得た。

 大手建設会社7社から5月、工法などについてに提案を求めた結果、積算価格は約8億8000万円で、2種類の免震工法を組み合わせた戸田建設の案を採用した。調査の結果、下の空洞は密閉状態で強度が保たれているとして手を付けず、近くの河川工事の影響でもろくなった上の空洞にだけ、モルタル400~500立方メートルを流し込む。11年秋までの完成を目指す。

 鈴木副市長は「前例のない工事で全国から注目されている。速やかに工事を行い、市民を守る拠点にしたい」と話している。
(2009年9月12日10時03分 読売新聞)

市庁舎の地下に大空洞!業務しつつ穴埋めへ 社会 YOMIURI ONLINE(読売新聞)

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