JJ1WKN Log

自作や移動運用関連のログです。

PIC18F25J50 地震お知らせ装置の試作

2018-10-28 | PIC
久々のPICネタです。

省電力な時計でも作ってみようと思いPIC18F25J50を試していましたが、習作として地震お知らせ装置を作ってみました。

先ずは振動センサーです。
世の中には色々なセンサーがあるようですが、今回は省電力を狙っているので、電源ナシで動作する機械式にしました。
原理は銅箔製の円柱に金属製の重りを垂らして、振動により円柱の壁に接触するとSWが入る仕掛けです。

黒い筒が銅箔テープで、黒いのはテープの接着剤です。
重りは8mm長のスペーサーで、ビスの頭に半田を流し込み細い電線を接続しました。
筒の天井はボール紙が貼り付けてあり、電線は円筒に接触しないように引き出してあります。


底から見たところです。


基板に実装してみました。
水平に設置するのが基本ですが、円柱と重りの隙間があるので、多少斜めに設置してもOKです。
出力は圧電スピーカーで地震を検知するとSOSをモールス信号で発声します。
地震が起きたときはその場にいないと役に立たないので、一度地震を検知したら数分置きにSOSを発声してお知らせするようにしました。
平時は動作確認のため、数分置きに'R'を発生させます。


今回は電池駆動での省電力を狙っているので、振動センサーからの地震の検出は外部割込を使用して、地震が起きた時のみSLEEPから寝覚めてSOSを発声するようにしました。
地震発生後のお知らせにはタイマーが必要ですが、時計用の32.768kHzの水晶のサブクロックを使用してSLEEP中でも動作するPICのタイマー1で約16秒ごとに割込を発生させて設定した時間に達したらSOSを発生します。

PICのクロックは省電力を狙って125kHzと超低速に設定してみました。
このくらいのクロックだと、シリアル出力の9600bpsが使えなかったりして、低速対応のノウハウが必要です。

PICの電源は3.3Vでレギュレーター込みの電流は下記の通りでかなり電池が持ちそうです。
 SLEEP時  約30uA
 SOS発声時 約500uA