JJ1WKN Log

自作や移動運用関連のログです。

FT-817 リモートディスプレイの製作 その4

2018-04-28 | Tanukino
その4です。

データモードの環境構築やVDPで寄り道をしていましたが、ようやくFT-817リモートディスプレイを作りました。

リモートディスプレイの目的は室内にある無線機のSメーターをベランダで確認しながら、手で八木アンテナを回そうというもので、室内とベランダをWiFiで接続して無線機のCATで読み取ったSメーターの値を送ります。

回路図です。
右側が送信機で、受信機側に立てたアクセスポイントにコネクトして、CATから読み込んだ周波数とSメーターの値をUDPプロトコルで垂れ流しします。
左側が受信機で、アクセスポイントを立てて送信機側からのコネクトを待ち、送信機から電文を受信すると、これを解析してLCDに表示します。


ネットワーク図です。
IPアドレスはそれぞれ固定で設定します。


送信側の基板です。
接続は、電源とCATだけです。


受信側の基板です。
今回は3.3V版のLCDを使用しました。
Sメーターはバーグラフ表示としました。

その1でも書きましたが、FT-817のCATではフルスケールでは15が返るハズなのですが、なぜか0が返ってきてしまいます。
滅多なことではフルスケールにはなりませんし、お相手がフルスケールならアンテナを回す必要も無いのでとりあえず問題はありませんが、ご存知の方がありましたら教えてください。



VX-7用マイクの製作

2018-04-13 | 無線機
ハンディ機といえども移動運用には外部マイクがあると便利なのですが、VX-7用のSPK/MIC端子は3.5mmの4ピンプラグでねじ込み式の特殊な構造のため、太いプラグは使えません。

100円ショップで4ピンプラグを使用している機器を買ってはみたものの全端子が結線されたものはありませんでした。

先日aitendoで小型の4Pプラグを見つけたので試してみました。
ちなみに同じ価格で3Pものもありました。

このプラグはかなり細い作りですが、プラグカバーを奥まで差し込むとVX-7側のジャックとの接続が確実にできません。
そこでプラグカバーを奥まで差し込まないようにしたら、うまく動作しました。
元々このプラグカバーは差し込むだけの構造なので、接着剤で補強しました。

回路図です。


プラグとマイクです。SPK端子にはイヤフォンを差し込めるようにジャックを付けました。


VX-7に差し込んだ写真です。純正のCT-91というアダプタよりもコンパクトに仕上がりました。

音声デジピータの製作 その3

2018-04-06 | Tanukino
その3です。VOX回路を変更しました。

音声デジピータではSQLが開いたことを検知するのが悩ましいテーマで、マイク端子やアクセサリー端子にSQL信号が出ている無線機はいいのですが、受信状態を示すLEDの光を検知したり、無線機の電流の変化を検知する例もありますが、とりあえずVOX用のICで検知することにしました。

VOX用のICにはNJM2072を使用しましたが、SQLが開くのを検知するのに時間がかかり、頭切れが発生していました。

そこで対象外の電波による誤動作を避ける目論見も兼ねて、トーンデコードICのNJM567でトーンスケルチ回路もテストしてみましたが、SGからの信号では動作しますが、無線機のスピーカーからの信号には反応しませんでした。
可聴音ならいいのですが、100Hz付近の音ではどこかでフィルタリングされているようでNGでした。
DTMF用のICも仕入れてありますが、操作が面倒なので今後のテーマとします。

NJM2072のデータシートでは検知までのディレイは25msとなっていますが、使用方法が悪いのか1秒近くかかるようなので、トランジスタスイッチで検知してみることにしました。
回路図です。入力信号を倍電圧検波して2つのトランジスタで増幅して、出力をADポートから取り込みます。
音声が一時的に途切れた場合の処理などは、マイコン側で行い、素に近いデータを使用することにしました。


音声録音ICの開始処理で若干頭が切れますが、NJM2072よりはだいぶ良くなりました。