サンパウロ新聞2017年8月31
ブラジリア市第一地区連邦地域裁判所(TRF)での判決により、バイア州南部に位置する先住民地区の所有権の再統合を停止した。この先住民族地区は、イタジュ・デ・コロニア市に属しているため、同市役所が所有権を主張し、再統合を求めて訴訟を起こしていたもの。29日付アジェンシア・ブラジルが報じた。
この地区は、カラムルーカタリーナ・パラグアスー先住民の領土となっているが、同市役所は、この領土内の都市部にあるパルケ・ドス・レイス区の不動産所有者達のイニシアチブで、同市への再統合を申請していた。
同市役所からの申請の後、イタブナ市連邦裁判所は、同市の企業家達からの要求で再統合を受理するに至ったというが、TRF1の新たな決定で、所有権の再統合は再び停止されている。
バイア州司法人権事務局によると、この状況に関しては、TRFの控訴審裁判官や検察官達に説明報告されたという。その説明の中には、既に衝突が起きた地域であり、「暴力行為が悪化する危険があるため」と指摘している。さらに連邦裁判所の判決では、合法化プロセスが進行しているものの、その地区は伝統的に先住民の所有地だと証明されていると主張している。
先住民達を有利に導いた同州事務局は、連邦最高裁判所が既に2012年に、先住民族保護区としてカラムルーカタリーナ・パラグアスー先住民の領土の正当性を認識していたと述べている。国立インジオ保護財団(Funai)の民事訴訟では、その領土における私有財産権が無効にされた事もあり、民事訴訟が審理されたこともあるという。そのため1938年以降この領土は、まだ承認されていないが自然保護区とみなされている。
バイア州南部のFunai地区監督によれば、これらの零細都市には12カ所の先住民地区があるといい、カラムルーカタリーナ・パラグアスー先住民も含まれている。他の先住民地区は、アグアス・ベラス、アルデア・ベーリャ、バラ・ベーリャ、カヒ・ペキ、コロア・ベルメーリャ、コロア・ベルメーリャ(グレバC)、ファゼンダ・バイアーナ、インビリバ、マタ・メドーニャ、トゥピナンバ・デ・ベルモンテ、そしてトゥピナンバ・デ・オリベンサとなっている。
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