くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「拝み屋怪談 禁忌を書く」郷内心瞳

2016-08-09 05:18:34 | ミステリ・サスペンス・ホラー
 毎日暑い日が続きますね。
 大会引率のため比較的涼しい木陰で出番待ちをすることもありますが、照り返しがきつくてしんどいです。
 この前は会場で五本もペットボトル飲料を飲んでしまいました……。
 一昨年の夏も暑かった。10月くらいまで朝顔が咲いていた記憶があります。

 しかし郷内さんは、その猛暑の中でも寒気が止まらず、原稿に取り組んでいたというのです。それは「花嫁の家」。データが消失し、体調は崩れ、押し入れからはがさごそと物音。神経が休まらない日々と、拝み屋稼業のエピソードを紹介する「拝み屋怪談 禁忌を書く」(角川文庫)。
 わたしは著作をほとんど読んでいるため、「花嫁」のことはよくわかりますが、この本から入った人にはちんぷんかんぷんなのでは……と思いました。大体入手可能なのか? (書店ではわたしが買った一冊以外見たことがありません)
 ラストで「彼女」が現れたのには、わたしは正直げんなりしてしまうのですが、コアな読者の方には喝采ものなの?
 でもまあ、郷内さんにとってこれは書かずにはいられないことなんだろうと思います。
 お盆のとき聞こえる女の子の声、このとき「しんどう いち」とのことですが、昨年は? 
 もしかして、今年からマイナスなんでしょうか?

 さて、某通販のブックレビューには早くもコメント入っていたので読んでみました。
 結構郷内さんの素朴な人柄とか、ほのかさんのエピソードへの好意的意見が多かったように感じました。
 「花嫁の家」へのレビューがすごく多くて、皆さんネットで買っているの? と思いました。
 郷内さんは怪談会もされていると聞きます。聞いてみたい気がしますね。