Jerryは昨日から食欲がない。
食べても吐いてしまい、歩きたくないようだ。
昼間は源太郎の脇で、足を擦り付けて寝ている。
熟睡していると、悪娘のLauraがチョロチョロきてちょっかいを出すので、とうとうMihoちゃんに捕まりケージに隔離。
夕方になって、「犬舎に行くよ」と今は犬舎でうとうとしている。
もう17歳近いので老犬だし、しかたないのかもしれないが、断脚して6年ほど「よく頑張っている」と褒めてやりたい。
急に涼しくなったので「夏風邪」ならいいのだが、本当に心配。
家族の一員だから、早く元気になってLauraと張り合って欲しいと願う。
空を見上げると来週に満月を迎える月がくっきり見える。
「ラウラ、ジェリー爺さんは調子が悪いからイダズラしたらダメだよ。わかったかい」
部屋にJerryがいないことはわかっているのか、神妙にしているLaura。
「明日から、おとしゃんは出かけるからいい子にしているんだよ」
「うん」
明日からの移動のため簡単な荷造り。
と言っても大したものは持っていかない。
さっきまで、横にLauraが「何やっているの」と監視していたが、相手をしてくれないのでどこかに行った。
そして傍のTVには「IL VOLO」の2015年にポンペイで開催されたライブ流れている。
源太郎の好きな曲が目白押し。
ポンペイに残っている円形劇場の素晴らしい風景の中、満員の観客を魅了している。
オススメのCD+DVDだ。
さぁ、準備も終わり、Mihoちゃんが珈琲をいれてくれたので、これからまったり。
JerryもLauraがどこかに行ったので、源太郎の顔が見える位置で寝ている。
朝方まで結構な雨が降っていた。
Jerryは犬舎で寝ていたので、少し濡れたから、バスタオルで体を拭き、部屋に戻る。
近頃ちょっと元気がない。もう歳だから仕方ないのだが、動くことが面倒のようだ。
それに比べ、Lauraは「腹減った」と冷蔵庫の前でストライキ。
「お前は、食べ過ぎだよ。ジェリー爺さんは食欲がないんだから、お前も我慢」
「腹減ったー」
空はすっきり晴れてきた。富士山も雲が流れ、姿をチラッと見せている。
