西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

高層の改築構想は怖そう、だから壊そう!減築の建築へ!!

2007-05-22 | 地域居住学
今晩のNHKTV「クローズアップ現代(国谷裕子キャスター、細野助博コメンテーター)」で「よみがえれニュータウン」をやっていて興味深かった。現在、全国で53ヶ所もある「ニュータウン」は岐路にたっている。1960年代から、千里ニュータウンあたりから出来てきたそれらは、今や高齢化し、「ゴーストタウン化」の恐れが出てきたのだ。で、日本では千里NTでも多摩NTでも泉北NTでも再生戦略は、高層化、超高層化への建て替え(改築)のようだ。いただけない。私は、「高層の改築構想は怖そう、だから壊そう!」と言いたい。
これから日本でも段々と人口が減るわけなので、なにも空間経済の追及から高層化、超高層化する必要はない。ドイツ、ベルリンから300km離れたライネフェルデ・ヴォルビス市のズュート団地の人口減に見合う減築の実行が注目される。高層を中層、低層に減築している。市長の英断、若い世代が戻って活気付いてきているようだ。とにかく中層、低層で楽しく活気ある町づくりは可能と確信している。
「超高層住宅は、何故おかしいのか」:http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/58eff9c143f6a537d183ec2bb56e6c1c

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4 コメント

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賛成 (narawao)
2007-05-22 20:38:38
都心では、これでもか、と高層マンションが建築中。
確かに、カッコイイし、目先のコストでは高層は最高なんでしょうが。
電気が止まれば、陸の孤島。元々陸の孤島に住んでいる人は知恵があるけど、高層マンションの住民はハイテク頼り。たちまちお手上げ。
1棟で1,000家族を超えるような所が陸の孤島になればパニックは必死。

日本ではまだまだコストと見た目でしょうか。
専門家の皆様、もっと警鐘をお願いします!
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有難う (ichiro)
2007-05-22 21:26:27
超高層は「超怖そう」なのですよ。一度、大地震が起こったり、火事が発生したら「パニック」ですね。昔ニューヨークでも「タワーリング・インフェルノ」がありましたね。ここ数十万年も人間は地表近くに住んできて、超高層はここ数十年です、日本では・・、成熟した空間でないのは明らかですね。
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見ました! (Shimizu)
2007-05-23 11:58:08
この番組、面白かったですね。
これからのNTはどうすればいいのか、ドイツの例はとても興味深かったです。
是非日本でもやってみるべき手法だと思いました。
高層の住宅はもう要りません。子育ては地面に近いところでしたいです。
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色々伝えていこう (ichiro)
2007-05-23 12:33:12
Shimizuさん、コメント久しぶり、研究も上手くいっていますか。「高層の住宅はもう要りません。子育ては地面に近いところでしたいです。」という若いお母さんはいますが、案外、年配で金のある人が、超高層に行ったりするのです。韓国の留学生にも、昔、あんなに超高層ばかり建ててどうするのかな、と聞いたことあります。欧羅巴も亜米利加も超高層止めるか抑制なのに、何故か、韓国、中国そして日本が超高層に熱心だ。いずれ「転ぶ」時が来ると思う。


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