くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「異人館画廊 当世風婚活のすすめ」

2016-10-03 18:19:23 | ミステリ・サスペンス・ホラー
 発売に半月も気づきませんでした……。
 谷瑞恵「異人館画廊 当世風婚活のすすめ」(集英社オレンジ文庫)。
 いよいよ千景と透磨の仲が近づくのかとどきどきしましたが、今回もほどよい距離でした(笑)。
 
 隠れキリシタンとしての教えを守り、養子を迎えて代々家を存続させてきた成瀬家。伝承されるのは「禁断の絵」。見た者に災いをもたらすらしいと聞いて、千景と透磨はこの家を訪ねます。
 次期当主となるはずの雪江が、絵を持ち出したまま行方不明と聞いて、二人は彼女のことも探すことに。
 しかし、雪江の遺体が見つかったと知らされて……。

 千景が図像学を学ぶきっかけとなったある事件のことも明らかになります。
 謎の組織HFクラブの存在も不気味ですね。喪服の集団と薄絹をまとった男女による「化学の結婚」がミステリアスです。
 千景の思考を透磨が的確に整理していくところ、すごくいいです。
 そして、ついにあの人も登場。キューブが揃いますね。
 続刊楽しみですー。

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