讃岐うどんやラーメン食べ歩きと、旅のブログ

讃岐うどんの食べ歩きが好きです。また国内・海外問わず旅が好きなので、ぼちぼち書いていこうと思います。

KENWOOD HFトランシーバー「TS-850」のバックアップ電池交換

2021-04-22 20:00:00 | 無線・ラジオ・家電・パソコン
 こないだ、久しぶりにTS-850に火を入れたら、メモリがぶっ飛んでいた。またかぁ。


 実は、TS-850のバックアップ電池を交換するのは3回目なのである。なんだ、「ただ交換すればいいじゃん」と思うかもしれないが、当時の無線機のバックアップ電池は、タグ付きのリチウム電池を使っており、かなり大幅にばらしはんだ付けを取って交換しないとならない機種が多く一大事である。

 FT-747なんかは何十年もたつが、一度も交換したことがない。中を見ると、リチウム電池が基板にばっちりはんだ付けされているので、なんとか切れないでほしいと願うばかりである。FT-2000Dは、電池ホルダータイプになっており、さくっと交換できた。(電池切れではなかったが、ファームウェアをアップデートするついでに予防交換した)

 話をTS-850に戻しますが、この機種だけ電池も持ちが悪い。(但し、N村が所有している個体だけかも)以前、メーカーから保守用部品の「タグ付リチウム電池」を購入し、自分で交換した。メーカー純正の保守部品なので、そこそこな価格だったような気がする。

 それから、5年くらいで、またメモリがぶっ飛んだ。設定も、すべて初期状態に戻った。なんでぇ? 生きが悪い電池だったかどうかは分からないが、またメーカーから特殊電池を取り寄せた。

 しかし、TS-850は古い機種なので、メンテを受けられるどうかも分からない。電池は、CR2430という汎用品なので、この際ホルダータイプに改造するか。何度も基盤に、はんだごてを当てるのも気分が良くない。

 ホルダーはネットで注文した。CR2430は、100均では置いておらず、いくつかホームセンターなどを探したが手に入らない。最後は、Y田電器で見つけた。


 バックアップ電池は、フロントパネルの裏にある基盤にはんだ付けされている。ここまでばらすのは、結構大変である。コネクタやケーブルが多数配線されているので、慎重に外していく。

 丸い円の部分に、CR2430が搭載されていました。


 汎用品のホルダーは、そのままでは基盤に取り付けられないので、既設の電池に付いていたタグを外して加工します。
↓このホルダは改造中に足を1本折ってしまったので、別のホルダーを使いました。


 なんとかホルダーを基盤に取り付けました。


 これで、メモリのバックアップが出来るようになりました。さて、完了かと思いきや、受信していると、10Hzの周波数表示の部分が、じわじわと下がっていく現象が確認されました。また、別のタイミングでは、ぴったりする周波数に飛んだりすることがあります。

 なんだこりゃあああ・・

 さらに調べると、MCH/VFO CHのつまみを回すと、メモリCHまたはVFOの周波数がぶっとんだり、意図しないCHを表示したりします。CHを上げようと思っても、逆に下がったりもします。


 これは、スイッチユニットAに搭載している、ロータリーエンコーダーの劣化だろう。そうかぁ、エンコーダーかぁ。困ったな・・


 そのうち、気が向いたらいじってみるかもしれません。汎用品で実験してみるか、分解掃除をしてみるかですが、フロントパネルを外さないといけないようなので、作業は大変です。しばらく使っていたら、周波数がずっていく頻度も少なくなってきたので、通常の運用上はあまり問題はなくなったので様子見することにします。
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2 コメント

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色々と・・・ (かいちょうだべさ)
2021-04-22 21:09:53
TS-850とはまた懐かしい・・・

それにしてもタグ付き電池なんて使っていたんですね。
こんなおかしな物を使うなんて理由が分かりません。この方が単純に安いだけなのかも?
(この機種は関わったことがありませんし。)

エンコーダの不良となると交換部品は同じものでないと多分うまく動作しないと思います。

クリックの角度など様々なスペックに合わせて回路を調整し、ソフトも同様に設計しているからです。

そしてエンコーダ自体は汎用部品をそのまま使うことはメーカはあまりしない(と思われるので)ので、一見汎用に見えるものでも独自のスペックを部品メーカに要求していることが多いです。でも使ってみなければ分かりませんが。


ちょっとだけヒミツの知識をお教えしましょう。
スイッチユニットの回路図をアップしてあったので思い出したのですが、回路図の上部に「スイッチユニットA(X41-3130-00)」とありますが、このXの番号についてです。

同様の番号が他のユニット(RFなども)の回路図、およびプリント板のシルク印刷にもあると思いますが、この意味は以下となっています。

X41: ユニットの種類を表す。(プリント板ごとのもの) 
    X41はスイッチユニット、X57がRFユニット(TX-RXユニットという名前だったかも?)などです。

   他にもIFユニットやコントロールユニット(CPU)など様々なものがあります。
  番号の多くは忘れたのですが実際のユニットと見比べると「なるほど」と思われると思います。

3130:ここは連番です。設計着手の時に設計者が部品番号登録をして取得します。発行と管理元は設計管理です。

00:仕向けを表す。00は国内基本仕向。01だったら国内用でも種類がちがう。
  ユニットによっては周波数やパワーが異なるユニットに02、03・・と付けていきます。

  他にも10とかたくさんありました。最初の数字が異なるのが他国向け仕様となります。
  10は北米向けだったかな?
  
以上よりX直後の2桁と末尾の2桁を見ればどのユニットでどの国向けのものかが一目で分かります。

スイッチユニットの回路図でA/6、とかついていて6つのユニットに分割されていますが、これは一つのユニットを表す中に6つの分割されるユニットが入っているということです。

つまりX41-3130-00と印刷されたプリント板は1枚だけど、6分割に割取って使うということです。
もちろん1枚の状態で部品実装と半田付けをしてから6分割に割取ります。

またプリント板には記載されませんがY番号というのもあります。
Yの後の数字はXと同じ桁数ですが、これはユニットではなくて機種そのものを表すのです。
例えばですがY60-とかだったらTS-XXXXという無線機とかです。
番号体系は多少違いますがオーディオもほぼ同様の番号付与をしています。
  
バックアップ電池 (ブログ主)
2021-04-22 21:56:05
 古い無線機が多く、メーカーが対応不可になっているので、なんとか復活できないかと頑張っております。TS-600時代はメモリーなどないので、バックアップ電池は不要なのですが、TS-850になるとバックアップ用のリチウム電池が必要になります。

 自分も、なぜタグ付き電池なのか?と疑問に思います。K社もY社も当時は同様の設計でした。メーカーは、電池が切れたらサービスセンターに依頼して下さいとアナウンスしていましたが、いかにも効率が悪い気がします。

 エンコーダーについての対応は、明日アップします。予想通り、CHエンコーダーはK社サービスには在庫がないとの回答でした。ネットで探し回りましたが、どこにもありません。

 それと、プリント版の番号について、解説ありがとうございます。実基板や回路図には書いてますが、なかなかその意味は分からないので、参考になります。有難うございます。

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