野田佳彦首相は、消費税増税法案成立しさえすれば、民主党が潰れてもよいという考えだ

2012年05月26日 03時13分33秒 | 政治
◆よほど心配になったのであろう。いまや政治家を辞めて大蔵官僚に戻った感じの藤井裕久民主党税制調査会長(元財務相)が5月24日午後一番で首相官邸を訪れ、野田佳彦首相に会った。5月29日にセットされている小沢一郎元代表との会談がどうなるか不安になったのである。
 その際、野田佳彦首相は「大丈夫です。安心してください」と述べ、小沢一郎元代表の主張に妥協しない姿勢を示したという。読売新聞が5月25日付け朝刊「政治面」(4面)の「小沢氏 首相に先手」という記事のなかで報じている。
 野田佳彦首相の「大丈夫です。安心してください」という発言は、意味深である。
 ①読売新聞がコメントしているように小沢一郎元代表の主張に妥協しないというだけのことであるのか。
 ②藤井裕久民主党税制調査会長の期待に応えて、小沢一郎元代表を説得してみせる自信があるという意味なのか。
 ③民主党がこぞって賛成したとしても、参院が過半数に18議席不足、国民新党3議席、新党大地・真民主2議席が賛成なら5議席がプラスされるので、不足議席は、13議席にすぎない。これを埋める自信があるということなのか。
 ④自民党と大連立政権を樹立して、消費税増税法案を成立させることができるという見通しが立っているということなのか。
 野田佳彦首相が「大丈夫です。安心してください」と発言しても、その意味するところは、プリズムの光のようにいろいろな色に見えてくるから、ややこしい限りだ。
◆単純に考えると、9月の代表選挙で、野田佳彦首相が続投を目指しても、無駄なことだ。野田派は、もともと25人の弱小勢力なので、逆立ちしても独自では、政権を維持できない。野田佳彦首相は、この数の論理を忘れているのではないか。
 野田佳彦首相誕生は、岡田克也副総理と小沢一郎元代表の尽力があればこそ、実現できた。この基本構造は、いまでも変わってはいないのである。
 しかし、野田佳彦首相は、現在でも数の論理を克服していない。否、むしろ克服できないということの自覚がないのではなかろうか。首相執務室という「情報真空地帯」と言う空間に住み続けていると、知らず知らずに、本物の情報から遠い存在になってしまう。その結果、為政を誤ってしまうのである。
◆政権の座にいると、庶民の声が聞こえなくなる。日々、大勢の人が訪れるので、世の中のあらゆる声を聞くことができると思い込んでいるが、世の中は、そんな甘いものではない。
 野田佳彦首相は、現在の国民生活に何ら関心はない。消費税増税法案さえ成立すればよいのである。「後は野となれ、野田となれ」といういい加減さなのだ。国民生活がどうなってもよいという考えなので、小沢一郎元代表に助けられ、輿石東幹事長に世話になってきた恩義は、どうでもよいという感じだ。
 野田佳彦首相の頭の中にあるのは、ひとえに財務省の勝栄二郎財務事務次官であり、いまや政治家を捨てた藤井裕久民主党税制調査会長の顔であろう。消費税増税法案の成立のためには、いかなる策動も辞さないという鬼のような執拗さのみが、際立っている。それこそ、民主党を潰してもよい、自民党に魂を売っても構わないという虚無的考え方に支配されている。

にほんブログ村 政治ブログへ
ブログランキング

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
野田佳彦首相が、「小沢一郎元代表切捨て」による「民主党分裂・自民党との大連立政権」を水面下で策動しているというが、この黒幕は?

◆〔特別情報①〕
 小沢一郎元代表の親衛隊「一新会」幹部に近い筋の情報によると、野田佳彦首相が、「小沢一郎元代表切捨て」による「民主党分裂・自民党との大連立政権」を目指して、水面下で策動している。不退転の決意で取り組んでいる「消費税増税法案」の成立を最優先するための戦略という。この情報を谷垣禎一総裁サイドからキャッチした小沢一郎元代表は、5月29日に予定されている野田佳彦首相との会談を前にして、「私自身の考え方は変わっていない。議論が平行線になるかも知れない」(5月24日、「新しい政策研究会」の会合で)と語り、先手を打っている。一体、この策動の黒幕はだれなのか?

つづきはこちら→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(申し込み日から月額1000円)
携帯電話からはのアクセスこちら→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(申し込み日から月額1000円)

携帯電話から有料ブログへのご登録
http://blog.kuruten.jp/mobile.php/top

「板垣英憲情報局」はメルマガ(有料)での配信もしております。
お申し込みはこちら↓


【板垣英憲(いたがきえいけん)ワールド著作集】新連載を始めました。
『国際金融資本の罠に嵌った日本』(1999年6月25日)日本文芸社刊



目次

第6章 世界を股にかける相場師ジョージ・ソロスの暗躍

―厚いべールに包まれて世界一元化戦略に邁進する「ヘッジファンドの帝王」④

●香港を返還して大陸を香港化しようとしている国際金融資本

 香港は平成九年七月一日に英国から中国に返還された。香港の植民地化から返還までに百五十六年を要した。その香港の株式市場で平成十年八月十三日、株価が急落した。ジョージ・ソロス率いるヘッジファンドが仕掛け、株を売り浴びせたのである。
朝日新聞が平成十年九月八日付の朝刊で「香港民主派幹部にソロス資金」(親中国派が公開質問状、「投機は陰謀」説に拍車)と報じた。記事の内容は以下の通りである。

つづきはこちら→→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(申し込み日から月額1000円)
携帯電話からはのアクセスこちら→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(申し込み日から月額1000円)

※ご購読期間中は、以下過去の掲載本全てがお読み頂けます。
『政治家の交渉術』2006年5月刊
『カルロス・ゴーンの言葉』2006年11月刊
「孫の二乗の法則~ソフトバンク孫正義の成功哲学」2007年7月刊


第6回 板垣英憲「情報局」勉強会のご案内
平成24年6月16日(土)
『TPP参加で日本はどうなるか』
~還太平洋戦略的経済連携協定の真の狙いを解明する


板垣英憲マスコミ事務所
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする