西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

医学と医療と、医療と医療費・・・点数

2012-03-31 | 食物栄養・健康・医療・農業・教育
私の娘婿は名古屋圏で医者をやっている。で、彼と話していたら、科学、学問としての医学と臨床の医療行為は少し違う、という。医学なら人類全体に等しく恩恵が及ぶか、一定の条件をつけてその範囲内なら等しく恩恵が及ぶもの、ところが臨床の医療行為は、医者の目の前の患者一人一人に有効でなければならない。体や精神の状態が各人各様で同じ病気(病名)でも症状も各人各様だとのこと、医者はそのことを的確に判断しなければ・・・、という。そういう彼も臨床医である。なーるほど。

もう一つ医療費の計算について、一つ一つの医療行為に難易に応じて点数がつけられており、それらを合計してやられるという。で、例えば、チームで長時間手術の心臓血管外科の手術と個人で短時間手術の白内障眼科手術と比べると勿論前者の点数は高いが、白内障手術もそこそこ高く、「儲かる」ようだ、とのことだ。

まあ、考えてみると、昔は下手すると失明しかねない目の手術と命の大本の心臓手術は共に難しかったのであろう。最近は、白内障手術は大幅の進歩を遂げて10分位で成功裏に「終わる」らしい。それも失明の確率は極めて低い。1%以下のようだ。ところが心臓の手術は、内容によっては数%の「危険性」がいまだにあるようだ。

それと、点数は、もう一つ「点数」を決める「委員会」における、それぞれの科の「政治力」にも依存するようだ。

僕の観察では、心臓血管外科の「点数」をもう少し上げてもいいのかな、と思う。しかし、その分、患者の支払いが大変になる。それは、保険の中での配慮が必要になる。現実に「更生医療費」というのもあるにはある。


ラジオ体操第一と第二

2012-03-28 | 食物栄養・健康・医療・農業・教育
最近、毎朝6時15分過ぎに起きて着替えて、6時半からNHKラジオ第一でやっている「ラジオ体操」を聞きながら2階6畳間(私の寝室)で自らもやっている。

ラジオ体操第一は、古く戦後すぐに出来てラジオ放送も始まったのだ。

で、ラジオ体操第二は、かなり後になって始まったのではないか。「第一」と同じく13動作でなっている。「第一」とよく似たとも言えるが、私は「第二」がやや難しいと思う。

人間は動物だから「動かないと駄目」、体重の半分は筋肉、大いに筋肉を鍛えるためには、ラジオ体操に始まってスピーディー・ウオーキングあるいはスロー・ジョギングへ進んだら良い。

今年は、僕の「ラジオ体操」元年、運動・鍛錬の元年としておきたい。

「維新の会塾」の年齢構成

2012-03-25 | 時論、雑感
橋下大阪市長の主宰する「大阪維新の会」の政治塾の塾生年齢構成は、NHKによると、
40歳台38%、30歳台31%、50歳台15%、20歳台11%という。以上の%を合計すると95%になるので、60歳以上は、僅か5%となる。

そうだろうな、と思う。皆さんは、どう思いますか。

風雨を読んで洗濯物を干す

2012-03-24 | 生活・空間・芸術と俳句・川柳・短歌・詩
最近の天候は、3日雨模様だとしたら次の3日は晴れ気味である。

で、風も結構強い。今日は雨模様の上に風が強かった。

朝、洗濯して洗濯物を干そうとして2階ベランダに出たら極めて強風、「こりゃアカン」と思って、浴室と脱衣室に干すことにした。

夕方、外出から帰ってみると、2階も1階もベランダは雨で「べちょべちょ」だ。ベランダに洗濯物干さなくて良かった、正解だった、と思った。

家事をきちんとやるには、毎日の天候にも気を配る必要がある、と再認識したのだった。

選抜高校野球の選手宣誓に感動して

2012-03-22 | 時論、雑感
「昨日から「春の選抜高校野球」、石巻工・阿倍主将の選手宣誓:

「宣誓!  東日本大震災から1年、日本は復興の真っ最中です。被災をされた方々の中には、苦しくて、心の整理がつかず、今も当時のことや、亡くなられた方を忘れられず、悲しみにくれている方がたくさんいます。

 人は誰でも、答えのない悲しみを受け入れることは苦しくてつらいことです。

 しかし、日本がひとつになり、その苦難を乗り越えることができれば、その先に必ず大きな幸せが待っていると信じています。だからこそ、日本中に届けます。感動、勇気、そして笑顔を。見せましょう、日本の底力、絆を。

 我々、高校球児ができること、それは、全力で戦いぬき、最後まであきらめないことです。今、野球ができることに感謝し、全身全霊で、正々堂々とプレーすることを誓います。」

(今生きていることに感謝し、最後の最後までよく養生し健康に笑顔で生き抜くことを誓います。) .

鬼手仏心(きしゅぶっしん)

2012-03-19 | 食物栄養・健康・医療・農業・教育
まあ、カテゴリーでは「言語」に入れてもいいが、最近、「鬼手仏心(きしゅぶっしん)」という言葉が私の心に出てくる。

今日の朝ドラ「カーネーション」で糸子(88歳か)が岸和田中央病院(?)の病院長室で病院長(辰巳琢郎演じる)、事務長とファッションショウの相談をしているのだが、その病院長の後ろの壁に右から左に「鬼手仏心(きしゅぶっしん)」と書かれた額がかかっているのに気付いた。

鬼手仏心とは、「鬼のような決断の手で外科手術をするが、その奥には仏のような命を大切にする慈悲の心がなければならない」という意味で、おそらく医学部の外科の講義の最初に出てくる言葉ではなかろうか。

最近そういう先生たち(チーム医療団)に出会って「有り難い」と思っているところだ。


まあ単に鬼手(きしゅ)とは将棋や囲碁でのびっくりするような奇手のことを言うようだ。

孤立死、孤独死を防ぐために

2012-03-16 | 地域居住学
昨日、東京都は一世帯平均で2人を切ったようだ。全国「最先端」である。理由は、まあ高齢者の(配偶者死に別れ)単身、若者の(結婚しない)単身が多くなっているためらしい。

こういう単身が人知れず亡くなるのを「孤独死」という。一方、家族何人かで生活しているのだが近所との交流が希薄で、これも「人知れず」全滅するのを孤立死というようだ。

こういう孤独死、孤立死を防ぐのに「三段階」の総合力を発揮すべきと思う。

その「三段階」とは何かというと、自立、近所の共同、そして公共サポートになるだろう。

自分自身から発信し、「繋がって」いかねばなるまい。

NHK世論調査ー政党支持率ーより

2012-03-12 | 時論、雑感
夜のNHKの番組で、世論調査の結果を放映していた。

それによると、政党支持率では、民主党18.1%、自民党17.2%、公明党2.9%、みんなの党2.9%、共産党2.6%(以下省略)となっている。

一時、民主党に期待したのが、期待はずれで10パーセント台、民主党がもたもたしているのに自民党が伸びず、これも政策が昔の政策からはっきり転換が見られないからか。

まあ、最大は「支持政党なし」なのだが、少数政党では、共産党が1%アップしているのが目立つ。

まあ、以前からの確固とした脱原発(持続可能な自然エネルギー活用)の方針、消費税に持続的に反対し、富裕層、富裕企業への課税方針、TPPへの反対姿勢などが評価されたのかな。

2%後半部に行ったのは初めてではないか。見守っていきたい。

「外見」が引き寄せる諸事態

2012-03-10 | 思いつきから仮説へ
「外見」が引き寄せる諸事態、などといっても抽象的でよく分からない。

で、今日の朝ドラ「カーネーション」を見た人はピンとくるかもしれない。

東京に住む主人公の長女の子(女の子、高校生、孫)が母親と喧嘩してお祖母ちゃんのいる岸和田に来ているが、ファッションデザイナーの子、孫にもかかわらず毎日ジャージを着て家の内外を闊歩している。それで岸和田の「暴走族」と喧嘩となり、お祖母ちゃんの店のショウウインドウのガラスが破壊される。

そこで祖母の糸子が、その孫に諭す。「ファッションも馬鹿にしてはいけない。ジャージばかり着ていることが(類が類を呼び)こういう事態を引き起こしたんだよ、分かるかい・・・」

次の日から孫娘はジャージをやめる。

こういう風にファッションだけでなく髪の様子も顔の様子も、全体として言えば「外見の様子が、人を引き寄せたり、反発させたりする」のだ。

まあ、お洒落心が大切だ、ということだ。

満月に目を見ひらいて 花 こぶし 飯田龍太

2012-03-08 | 生活・空間・芸術と俳句・川柳・短歌・詩
「今日の花(誕生日の花)」は、こぶしのようで、それに因んだ一句が、飯田龍太の「満月に目を見ひらいて花こぶし」だった。(「ラジオ深夜便」)

こぶしは、木蓮科だが木蓮より小さく、子供の拳(こぶし)に似ていることからきているらしい。木蓮より早く咲いて、春をいち早く感じさせてくれる花だ。

今日、専用歩道を歩いたら、こぶしの花はどうなっているか、観察したい。

家事堪能師を増やそう

2012-03-05 | 思いつきから仮説へ
家事に「専門的に」取り組むことには、色々な意味がある。

1)家族全体で取り組めば、全員まあ「同じことをやっている」ので、互いの意思疎通がスムースになる。

2)家事の時間的、空間的展開に習熟することは、色々な仕事(例えば大工、左官など)の段取りに習熟することに通じている。

3)まあ大半は家事能力なのだが、私が基礎的生活力として言っているのは「炊事、洗濯、掃除、育児・介護、お洒落、買い物、近所づきあい」(七つ八つ)である。

4)これらは、老弱男女誰にでも必要だが、特に定年後の男性、配偶者喪失後の単身男性に必要ではなかろうか。

●で、「家事堪能師」(男女とも、私の造語)といった資格を認定する制度、講座も考えていこうよ。

「カーネーション」見ながら昔を思う

2012-03-04 | 金沢の思い出
NHKの朝ドラ「カーネーション」は、この3月で「終り」である。「だんじり」の岸和田の洋装店の女主人の物語、3人娘は全部ファッションデザイナーになり成功する。戦後(1945年後)の日本の一つの象徴的物語である。糸を生産し使う業種が伸びたのである。昨日の終りで主人公が尾野真千子から夏木マリに替わった。72歳からのふけ役である。尾野真千子だってふけ役出来ると思うが何故なのだろうか。

これらを見ながら私の金沢における戦後を思い出している。私の母親も布を使う洋裁を手早く学び(文化式、他にドレメ式というのがあった、毎年、東京の文化服装学院に研修に行っていた)金沢で洋裁学校を立ち上げた。名前も頑張ってつけたと思う。「高等文化服装学院」というのである。母は妹を後継者に思っていたのではないか。

ところが私が大学2年生(関西では2回生という)、妹が高校(泉丘高校)を出る時(1962年、昭和37年)に、新しい洋裁学校校舎が寺町二丁目に出来たというのに「働き過ぎ」で「肺炎」になり、あっけなく43歳で亡くなってしまった。祖母と妹が、その後、何年か洋裁学校を継続したが、祖母がなくなって妹はたたんでしまった。

糸偏業種が下火、斜陽となってきたのである。

まあ「カーネーション」のような今に至るも3姉妹が母親を「継いで」頑張っている成功例は稀であるだろう。

教育の四層構造と「食育」の方向―「食生塾」へ

2012-03-03 | 食物栄養・健康・医療・農業・教育
昨日、小さなセミナー的サロンをはじめた。とりあえず、メンバーは、私の他に30歳代の若手の「家庭教育学」の研究者、MTさんとANさんである。

月一回、軽い夕食を食べつつ、また食後も入れて3時間位の「ダベリング」である。

話題はあちこちに飛んだが、彼女等が今やりつつある「食育」実践の今後について熱心に議論した。

私は、前から思っている「教育の四層構造」について話した。

一番ベースには「食育」がある。我々の体や心をつくっているのは日々の「食事」による食物である。(この中には鼻や口から入る空気や水も含める。)だから、どんなものをどのように食べるかは、全ての活動の基本である。「広く奥が深い」私は「唯食論」と言ったこともある。

まあ、例えば、栄養素に分解しての理解も必要だが、それよりも「一物全体」といった生き物の全体の命をいただくと言う考え方もより重要だろう。

次は、「体育」である。よく「健康の三条件」といった言い方があり、「栄養、運動、休養」であるが、体育は、運動に深くつながっている。そして「心身一如」というごとく、「身康則心明」(戸田正三)というごとく、体が健康なことと心が健やかなことは一つのものであろう。

三番目は、「徳育」である。道徳、倫理、人の道である。

最後が「知育」である。現状は、どうも「逆立ち」しているのではないか。

これは、これとして「食育」「食育」というと他の生活全体に「つながりにくい」ということから、取り組んでいる「食育塾」から「食生(これも「しょくいく」と読ませたらどうか)塾」へ前進させたらどうか、となった。実際にどうなるか、期待している。

このサロンは「閉鎖的」なものではなく、時に「オープン」にして議論を広げていきたい・・・。