「アメリカ アメリカ 主の恵みあらんことを 東より西まで 同胞として結ばれんことを」
「ホワット・イフ？」とは（もし月が太平洋に浮かんだら……みたいな）突拍子もない仮定の質問に真面目に答えるときのフレーズだけれど、それをマーベル・コミックのヒーローたちに当てはめて「もし、そのときこうなっていたら……？」という仮定で語られるＩＦストーリー。
とはいえ、マーベルに限らずアメコミのヒーローものは、もともと平行世界とか過去改変とかリブートで何度もＩＦが実現しているジャンルで、スーパーマンやスパイダーマンが女性になったり黒人になったりしているジャンルなのでさほど奇想天外でもないし、そもそも数多の平行世界の過去から未来まで観測しているウォッチャーを狂言回しにしたシリーズが半分くらいあるのです。つまり常態的にＩＦの可能性を追求しているわけですね。
好きな話は「もしもキャプテン・アメリカが80年代に復活したら？」かな。キャプテン・アメリカがいないだけでアベンジャーズはあっさり解散してしまうし、アメリカはファシズムに流されてしまうのだ。
【WHAT IF？ SIDE A】【ホワット・イフ？】【MARVEL】【小学館集英社プロダクション】【フラッシュ・トンプソンがスパイダーマンだったら？】【もしもX-MENがサイバーパンクだったら？】【もしもピーター・パーカーがパニッシャーだったら？】【もしもスパイダーマンがファンタスティック・フォーに加わっていたら？】【もしもデアデビルがS.H.I.E.L.D.のエージェントになったら？】【もしもキャプテン・アメリカが80年代に復活したら？】
「召喚術は世界の秩序を乱すからダメだとあれほど！！！」
桂華院瑠奈は日本を救いたい。そのために不良債権処理に手を出し、金融機関再編を呑み、企業合併を繰り返している。必要とあればアメリカ西海岸に飛び、大統領選さなかの共和党候補のパーティーにも顔を出すし、東京都知事選にも介入する。
「励め。励んで素敵な女の子になれ。誰もが最高の物語を紡げる世界になったのだから。我はもう我の物語を始めているよ」
コミック特装版付録の書き下ろし短編の３冊目は、サンラクとオイカッツォが繰り広げるＶＲゲーム５番勝負、「五戦」によるヒエラルキー決定戦です。この原作小説を巧いこと丸めたコミック版と、せっかく丸めた部分を別角度からめりめり広げる短編のコンビネーションがすごく良いのです。コミックは特装版一択！
『……この後宮、さてはまともな妃がいないな？』
「ぼくは、嫉妬してしまう人は、心の中のなにかが満たされない淋しい人なんだと思う」
前世のことはよく覚えていないけれど、ルンバとかそんな知識はぼんやりある。とにかく、目覚めたときひ弱な小魚に転生していた男は、スキル「天の声」で、様々な経験を積んで少しずつ進化すれば、最後には龍になれるらしいことを知る。
「連中は寄生虫だよ。寄生虫は、宿主には強気でも、宿主が死のうというときには何も出来ない。なにもやらなくても、勝手に自滅する運命だ」
無事に西都に到着した壬氏の一行だが、西都側は壬氏を名前だけの権力者として扱い、皇弟として政務に充分に踏み込めていない。
超絶美少女にして大富豪のお嬢さまで才媛中の才媛という先輩とつきあい始めて早々に死んでしまった。彼女を狙ったテロで身代わりになって死んだのだ……と思ったら目が覚めたけれど、そこはなにかどろどろした溶液の詰まったカプセルの中だった。今度は成功したわと喜ぶ先輩。
甜花は本好きな少女で、後宮に下働きとして潜り込んだのも亡き祖父の蔵書を後宮の図書宮に入れたい、後宮の本が読みたいから。そしてなんとか後宮に潜り込めたのは良いけれど、なぜか第九夫人、陽湖妃の付き人に命じられてしまう。
ウィリアムズ家長女アリシアは７歳の時に、自分が乙女ゲームの悪役令嬢に転生していることを認識した。もともときれい事ばかりのヒロインが嫌いで悪役令嬢好きだったこともあり、アリシアは誰よりも努力し、学び、考え、完璧な悪役令嬢への道を歩み始めるのだが……。
「さて、お前はわたしより強い男か？」
「人間に生まれたら人間として苦労して、人狼に生まれたら人狼として苦労する。お前は人間と人狼の間に生まれたから、その両方の苦労をするだろう。でもふたつの人生で苦労する分だけ、他者に優しくなれるはずだ」
