この神の名前について考えているんですが、「ニギハヤヒ」はどのような意味か？
まず最後の「ヒ」はやはり「日」だから太陽なんだろう。「ハヤ」は「速」とかかれているから、他の神の名にもあるように美称で、「勇猛な」ぐらいの意味だそうだ。最後に残る「ニギ」はどんな意味があるんだろう。漢字は「饒」という字が当てられているが、「豊穣」という意味だが、これは「ニギ」とは読まない。そもそも古事記ではこの部分は「邇芸」と書かれているから、単に音を表したものにすぎない。元々の「ニギ」はどんな意味なんだろう。
調べていくと、これかなというものに出くわした。過去に一世を風靡した大野晋氏の著作によると、タミル語では「稲」を「ニ」や「ニキ」というそうだ。なるほど、ならば「ニギハヤヒ」とは勇猛でこの世に豊かな稲穂をもたらす「太陽の神」ということになるかな。と考えてみた。
また、「ニギ」とは、単純に「にぎやか」につながるのかもしれない。とすればやはり「豊穣」なんだろうなあ。