魔界人の妄想録

思いついたお話しや物語を書いています

【鰐(わに)って何?】

2022年11月27日 21時28分49秒 | 物語
因幡の白兎にでてくる鰐
これは一般的にサメの事と言われています。
僕は僕で「ワニ」というのは「エイ」も含まれるのではないかと考えていて、この際もう少し突き詰めてみようと思いました。まあ、調べれば調べるほど訳が分からなくなってくるのですが、その中のいくつかを唯我独尊状態でピックアップしてみます。
① やはり「ワニは鮫」。これは一般的に有力ですね。
これに対して僕が思うのは、鰐が一般的に鮫であるならば、何故いまでも「ワニ」と呼ばないのか、という点です。ちなみに鮫のことをアイヌ語で「サメ」または「シャメ」というそうです。
② いや「ワニはワニだ」という説
これには理由があって平安時代に造られた(931年から938年)百科事典のようなもので「和名類聚抄」というものがありますが、この中に「和邇は鰐のことで、すっぽんに似て四つ足があり、クチバシの長さが三尺、甚だ歯が鋭く、大鹿が川を渡るときのこれを中断する」とあるそうです。ただしこの訳はネットからのものでこのまま正しいのかどうかわかりませんが、1936年丸山林平という人が、この和名類聚抄をもとに強くうったえたようです。
ただ10世紀になると中国からの知識も相当増えるわけで、揚子江にはワニがいたからこの情報が入ってきてこの説明になったのではないかと僕は思っています。
僕はスッポンに似ているというならどちらかと言えばウミガメも範疇に入るのではないかと思います。
③ 「ワニ」は船を表す古語
いまでも対馬では大きな船の事を「ワニ」というそうです。
④ 海主(わたぬし)が変化したもの。あるいはオニの変化。
⑤ そもそも因幡の白兎の話は、古代の海人族である和爾氏と宇佐氏との争いのことである。
その他にも津田左右吉という人はウミヘビ説と云うものなどがありました。
僕はというと、「エビス」が海から漂着するもの、海からやってくるもの全般を表すように、「わに」という語は、「海主(わたぬし)」説もあるように、人が驚かされるような海の生き物全般を指すのではないかと思います。というのは因幡の白兎のはなしで、ウサギは海を渡りたいと思い、鰐の種類と自分たちの種類のどちらが多いか数えてやろうということで、鰐たちを並ばせたわけで、これは陸の動物と海の動物のどちらの種類が多いか、ということではないかと思うのです。つまり鰐にはいくつも種類があることを前提としているわけで、これは海の生き物全体をさすとかんがえられるのではないかと思いました。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿