付け焼き刃の覚え書き

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「ニートだけどハロワにいったら異世界につれてかれた7」 桂かすが

2016-10-28 | 異世界転移・召喚
 王都のお祭りを見るべく王都に向かったマサルたち。腕試しも兼ねてサティが剣闘士大会に出ることになったまでは良かったけれど、思いも寄らぬ因縁をつけられてマサルまで剣闘士大会に緊急参戦することになってしまう……。

 村の開発も順調で、加護をつける実験のために奴隷を購入してみたり、魔法職なのに剣闘士退大会に引っ張り出されたり、あちこち忙しく飛び回る7巻。ここまでで半年の話なので、1巻1ヶ月くらいのペースで時間が流れています。そう思うと、村作り早いなあ。で、ウェブ連載も1章1巻になっていることが分かります。ちゃんと計算してるんだ。
 新刊を愉しみにしているシリーズの1つで、異世界チート冒険者ものだけれど、主人公の強さも(微妙ではなく)絶妙なのです。戦えば軍隊やドラゴン相手でも単騎で勝てるくらい強いけれど、いくら強くたって、気を抜いた隙にナイフでざっくりやられたらおしまい。本職の騎士や戦士を相手にすればボコられ、だから慎重に少しずつ頑張ろうというバランス感覚がしっかりしてるんです。
 話はもちろん安定の面白さでイラストも丁寧、文と絵と編集がうまくかみ合っているなあといつも思うのだけれど、今回も巻頭掲載マップがちゃんと本篇の1シーンになっているのもポイント高いです。
 今回、ウィルにイラストの出番が少し増えていて、初登場時はいかにもなモブ顔だったのに、今では角度によっては少し凜々しく見えなくもないところが成長かなあと思いました。

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コメント
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