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卓越性の探究者、波田野が皆さんに販売戦略・営業手法についてや、コミュニケーションについて思う事をお届けします。

問題意識とは何か ~(続)パラダイムのアンバサダーについて~

2022-05-26 08:32:03 | コミュニケーション
(続)パラダイムのアンバサダーについて

例えば、理性的パラダイムと共感的パラダイムの両方を持ち得ているとしたら、その両方の方々をつなげる事が出来ます。
つまり、言葉の言いかえをしてくれるのです。

理性的パラダイムは数字とかで物事を整理する事が得意です。
Aさんが「ここは50必要だな」と思う事が仮にあったとします。
そしてそれを発言します。
すると、共感的パラダイムの方(〇さん)は、あの人が言っているんだから「50必要なんだな」と思い込みます。
すると別な理性的パラダイムの方(Zさん)から、「なんでAさんは50必要だと言っているの?」と聞かれます。
Oさんの説明は、人が主語になるので、「さあよく分かりませんが、Aさんが言っているので間違いが無いと思います」と答えます。
Zさんは聞き直します。
「その根拠は何か聞かなかったの?」
共感的パラダイムの方は、そういえば聞いていないとそこで思いつく有様です。
Zさんがもし上司なら、このOさんの評価は低く見積もられる事となるでしょう。

しかし、Aさんとのやり取りの場面で、アンバサダーとしてXさんがいてくれたならどうなるのでしょうか?
Aさんが「ここは50必要だな」と思い発言しました。
Xさんは、「なるほど50必要なんですね。了解しました。」
さらに続けて「現在コロナ禍で不足な事態が起こる事も想定されますので、1週間様子を見て、その後の状況で追加が必要なら再検討と言う事でいかがでしょうか?」
「後は、例えば、学生時代に友達とカラオケボックスに行った際に、2時間カラオケしようと入室した時と我が社の現在の状況は似ているのかもしれませんね」
Aさんから「それはどういう事なの?」と聞き返されます。
Xさんは、「カラオケボックスって最初に誰が歌うかとか最初緊張感がありますよね。誰かが口火を切ってくれたり、全員が歌える歌を最初に入れたりしますよね。これって、今の我が社の置かれている状況に似ているんと思うんです。だからAさんが50必要とおっしゃる理由はよくわかります。」
この話を聞いたOさんは大いに理解が深まるのです。
共感的パラダイムは人が主語になるのです。
人が主語になると同時に体験も重要な情報収集の手段となって来ます。
他人事では無く、自分もそんな経験があると感じた瞬間に理解が深まるのです。
それは数字だけでは説明が付きづらく、その時の感情なども大切なんですね。
Zさんから「なんでAさんは50必要だと言っているの?」と聞かれたとしても、Oさんなりな説明が出来るようになっているでしょう。
しかしここで注意する事は、あの共感したカラオケの例はZさんには通用しません。
Zさんとお話しする時には、やはりXさんが必要でXさんからZさんが理解しやすい言葉に再変換していただく必要は出て来ます。
例えばこうです。
Aさんは「50必要だなとおっしゃていました。それは、現在の我が社の商圏が100kmである事から推測された数値となっています。しかし新商品の出足はアーリーアダプターへの訴求です。カラオケボックスの話を例に、アーリーアダプターへの訴求の仕方をOさんとも共有しました。Aさんには1週間様子を見るという事も承諾をいただいております。」
Zさんは「そうなんだね。俺は75行けると思っているんだよね。Aさんは俺たちの力を低く見ているんじゃ無いかと、かなり不信感を持っちゃったよ。OさんXさん情報をありがとうね。」

前提をお伝えしていない中での例だったので、わかりずらい会話内容もあると思いますが、伝言や会話のエラーはこのようにパラダイムの違いでも起こってしまうのです。

実際の職場ではこのようにスムーズに話が展開される事は少ないと思います。
なぜなら、お互いのパラダイムを理解して会話されないからです。

完全なアンバサダーになる事は出来ないかもしれませんが、誰もが相手のパラダイムを理解しようとすれば、少しでも建設的なやり取りになるはずです。
アンバサダーが所属している会社は成長発展しています。

【次回→過剰な問題意識について】

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