ここでは指導方法、運営方法、月間スケジュール、講座時間帯などの組み合わせを紹介します。(戻る)
指導方法とレッスン・カード
ここがパソコン塾で一番重要な部分です。なぜなら受講生たちは多いが指導者は個人営業を行う自分自身一人が基本です。この自分自身一人でどうやって効率よく多人数を指導するかがポイントです。次で述べる「運営方法」にも絡みますが、基本的にレッスン方式を採用すべきでしょう。1つの講座で教えるテーマを細かく分けて Lesson1~Lesson30 などと決めます。そして、受講生たちにはレッスン・カードを手渡します。このレッスン・カードが受講生たちの受講進行状態(レッスン番号)を表してます。1つのレッスンが終了するとレッスン・カードに花丸スタンプ(動物スタンプでも良い)を押します。このようにレッスン方式とレッスン・カードによって受講生たちの受講進行状態を管理します。また、指導するときもレッスン番号が同じ受講生たちを時間帯で集めて一括で説明するのが望ましいでしょう。なお、レッスン・カードは透明のアクリル・ケースに入れて受講生たちに持参してもらいます。このレッスン・カードをパソコン塾に持参しないと講座を受ける事が出来ないルールを作ります。これにより必ずレッスン・カードで受講進行状態(レッスン番号)を確認できるようになります。それから透明のアクリル・ケースは受講生全員にプレゼントする特典にしましょう。このサービス精神もセールス・ポイント(売り文句)の1つにします。
インターネット講座 ~入門編~ |
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Lesson1 | Lesson2 | Lesson3 | Lesson4 | Lesson5 |
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Lesson6 | Lesson7 | Lesson8 | Lesson9 | Lesson10 |
受講生名:鈴木 太郎(55歳) |
上記のものが受講生たちに持参させるレッスン・カードの一例です。
上の受講生である[鈴木 太郎]君は、インターネット講座(入門編)でレッスン3まで受講した事を意味します。
運営方法とスケジュール
この運営方法とは、全般コースと専門コースをどのような日程で指導するのか決めます。
例えば曜日を使って指導コースを分けることが出来ます。
- 交互タイプ
- 日曜日(全般コース)
- 月曜日(専門コース)
- 火曜日(全般コース)
- 水曜日(休日)
- 木曜日(専門コース)
- 金曜日(全般コース)
- 土曜日(専門コース)
- 連続タイプ
- 日曜日(全般コース)
- 月曜日(全般コース)
- 火曜日(全般コース)
- 水曜日(休日)
- 木曜日(専門コース)
- 金曜日(専門コース)
- 土曜日(専門コース)
上記のような運営方法が考えられます。
なお、全般コースのみしか教えないパソコン塾の場合は次のように日程を決めます。
- 奇数の週間
- 日曜日(ウインドウズ入門)
- 月曜日(インターネット入門)
- 火曜日(メール入門)
- 水曜日(休日)
- 木曜日(掲示板入門)
- 金曜日(チャット入門)
- 土曜日(ブログ入門)
- 偶数の週間
- 日曜日(ホームページ入門)
- 月曜日(ネットショッピング入門)
- 火曜日(ネットビジネス入門)
- 水曜日(休日)
- 木曜日(表計算ソフト入門)
- 金曜日(データベース入門)
- 土曜日(ワープロソフト入門)
上記のようなローテーション方式に講座を割り当てる方法もあると思います。このローテーション方式に受講生たちが合わせてパソコン塾に通うわけです。しかし、このローテーション方式を見ると分かりますが、ウインドウズ入門の受講生たちは2週間に1回しかレッスンできません。これでは忘れたり習得するのに時間が掛かり過ぎます。そこで期間限定で講座を分ける考え方も登場します。この期間限定では、月ごとに講座テーマを決めたりすれば分かりやすくなります。簡単に紹介すると次のようになると思います。
- 4月・10月のテーマ
- 前半2週間(ウインドウズ入門)
- 後半2週間(インターネット入門)
- 5月・11月のテーマ
- 第1週目(メール入門)
- 第2週目(掲示板入門)
- 第3週目(チャット入門)
- 第4週目(SNS入門)
- 6月・12月のテーマ
- 前半2週間(ブログ入門)
- 後半2週間(ホームページ入門)
- 7月・1月のテーマ
- 前半2週間(ネットショッピング入門)
- 後半2週間(ネットビジネス入門)
- 8月・2月のテーマ
- 前半2週間(表計算ソフト入門)
- 後半2週間(ワープロソフト入門)
- 9月・3月のテーマ
- 前半2週間(ファイル管理入門)
- 後半2週間(データベース入門)
上記のような期間限定の月間テーマとローテーション方式を組み合わせて指導するのもいいでしょう。なお、4月にウインドウズ入門とインターネット入門を組み込んだ理由は入学式があるからです。つまり、入学したばかりの中学生たち、高校生たちを対象として講座テーマを決めたのです。また、5月にインターネット入門の延長としてメール、掲示板、チャット、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の講座を授業内容として組み込んでます。このように関連した授業内容を続けて指導する工夫も必要になります。そして、徐々にインターネットの応用としてのブログ入門やホームページ入門、活用としてはネットショッピング入門とネットビジネス入門と順番に既存のネットサービスを指導します。受講生たちが興味を持つ順番や難易度を上手に組み合わせるのです。さらに8月・9月は事務処理ソフトの入門コースが続きます。これは既に高校の授業内容でもありますが、主婦・サラリーマン・お年寄りは知りません。そこで月間テーマとして用意するわけです。このように一通り全般コースを4月・5月・6月・7月・8月・9月と教えたらローテーション(循環)させて10月・11月・12月・1月・2月・3月の6ヶ月にウインドウズ入門からデータベース入門を教えれば良いでしょう。
生活リズムと時間帯
時間帯とは、受講生たちの生活リズムに合わせた講座が必要である事を意味します。
これは職業(中高生・サラリーマン・主婦・お年寄りなど)によって生活リズムの違いから適切な時間帯と対象者を決めます。
つまり次のような事が言えます。
- 小学生・中学生・高校生(午後4時以降は自由時間)
- 大学生・サラリーマン・OL(午後6時以降は自由時間)
- 失業者・主婦・お年寄り(基本的に自由時間)
ここでパソコン塾の方針によって時間帯や講座日程が変わります。
いろいろな組み合わせがあるので代表例を紹介します。
- 小学生・中学生・高校生のみ
対象者が児童と生徒だけなのでパソコン塾は午後3時から午後9時まで塾を開きます。
小学生は午後7時まで、中学生は午後8時までに制限するのもいいでしょう。 - 大学生・サラリーマン・OLのみ
対象者が大人ですからパソコン塾は午後4時から午後11時まで塾を開きます。
- 失業者・主婦・お年寄りのみ
対象者が日中暇な大人達ですからパソコン塾は午前10時から午後6時まで塾を開きます。
- 小学生・中学生・高校生・大学生・サラリーマン・OL
- 午後4時から午後7時までが小学生・中学生・高校生
- 午後7時から午後11時までが大学生・サラリーマン・OL
- 失業者・主婦・お年寄り・大学生・サラリーマン・OL
- 午前13時から午後6時までが失業者・主婦・お年寄り
- 午後6時から午後11時までが大学生・サラリーマン・OL
- 小学生・中学生・高校生・失業者・主婦・お年寄り
- 午前13時から午後5時までが失業者・主婦・お年寄り
- 午後5時から午後7時までが小学生
- 午後5時から午後8時までが中学生
- 午後5時から午後9時までが高校生
- 小学生・中学生・高校生・大学生・サラリーマン・OL・失業者・主婦・お年寄り
- 午前13時から午後4時までが失業者・主婦・お年寄り
- 午後4時から午後7時までが小学生・中学生・高校生
- 午後7時から午後11時までが大学生・サラリーマン・OL
まとめ
指導方法、月間スケジュール、生活リズムによる講座対象者の時間帯などを考慮してパソコン塾の方針や、受講生たちの対象者(小学生・中学生・高校生・大学生・サラリーマン・OL・失業者・主婦・お年寄りなど)を決めます。一番重要な事は誰を対象としたパソコン塾なのかを決めるのが最初となります。ここをハッキリと決めないと指導方法、月間スケジュール、時間帯も決める事が出来ません。また、パソコン塾の塾長(経営者)の勤務時間や休憩時間(昼休みなど)も考慮して時間帯を決めます。上記の[生活リズムと時間帯]では、指導者の勤務時間が6時間・7時間・8時間・10時間の4タイプでした。1日10時間の勤務を続けていける体力派の指導者か、1日8時間の勤務にするかも良く考えます。なお、パソコン塾の休日は日曜日よりも水曜日の平日にずらして、日曜日こそ小学生・中学生・中高生のパソコン塾と考えた方がいいでしょう。
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