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三国志伽哩

 ゴジ健さんは、映画「レッドクリフ」をご覧になったそうだが、この映画は「三国志」の中でも有名な赤壁の戦いを描いたものらしい。私は、残念ながら見に行く時間はなさそうなので、お話を聞くことで満足しておかねばならない。だが、「三国志」はまんざら知らないわけではない。「約1800年前の中国を舞台に、魏・呉・蜀の三国が繰り広げる戦いと豪傑達の生きざまを描いた物語」として、日本でも多くの読者がいる「三国志」であるが、私は小説としての「三国志」を読んだことはない。しかし、横山光輝のマンガでなら全巻読破した。大学生の頃、全巻持っている三国志フリークの友人がいて、一冊借りて読んだらもう止まらなくなり、一気に全60巻読んでしまったのを覚えている。鉄人28号の時から横山光輝のマンガの大ファンであった私は、彼の親しみ深い絵柄だけでなく、吉川英治の小説をもとにした物語の展開の巧みさにも心を奪われてしまったのだ。登場人物が多くて名前を覚えるだけでも大変だったが、雄大な世界を見事な筆致で描ききった横山版「三国志」は、いつか読み直してみたい本である。
 そんな私にとって、昨日スーパーで発見したものはかなりのインパクトがあった。


 その名も、「神戸三国志伽哩」。箱には「美味豪傑 中華風カレー」という説明書きとともに、昔懐かしい横山光輝の「三国志」の登場人物が描かれている。諸葛亮が一番前に大きく描かれていて、その後ろには関羽・劉備・張飛の義兄弟が並んでいる。右には上から、孫権・周瑜・太史慈・曹操・司馬懿・夏侯惇と重要な登場人物が居並んでいる。思わず、「すごい!」と、近くにいた妻を呼び止めてしまった。「三国志がどうしてカレーなの?」と妻は尋ねてきたが、私だって分かるはずがない。でも、ひょっとしたら「レッドクリフ」に便乗した商品なのかな?と思って、箱を手にとって調べてみた。ところが思いもかけぬことが、そこには書いてあった。
 『KOBE鉄人PROJECTは、「鉄人28号」「バビル2世」「三国志」「魔法使いサリー」「ジャイアントロボ」「仮面の忍者赤影」等、数多くの名作を生み出されたマンガ界の巨匠・横山光輝先生の偉業をたたえ、ご出身地である神戸に「鉄人28号の巨大モニュメント」や「記念館」を建設することを目的にスタートしました。神戸三国志伽哩の売上の一部は、モニュメント建設・管理の為の募金として寄付されます』
 このプロジェクトのことはまったく知らなかった。が、そんなに尊い志をもって立ち上げられたプロジェクトなら、微力ながら私も協力せねばなるまい。普通のレトルトカレーにしては少し高めの396円を払い、家に帰って早速試食してみた。


 う~~ん・・、あまりおいしくない。たぶんカレーの中にとろみがつけてあって、中国風だと言えなくもないが、肝心のカレーの味が弱くて、八宝菜を食べているような気さえした。やはりカレーが食べたくて買うのだから、しっかりしたカレーの味がしなければ物足りないのも仕方ないだろう。オススメレシピとして箱に書いてあったように、ご飯ではなく、焼きそばの上にかけたほうがおいしいのかもしれない。 

 でも今回は「鉄人プロジェクト」の趣旨に賛同して買ってみたのだから、味は二の次ってことにしておこう。それよりもPROJECTがうまくいくといいなあ。やっぱり鉄人28号はかっこいいから・・。
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